奥大日岳~大日岳~称名滝
山行情報
日時:2023/08/31 ~ 2023/09/02 天候:曇り/曇りのち晴れ/曇りのち晴れランク:C-B-6:00 参加:11名
山行担当:CL2997 SL2942, AD3439
記録担当:文責:3798, 3810 写真:3810
コースタイム
1日目
室堂…劔御前小舎(泊) 歩行時間:3時間00分
2日目
劔御前小舎…室堂乗越…奥大日岳…大日小屋…大日岳…大日小屋(泊) 歩行時間:7時間05分
3日目
大日小屋…大日平小屋…称名滝…称名滝BS 歩行時間:5時間50分
山行記
1日目
東京駅7時20分発のかがやきに参加者11名が乗車し、富山に向かう。室堂までの交通手段として富山から入るのは初めてのため、全ての乗り物や景色が楽しめた。立山までは車窓から立山連峰や田園風景を眺め、立山ケーブルの斜度に驚き、美女平から室堂を走る高原バスに乗車。途中、称名滝が見える箇所でバスは停車し、車窓から見ることができた。また、弥陀ヶ原にかかると大日岳のアナウンスがあり、大日岳から室堂までの距離は意外と長く、明日の歩きがちょっと心配になってきた。
室堂からはみくりが池、地獄谷、雷鳥沢キャンプ場を過ぎ、その先からは本格的な登山道となり、雷鳥坂(標高差500m)を2時間ほどで登った。ガレ場が多く急斜面で「かつての信仰の山である大日岳」が思い出され、修行の文字が浮かんだ。幸いに日が差さなかったため、汗もあまりかかず劔御前小舎に15時30分に到着。女性の部屋は角部屋で窓が2方向にあり、どっしりとした劔岳が目の前にそびえ立ち感動した。(文責:3798)
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2日目
帽子が吹き飛ばされそうな強風の中、朝日を受けた剱岳に見送られるようにスタート。ほどなく室堂乗越の尾根からは、室堂とそれを取り巻く山々の雄姿がくっきりと鮮やかに。薬師岳に笠ヶ岳に槍ヶ岳 etc. オールスター勢揃い! もう嬉しくなって、叫びたくなるくらいの絶景!! 尾根道ではピンクとベージュの毛足が長くなったチングルマがあちらこちらに。そっと触れると、猫を撫でているようなモフモフ感が伝わってくる。
奥大日岳の頂上では、バックの剱岳が迫ってくるような圧倒的な存在感。まるで「自分が主役だ」と言わんばかりに。直下からは岩場と鎖と梯子の急斜面。皆に緊張が走る💦 やり過ごした先には巨岩・奇岩が点在する七福園。この日本庭園のような広場で剱岳や立山を眺めながらの昼食。
お腹を満たしてほどなく、この日の宿の大日小屋に到着。ザックをデポして大日岳に登頂。ここでも目の前には剱岳の山塊が。どこまでも剱岳がもれなくついてくる。剱ファンにはたまらないコースである。大日小屋での夕食の後は、ギター職人でもあるスタッフさんのアコースティックミニライブ♪ 歌声とギターの音色の余韻に包まれながら、そしてカーテンのない小窓から差し込むまんまるお月様の明かりに「明日も快晴」を確信しながら眠りに落ちた。この日は汗だくにもならず、今夏一番の涼しい山行であった。(文責:3810)
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3日目
朝焼けの空を見ながら、大日小屋を出発。称名滝の登山口まで標高差1,500mを下るので、今日は大変。まずは大日平山荘を目指して歩き始める。ガレ場で歩きにくい個所が多くあったが、さすがに経験豊富な皆様は何の問題もなく歩いており、一方私はバランスを崩さないようにと、そればかりに集中して下山。とはいえ弥陀ヶ原や薬師岳、富山湾の景色も堪能。急坂が終わると湿原が広がる大日平。大日平山荘を経由し、牛首までは木道歩き。牛首からは急な下りで、梯子やロープが続き、いつまで難所が続くのかしら、と思いながら下山した。
バスの時間が押していたため、滝の最上部を遠くから眺めて、バス停まで急いだ。称名滝バス停から立山駅に向かい、立ち寄り湯で入浴。参加者は全員、怪我・事故もなく富山駅で解散した。雄大な劔岳をいつも傍で眺めながら歩く山旅だった。(文責:3798)
【CL追記】
3日間とも天候に恵まれ、ほぼ順調な山行であった。1日目と2日目の行程はほぼ計画通りで問題ないが、3日目は行程の時間としてはこのままでよいが、大日平から称名滝までのコースに梯子が八か所あり、ほかにも鎖が一か所と、かなり体力を要した。また、3日目が土曜日であったため、すれ違いが多く多少時間をロスした。
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