佐渡島 金北山・大野亀(花の島)

大野亀のトビシマカンゾウ

山行情報

日時:2023/05/29 ~ 2023/05/31 天候:小雨/晴れ/快晴
ランク:B-B-4:50 参加:25名
山行担当:CL2280 SL2503, 3129, 3131, 2797(会計係)
記録担当:文責:2280 写真:2280

コースタイム

29日(月)
両津港11:00=11:35ドンデン高原ロッジ11:45…11:55ドンデン山…12:05尻立山…12:20椿越峠…12:25ドンデン避難小屋12:55…13:15金北山縦走路入口13:20…13:40ドンデン高原ロッジ13:55=14:40トキの森公園15:10=15:20トキのテラス15:35=15:55民宿桃華園(泊)
歩行時間:1時間20分、休憩時間:35分
30日(火)
民宿桃華園7:45=8:00栗ヶ沢登山口8:15…8:35ミズバショウ群生地分岐…8:40ミズバショウ群生地…8:45分岐…8:50たて池の清水…9:15横山登山道合流点9:25…9:35じゅんさい池…10:20神子岩10:30…10:50天狗岩…11:30縦走路分岐…11:35金北山頂上12:00…12:05頂上下の仮設トイレ12:15…13:05避難小屋前13:10…13:25マツムシ平…13:40妙見山13:45…14:15交流センター白雲台14:25=15:50二ッ亀ビューホテル15:55…16:05二ッ亀島前…16:30賽の河原…16:45福助屋旅館(泊)
歩行時間:5時間45分、休憩時間:1時間05分
31日(水)
福助屋旅館7:40…7:55大野亀ロッジ前駐車場8:00…8:25大野亀三角点8:30…8:50大野亀ロッジ前駐車場=10:20史跡佐渡金山11:00=11:20廻転寿司弁慶12:15=12:55力屋観光汽船13:30=13:55北雪酒造14:50=15:15クアテルメ佐渡 羽茂温泉16:10=17:15両津港
歩行時間:1時間00分、休憩時間:10分
※=はタクシー使用

コースマップ

記録日:2023/05/29
合計距離: 3662 m
最高点の標高: 947 m
最低点の標高: 806 m


記録日:2023/05/30
合計距離: 9501 m
最高点の標高: 1171 m
最低点の標高: 362 m


記録日:2023/05/31
合計距離: 1537 m
最高点の標高: 173 m
最低点の標高: 36 m

5月29日
ドンデン高原ロッジ~ドンデン山・尻立山~ドンデン避難小屋~金北山縦走路入口~ドンデン高原ロッジ

5月30日
栗ヶ沢登山口~神子岩~金北山~妙見山~白雲台

5月30日
二ッ亀ビューホテル~二ッ亀島前~願集落の旅館

5月31日
願集落の旅館~大野亀

山行記

まえがき

NHK「にっぽん百名山」で紹介された金北山の栗ヶ沢コースを見て、高山植物をたくさん見ることができるようなので、このコースを登ることにした。また、大野亀のトビシマカンゾウの大群落のテレビ映像を見て、ここに是非行きたいと思って2泊3日の計画を立てた。実施時期は佐渡トレッキング協議会に電話をして問い合わせたところ、大野亀のトビシマカンゾウを見るのに一番良いのが5月末だというお話だったので、この日程に決めた。同協議会からは、大佐渡トレッキングマップと観光マップ「朱鷺のいる島 佐渡」を参加人数分プラスアルファ送っていただいた。さらに、佐渡島の観光も取り入れることにした。

当初は定員18名で募集したが、参加申込者が多数になったため、宿とタクシーの手配をして、何とか26名まで参加可能にした。それでも参加申込者が多く、抽選を実施することになった。参加者は26名(うち女性19名、男性7名)。ただ、1名が上越新幹線で新潟駅に着く前に訃報の連絡があったため、急遽不参加となったことは残念だった。



1日目(ドンデン高原ロッジからドンデン山・尻立山周回)

心配された天候は、初日の29日に新幹線の車窓から雨が降っているのが見えて、新潟駅に近付くにつれて激しくなってくる。新潟駅では万代口から乗車する新潟交通のバス乗車まで乗換え時間が14分なので、急いでバス停に向かう。幸い乗客が多くないので全員が無事、乗車することができた。

新潟港の佐渡汽船ターミナルに着くと、団体予約をしてあったので、スムーズに乗船することができた。ジェットフォイルの“ぎんが”の1階に左右に分かれてまとまって座る。ジェットフォイルは高速船で、最大速力が46ノット(時速85km)も出せるそうだが、速度表示を見ると、おおよそ70km前後で運行しているようだ。船体が海面から浮いているので、乗客はシートベルトを装着するように言われる。風雨が激しいと運行が中止されることを心配して、2日前に佐渡汽船に電話して確認すると29日は大丈夫だろうと言われてほっとしたのだった。

両津港の佐渡汽船ターミナルに着くと、タクシー会社3社の方々がお迎えに来てくださっている。港タクシーおけさ観光タクシーヱビス観光タクシーだ。タクシー会社5社に電話して、ジャンボタクシーが予約できたのはおけさ観光タクシーとヱビス観光タクシーの1台ずつだった。その後でやっと港タクシーの普通車タクシーが2台予約できた。3日間押さえなくてはいけないので、難しかったようだ。花の時期なので観光客が多いのだろう。また、路線バスは本数が少ないようだ。

ドンデン高原ロッジ(ドンデン山荘)に着くとまだ小雨が降っている。山に持って行く必要のない物はタクシーに預けて、出発の準備をする。雨なのでストレッチは少しだけにして出発する。2つの班に分けてあったので、1班から出発する。登山道は簡易舗装され、歩きやすく整備されている。10分ほど登ると小ピークを通る。後で確認するとそこがドンデン山(934.3m)だった。正式名称はタダラ峰というそうで、900m級の3つのピークを総称してドンデン山というそうだ。ここは田中澄江さん選定の花の百名山(花はオオミスミソウ、別名は雪割草)、岩崎元郎さん選定のスローに楽しむ新日本百名山および日本離島センター選定のしま山百選の1座で、高山植物や山野草の宝庫だそうだ。「ドンデン」という名前の由来には諸説あるそうだが、頂の丸い山の意味の「鈍嶺」という言葉に由来するというのが有力なようだ。

もう10分登ると尻立山(940m)に着く。ここには立派な標識があるので、記念撮影をする。晴れていればここで昼食をとることにしていたが、雨なのでドンデン避難小屋まで行って昼食とする。その先の登山道脇には、イワカガミウラジロヨウラクレンゲツツジなどの花が咲いている。イワカガミは、大佐渡トレッキングマップによるとオオイワカガミと書かれている。イワカガミにはいくつか種類があるようだ。椿越峠まで標高差100m強を下る。道がやや分かりにくいが、真っすぐ行くとドンデン池方面のようなので、左に進む。すれ違った人がドンデン池に行ったものの、霧で池がよく見えなかったと話していたので、池に行くのは割愛する。ドンデン避難小屋に着くと、結構大きな避難小屋だ。2階建てで、2階に泊まれるようだ。1階にはテーブルもいくつかある。以前は売店も営業していたらしく、プロパンガスボンベや鍋なども置いてある。ただ、お手洗いがないのが残念だ。

出発前に記念撮影をしてから、金北山縦走路方面に進む。途中にはニリンソウタチツボスミレの花が咲いている。金北山縦走路分岐まで行くと、仮設トイレが設置してある。利用してから舗装された道を進んでいく。20分ほどでドンデン高原ロッジに着く。ロッジでお手洗いをお借りする。

この日の山歩きはここまでで、タクシーに乗ってトキの森公園に向かう。この公園には、トキが飼育されているケージやトキ資料展示館がある。飼育ケージでは、トキを見ることができる。もともと日本に生息していたトキは剥製になっているキンを最後に絶滅し、現在いるのは中国から連れてきたトキの子孫だそうで、佐渡島には全部で570羽ほどいるそうだ。多くは放鳥されて、自然の中で生息しているそうだ。次にトキのテラスに行く。ここはトキの野生復帰ステーションで、野生のトキを観察する施設だが、残念ながら展望建物からトキを見ることはできなかった。ちょうど翌朝に放鳥が予定されているとのこと。

この日の観光はここまでとし、宿泊する民宿 桃華園に向かう。16時前に到着し、男性7名は男性用ドミトリー1室に、女性は本館の2室と新館の4室に分かれて宿泊することになる。まずは、天然鉱石ジェットバスで入浴する。この宿には塩釜風呂というお風呂があるようだが現在は休止中のようだ。夕食は18時から本館の食堂でいただく。紅ズワイガニが1名に1杯ずつついていて、お刺身や焼き魚もあり、とても豪華だ。味付けがちょうど良い塩加減で、お味噌汁も美味しい。また、デザートの柿も美味しい。また、女将さんのお孫さん2名が歓迎太鼓の演奏をしてくれる。これがとても可愛い。そのお母さんにあたる女将さんの長女の方は、登山家の野口健さんの秘書をしておられたとのこと。ビールの後、日本酒もいただく。逸見酒造純米 至というお酒で、ジャニーズV6の坂本君がテレビでお気に入りの酒として「白ワインのようなフルーティーな香りとさわやかな飲みくち」と紹介したことから人気が出て、入手困難になったとのこと。大満足して部屋に戻り、この日は20:45に就寝とする。



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2日目(栗ヶ沢登山口から金北山・妙見山登頂、二ッ亀自然歩道)

朝5:30に起床とし、洗顔後に外に出て様子を見る。幸い天気は良いようだ。民宿 桃華園の外観を写真に撮る。建物がいくつかあり、たくさんの人が泊れるようだ。朝食は朝早くご準備いただき、7時前からいただく。焼いた鮭や大粒の納豆などのおかずだ。トキのテラスで見たトキの絵の描かれた佐渡牛乳のパックが置かれている。飲んでみると美味しい。タクシーで栗ヶ沢登山口まで送っていただく。栗ヶ沢登山口から登ることを決めていたので、近い宿を探して、民宿桃華園を見つけたのだった。

ストレッチをしてから出発する。緩やかな登山道を登って行き、しばらくすると、ミズバショウの群生地があるとの表示がある。沢沿いの道で真っすぐ行くのだろうと少し進んでみるが沢の中に入るので、戻ってミズバショウの群生地の方へ登る。すると、もう終わって葉だけになってしまったミズバショウがたくさんある。しかし、その先は行き止まりなので、分岐まで戻る。沢沿いに真っすぐ進み、少しだけ沢の中を歩くとまた道がある。その少し先にたて池の清水があり、姫ヶ沢登山口からの道との合流点になっている。

休憩を取ってほしいという声が掛かるが、さらに少し歩くと、もうすぐだと思っていた横山登山口からの道との合流点に着く。休憩後、少し登るとじゅんさい池の脇を通る。もうしばらく登ったところで沢に出る。真っすぐ登るのかと思って進むと急斜面になり、道が違っていると分かる。下にいる人から右に赤マークが見えると声が掛かる。下りてみると、草に隠れた「登山道」の標識が見つかる。佐渡トレッキング協議会のページには「登山道」の標識を設置したことが書かれているが、この標識が地面に落ちてしまい、草に埋もれていたのだ。

そこから少し登ると「はらい川」との表示があり、左に進むと「神子岩・金北山」と書かれている。さらに登って行くと、うっそうとしたブナ林の中を通る。登り進むと急に視界が開けて、神子岩の前に出る。標識の所でうしろを振り向くと、麓の国中平野がよく見える。田園が広がっている。休憩を取り、記念撮影をする。出発の際、今度は2班に先に行っていただく。

登って行くと今度は天狗岩に出る。ここからも麓がよく見える。さらに登って行くと、登山道脇にニガナタチツボスミレイワカガミカタクリシラネアオイチゴユリエチゴキジムシロなどの花が咲いている。さらに展望が良くなり、左手には両津港と加茂湖、右手には国中平野と真野湾が見え、上には金北山の頂上が見える。頂上の手前で縦走路と合流すると、雪がたくさん残っている。ヤマザクラの一種マメザクラと思われる花が咲いている。ここから5分で金北山頂上(1,172m)に着く。

金北山は、以前は北山と呼ばれていたそうだが、江戸時代に金山が発見されたため金北山と呼ばれるようになったそうだ。山頂には金北山神社があり、両側には以前米軍に設置され、現在は廃墟になっているレーダー施設だった建物がある。ここからの展望は素晴らしい。両津湾加茂湖国中平野真野湾がよく見渡せる。天気が良い日には、新潟県の越後三山や北アルプスも見えるようだ。NHKの「にっぽん百名山」の撮影時にはこれらが見えていた。昼食後、金北山神社の前で記念撮影をする。

少し下ると、仮設トイレが設置されているので利用する。このあたりに石の鳥居と灯篭が設置されているが、鳥居は崩れ、灯篭は1つなくなっている。強風で被害を受けたのだろうか。ここから先は防衛省管理道路を進む。キャタピラーつきの雪上車が通ることができるそうで、タクシーの運転手さんによると、(佐渡島にはないものの)戦車でも通ることができるそうだ。この道沿いにもシラネアオイオオカメノキ(ムシカリ)の花が咲いている。

金北山に登る際に見えていた、防衛省の航空自衛隊のレーダーが設置されているピークを巻きながら進む。マツムシ平で小休止する予定だったが、その少し手前の避難小屋のある場所で休憩を取る。少し下るとマツムシ平に出る。左に進むと白雲台、右に進むと妙見山となっている。大佐渡トレッキングマップを見ると、妙見山に登ってから白雲台に下ることができるように書かれているので、妙見山に向かう。妙見山の頂上にも大きなレーダーが設置されている。この施設を左周りで登って行くと妙見山(1,055m)の頂上に着く。

大佐渡トレッキングマップでは、ここから交流センター白雲台まで下り15分となっているが、もっと掛かることになる。下り始めはレンゲツツジの咲いている展望の良い道だ。直ぐに分岐に出て、右のルートはツツジひら(下るコース)、左のルートはおしん林(下るコース)と書かれていて、白雲台とは書かれていない。しかし、大佐渡トレッキングマップではおしん林は白雲台の妙見山登山口のすぐ上になっている。下って行くと結構急な道で、滑りやすいので時間が掛かる。途中にはショウジョウバカマカタクリの花が咲いている。少し下には、“このあたり「おしん林」”と書かれた標識が立っている。ブナの林が広がっているが、名前の由来が分からない。

交流センター白雲台に着くと14:15だ。計画より45分も遅くなった。お手洗い利用後にタクシーに乗車して、二ッ亀を目指して出発する。二ッ亀ビューホテルには15:50に着く。南西を見ると大野亀が見えている。ここは標高75mくらいなので、海岸まで下る。夏には海岸が海水浴場になっているようだ。二ッ亀は亀が2匹いるように見えることから名づけられたそうだ。干潮のためか海水浴場とは砂州でつながっている。

ここから賽の河原経由で願(ねがい)集落まで海岸沿いの道が二ッ亀自然歩道になっている。この道が素晴らしい。イワユリトビシマカンゾウハマヒルガオハマナス、黄色い小さい花、白い花、紫色の花などがたくさん咲いている。イワユリは崖の上にも咲いていて、海の中にそそり立つ岩にも咲いている。イワユリはスカシユリと同じユリだそうだが、栽培品種をスカシユリと呼び、野生種は日本海岸ではイワユリと呼び、太平洋岸ではイワトユリと呼ぶそうだ。こんなに素晴らしい自然歩道なのに、海側を見るとたくさんの漂流物のゴミがある。集落の人口が少ないので掃除をするのは難しいのだろうと思う。賽の河原は子供の霊を祀る信仰の地だそうで、海食洞窟にたくさんの石地蔵が並んでいる。

もう少し行くと願集落に着き、宿泊する福助屋旅館に到着する。願(ねがい)集落は人口41名・16世帯の小さな集落で、毎年1月下旬に日本海に新年の願いを叫ぶイベントが開催されるそうだ(NHKニュース)。優勝者には取れたてのアワビが贈られるそうだ。福助屋旅館に着き、順番にお風呂に入り、19時から夕食開始だ。夕食のおかずには、生のアワビが1名1個ずつ、調理された牡蠣が3個ずつ、お刺身が5種、焼き魚など豪華な内容だ。食べたことのない、珍しいカメノテもある。ビールで乾杯の後、ひとりずつ自己紹介をしていただき、登山の実績や今後の計画などを話していただく。この日の夕食も盛り上がり、21時半頃に就寝となる。



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3日目(大野亀三角点登頂、島内観光)

朝5:00に起床とし、洗顔後に外に出て様子を見る。天気は快晴だ。福助屋旅館の外観や前の海を写真に撮る。漁船がいくつかあり、消波ブロックで囲まれた簡単な港になっている。朝食は朝早くご準備いただき、6:15からいただく。焼いた鮭やサザエなどのおかずだ。美味しい。朝食と準備の後、外に出て旅館前で記念撮影をする。

旅館から15分歩いて、大野亀ロッジ前の駐車場に着く。ザックはデポして、サブザックで歩き始める。大野亀トビシマカンゾウはちょうど満開で、たくさんの花が咲いている。このあたりは50万株・100万本のトビシマカンゾウがある大群生地とのこと。福助屋旅館のご主人によると、今年は当たり年でとてもきれいに咲いているとのこと。トビシマカンゾウは、ニッコウキスゲをひと回り大きくした花で、色がもう少しオレンジ色に近い。ニッコウキスゲと同様に一日花で、咲いた花はその日に枯れてしまう。しかし、茎には蕾がたくさんついていて、順次咲くようだ。

遊歩道を左回りに歩いて、トビシマカンゾウの大群落を堪能し、大野亀三角点を目指す。福助屋旅館のご主人によると、少し前までは三角点に登る道は通行止めだったそうだが、ちょうど最近通ることができるようになったとのこと。運が良い。歩き始めると結構急な登りだ。また道幅が狭く、ぬかるんで滑りやすい所もある。大野亀ロッジ前の駐車場に戻ると観光バスが着いている。このため、お手洗い利用に時間が掛かる。登山はこれで終わりとなり、これからは観光となる。

まずは、史跡佐渡金山に行く。道中もタクシーの運転手さんがいろいろとご説明してくださる。佐渡金山では、宗太夫坑・江戸金山絵巻コースを見学する。坑道には、人形が採掘の様子を再現している。ひと通り見学すると、展示室に入る。そこには純金の延べ棒12.5kgの取り出しチャレンジができるようになっている。30秒の制限時間があり、持ち上げることはできても穴から取り出すには手が小さな人でなければ難しいようだ。重いことだけが分かる。

出口で記念撮影の後、昼食のお寿司屋さんに向かう。予約ができないので、早い到着を目指したところ、廻転寿司弁慶 佐渡本店に11:20に着く。まだ混んでおらず、全員が席に着くことができる。メニューを見て、全員がお召し上がりセットの特上(2,750円)を食べることにする。これは次のネタがのった12貫のセットで、あら煮のみそ汁も付いている。大トロ/中トロ/本マグロ赤身/真いか/赤えび/白身/ばい貝/のどぐろ/うなぎ/うに/いくら/ずわいがに。メニューを見ると、1貫ずつ注文すると、4,600円くらいになるようだ。かなりのお得感がある。しかも、とても新鮮で美味しいので大満足する。佐渡島は食べ物も美味しく良い所だと思う。

次に、力屋観光汽船に行き、たらい舟を体験する。何人かは乗らなかったものの、多くの人が体験する。乗船時間は湾内一周の7~8分間なので、あっという間に終わる。港付近からは、新潟市方面が見えて、タクシーの運転手さんによると、見える山は左手が角田山で右手が弥彦山とのこと。いずれも登ったことのある山なので、懐かしく思う。続いて、私の好きな北雪酒造の酒蔵見学に行く。工場内を、氷温貯蔵の地下蔵までも案内していただく。ここには超音波熟成のお酒や、音楽を聴かせる音楽酒もつくられている。これまで酒蔵見学にはあちこち行ったが、こういう場所を案内していただいたのは初めてだ。超音波を当てて熟成すると、お酒がまろやかになるそうだ。見学の後、試飲があり、多くの人が気に入ったお酒をお土産として購入する。その後には、クアテルメ佐渡 羽茂温泉に行き、温泉入浴だ。アルカリ性のつるつるしたお湯の温泉だ。

これで佐渡島とはお別れで、両津港の佐渡汽船ターミナルに向かう。ジェットフォイルの出航は17:55だが、17:15に着いたので、お土産屋や夕食用のお弁当を買うことにする。ところが、売店ではお弁当がほとんど売切れで、パンくらいしかない。ビールとお酒とおつまみも購入する。これらを船内と新幹線内でいただくことにする。両津港からジェットフォイルの“すいせい”の2階に乗船し、新潟港に向かう。新潟港からバスで新潟駅に行き、上越新幹線に乗車して帰路につく。草津節になぞらえて、「佐渡は良いとこ、1度はおいで」というのは本当だと思う。



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