瑞牆・小川山クライミング

屋根岩の4峰RCC神奈川ルート最終ピッチ。このルートはステミングを使用して登る

山行情報

日時:2023/11/03 ~ 2023/11/05 天候:晴れ
ランク:D-1:00 参加:5名
山行担当:CL3256
記録担当:文責:3256 写真:2575, 3224, 3626

山行記

1日目

11月の第1週目、今年最後の瑞牆と小川山でクライミング三昧の3日間を楽しんできた。このあたりはカラマツが多く、紅葉の時期になると山一面が黄金色に染まり、素晴らしい景色が広がる。クラックのショート、マルチ、スラブと、一度も触ったことのないルートに取り付いてきた。

11月3日:瑞牆山不動沢屏風岩「よろめきクラック」、「エンパイアジャム」、「エンペラートラバース」。「よろめきクラック」はワイドクラックの登竜門。3回ほどこのルートをやりに来ているが、誰かが取り付いているか濡れているかでできず、この日初めてトライできた。ワイドクラックは難しい。

身体の半分を岩の割れ目に入れ、身体や足を岩に押し付けて落ちないようにしながら、上へと這いあがる。カム(岩から落ちないためのクライミング用具)を2個入れた後、登れず、別ルートの「エンパイアジャム」に取り付く。終了点(クライミングが終わる場所)にロープをセットし、仲間たちもチャレンジした。身体全体を使うクライミングは翌日、筋肉痛になることもある。



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2日目

11月4日:屋根岩の4峰RCC神奈川ルート(6ピッチ)。WEBで様々な情報を調べたがこのルートに関する記述は少なく、あまり人気がないのか、滅多に登られないルートなのではないかと思っていた。実際、その通りだった。

取り付きの1ピッチ目は岩茸が一面にこびりつき、枯れた草木がクライミングの意欲を削ぐような岩だった。早々に諦め、2ピッチ目も飛ばし、3ピッチ目「はるみクラック」から取り付いた。入り方(ルートの取り方)を間違え、テンション(落ちないようにビレイヤーにロープを張ってもらう)をかけた。右側に移り登っていくが、あまり登られていないルートだと感じた。

2ピッチ目、3ピッチ目をパートナーと登って行き、最終ピッチのルートを見たときに、「これか…」と、危うく戦意喪失になるところだった。前日、リードで登れなかった「よろめきクラック」が10a、これから登るルートもワイドの10a。「行けるのかな~」と考えながら、魚肉ソーセージを飲み物で流し込み、岩とにらめっこした。取り付くが、離陸(最初の登り方)の方法が分からず悩んだ。

やってみるか、と足を岩の上に置き、ステミング(両足を開いてバランスを取る方法)で登っていく。岩の割れ目に入り、#6のカムを掛けるが狭くて立ち上がれず、岩の外に出た。どうしたものかと思っていたが、よく見ると小さなでっぱりが左右にあり、登っていけることがわかった。#6のカムは人間の身体半分が入る岩の割れ目に使える道具だ。そのカムを、少しずつ自分の進んでいく上の方に上げ、落ちないように確保し、終了点まで登っていった。後続に4名が登ってきて、記念写真。50mロープ2本で1回の懸垂下降で下りるが、時間をかけて登ったルートを1分掛からないで下りることになるとは…。



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3日目

11/5:ひよこ豆スラブと花豆スラブ(上部)。3日、4日とクラックルートだったので、今日はスラブでのクライミングを楽しんだ。ひよこ豆スラブは5.7~5.9のグレードで、新人が楽しめそうだ。前日の緊張感から解放され、簡単なスラブは全員がリードで楽しめた。花豆スラブは5.6~10bまでのグレードがある。人は上からロープを下ろせることを知ると、リードでクライミングをしたくなくなるのだろうか…。私だけか?

10a「落花生」、10b「チリビーンズ」のルートをトップロープで楽しみ、今年最後の小川山でのクライミングを満喫した。来年4月までは伊豆城ケ崎で楽しみ、5月には瑞牆山と小川山に戻って、再びチャレンジしよう。



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