夏山到来! 仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳縦走
山行情報
日時:2022/07/23 ~ 2022/07/24 天候:晴れ、時々ガスランク:C-C-7:00 参加:3名
山行担当:CL3597
記録担当:文責:3840 写真:3597、3740、3840
コースタイム
1日目 北沢峠(長衛小屋)7:06・・・小仙丈ケ岳9:16・・・10:11仙丈ケ岳10:43・・・仙丈小屋11:20・・・馬ノ背ヒュッテ11:51・・・大平小屋13:15・・・13:44北沢峠(長衛小屋)
2日目 北沢峠(長衛小屋)4:46・・・仙水小屋5:16・・・仙水峠5:47・・・駒津峰6:59・・・六方石7:22・・・8:04甲斐駒ヶ岳8:45・・・六方石9:22・・・双児山9:42・・・こもれび山荘11:30・・・11:45 北沢峠(長衛小屋)
山行記
〈序章〉
ついに来ました夏山シーズン、待ってました! 夏山の歩きはほんと最高です。今年は梅雨明けが早かったので晴天下での歩きを期待し、いくつか山を歩いて来ましたが、戻り梅雨?で天候はいまいち。ですが今回、爽快な青空、沸き立つ雲を目にしながら、これぞ夏山という歩きを仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳で仲間3人と堪能してきました。いやいや抜群でした♪
【1日目】
今回の山行、ベースキャンプは標高2000mの北沢峠。深夜に仲間と神奈川を車で出て仙流荘まで行き、そこからバスで北沢峠へ。到着後、早速テントを張り、いざ南アルプスの女王との誉れ高い仙丈ケ岳へ。
歩き始めて1時間半、森林限界を超え、遮るものがない仙丈ケ岳への尾根へ出る。振り返ったその瞬間、最高の景色が目に飛び込む。一同「ウォー」と思わず声を上げる。まず目に飛び込んで来たのは鋭く立ち上がる甲斐駒ヶ岳。威風堂々の山容だ。少し尾根を進むと今度は鳳凰三山が眼中に。オベリスクが象徴的だ。そして30分ほど尾根を上がると今度は北岳が。南アの最高峰、さすがの存在感。ひと際高い山頂に魅了される。
更に歩みを進めると小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳に続くカール上の稜線歩き。晴天下、見通しが利く中、涼やかな風を感じて歩く稜線。まさに夏山の醍醐味。この日のハイライト。こうした夏山の絵を目にしながら歩くこと3時間、3000m峰仙丈ケ岳登頂。残念ながら登頂後はガスが上がって来て見晴しはもう一つでしたが、これも夏山ならでは。天候には勝てず。でもいい歩きとなった。
下りは登りと別ルートで沢沿いを滝を目にしながら下山。下りた後は当然、ビールで乾杯。うまい!
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【2日目】
昨日は18時ごろには各自床に就き十分な睡眠を確保、今日は体調万全。4時45分、仙丈ケ岳と対峙する南アの貴公子、甲斐駒ヶ岳に向けて山行開始。
仙水峠までは1時間のなだらかな歩き。今日の歩きの真骨頂はここから。眼前に白く急峻な岩山が「かかってこい」と言わんばかりにそびえ立っている。甲斐駒ヶ岳だ。急登、一機に高度を上げる。更に1時間進むと甲斐駒直下の岩稜が眼前に。巻道もあるが、ここは敢えて岩稜歩きを選択。しかも岩の大きさが半端ない。これまで経験したことがない急登と大岩を抱えるように三点支持でガシガシと登って行く。さすがは会の皆さんの矜持を感じる。
そしてベースキャンプから登ること3時間。甲斐駒登頂。昨日の山頂はガスで見通しは良くなかったが、今日は最高の眺望。鳳凰、仙丈、北岳、間ノ岳はもちろんのこと、その後に控える富士。更には中央アルプス、御岳、乗鞍も。八ヶ岳も美しい。そして極めつけは穂高、槍もくっきりと。更には立山、劔、そして後立山の山々まで見通せる最高景色が待っていました。
いや~、涼やかな空気の中、これ以上はない夏山歩き。歩いた3人で「ずっとここにいたい、ここから明日リモートワークをしよう」などと会話が弾む。夏山シーズンでもここまでの天候はそうないことから、何とも後ろ髪を引かれる思いであったが、山頂で1時間近く過ごし、下山。
下りた後はテントを回収して、帰路へ。やっぱ、山はいい。春の山、秋の山、冬の山、いずれも素晴らしいが、夏の山も格別だ。でも3000m峰の夏山シーズンは短い。残りの夏山に想いを馳せ自宅へ。また行きたい、仙丈、甲斐駒。よし、また行こう、今回事情があって行けなかった仲間も加えて!
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