第11期リードクライミング講習会

山行情報

日時:11月23日(土)~ 12月14日(土) (3日間) 受講生:11名
山行担当:CL 3420 SL 岩沢世話役会メンバー 写真:3420

山行記

1回目 11月23日(土) 場所:クライミングスペース・レッジ

山行記① 文責:3623

当初広沢寺の予定が、雨天のためレッジでリードの講習会が行われた。

講習会での習得目標は①エイトノットによるハーネスへの結束②トップロープでのビレー③クリッピング左右裏表④リードでのビレー⑤ハンガーへのヌンチャクセット⑥終了点での結び替え⑦ロワーダウンでのヌンチャク回収⑧墜落時のビレーと基本的なことから、墜落体験までと内容が濃い。

これらの確認に当たっては、みろくのリーダーに加えて、レッジのクライミングガイドとオーナにも立ち会っていただいた。ビレー中は人の命を預かっていることを片時も忘れないこと。スポッティングは体格差等を考慮してケースバイケースで行う。ロープの繰り出しをスムーズに。等々有益なアドバイスをいただいた。

我々5人は完璧ではないが、講習卒業同等と認定され、今回で終了となった。

リード講習会は、MRT、会山行の滝谷ドームや4尾根、さらには各自の目標への通過点である。今回指摘を受けた点を考慮してさらに安全で安定したクライミングができるよう自主トレに励みたい。

第一回広沢寺の予定が、雨天のため、レッジで開催
基本動作の確認ができたと思います。
5名の方は、この回で終了同等となりました

山行記② 文責:3626

あいにくの雨で広沢寺から門沢橋レッジに場所を変えて開催された。

受講生は全部で11名、3班に分かれる。自分はA班になる。今日のメニューは
1.トップロープで5.9を登れるかの確認
2.終了点でのロープ結び変え
3.墜落訓練とビレイ確認

1と2は難なくできた。3の墜落は今まで経験がない。そしてビレイには苦手意識があった。ここでジムの方にも見て頂き墜落訓練を行った。やるしかないので自ら墜落する。緊張したがやってみれば何のことはなかった。自分がビレイする番ではもっと緊張した。クライマーが墜落すると、ロープの出し方が足らず衝撃が強かったようだ。ジムの方にはいくつかの指摘を受けた。素直に受け止めこれを今日一日で修正できれば良しと考えた。そして何本か登った。段々と修正できてきてビレイの苦手意識もなくなってきた。

この日A班の面々は皆リード経験者で当初から1日目で様子をみて大丈夫なようなら残り2日の講習をせずに卒業ということになっていた。結果全員がめでたく卒業することができた。自分は実績が少なくビレイに苦手意識をもっていたが、墜落を受けとめることとロープの送り出し等々何とか受けた指摘を修正することができた。これからも練習しスキルを向上させていきたいと思う。

来年の幕岩教室やリード講習では教える立場になって今年受けた恩返しができればと思うようになれた講習だった。本当にこの講習に参加させていただいたことに感謝です。ありがとうございました。

2回目 11月30日(土) 場所:広沢寺

山行記③ 文責:3045

「手順間違えると死ぬよ!」と地上から檄が飛ぶ。CL・SLの真剣な言葉に緊張感が増幅される。命綱とも言えるトップロープに確保されていない状況で岩を登るリードはクライミングの技術とともに、ギアとロープの関係や終了点での手順を覚えることが必要だ。

岩に取りつくと、誰に助けられることのない自分だけの世界がある。縦走は皆と歩調を合わせ山々を越えていく。山頂に立つ達成感を共に味わい仲間との繋がりを感じることが出来る。クライミングはクライマーとビレイヤーがロープで繋がり、コミュニケーションを取りあい、互いが目標に向けて岩に向き合う。見守る仲間も首が痛くなるほど、頭上の動向に目を向け、岩の上も下も緊張感に包まれている。岩を降りた時の安堵感、リーダーや仲間とのグータッチは、山の楽しみ方が一つ増えたことを確信し、笑みがこぼれた。

結び替えロアーダウンの練習をしています。

山行記④ 文責:3433

7時伊勢原駅にメンバーが集合し、快晴の中タクシーで広沢寺へ向かう。前回のジム講習で卒業した人が居たので、今日から講習生は6名となった。

駐車場から朝の冷たい空気が張り詰める中、足早に進むと10分程で弁天岩に一番乗りで到着。いよいよ外岩での本番を迎え、目の前の巨岩に身が引き締まる。まずはトップロープで身体を慣らし、身体が温まった所でリードでクライミング開始。安全を確保してるとは言え手順の悪さにプレッシャーが掛かる。

午後は、どう見ても垂直にしか見えないスラブに移動。コースも長くなり途中には苔が生えている。どう見ても滑りそうなのだが、皆平気で登っていく。心の中で「まじか~」と呟きながら自分の番が来る。どうにかこうにか完登するも危険と隣り合わせのスポーツと改めて認識する内容の濃い講習であった。

リードの練習をする受講生。

3回目 12月14日(土) 場所:広沢寺

山行記⑤ 文責:3459

いつか谷川岳や剱岳の岩壁登攀に挑戦してみたいと思い、リード教室に申し込む。実技初日は雨天の為、海老名にあるクライミングジムにて、クイックドローの使い方とクリップとビレイ方法、支点の結び替えや掛け替えを教わる。受講生のリードとビレイ、講師のバックアップロープ付きで練習を開始。

2回目以降は広沢寺での講習会。自分の番が来るまでは仲間の登攀を注意深く観察する。いざ登るとホールドを探し、ロープを引き上げ、支点から降りる時はクイックドローを回収しなければならず、急に難易度が増す。落ちればケガをする恐怖心もあり、緊張の連続だったが、仲間に鼓舞激励され、登ることが出来た。今後は練習を積み重ね、次のステップへ臨みたいと思う。

結び替えのロアーダウンをしています。
終了点にはコーチがいて、受講生のセットを見守ってくれています。

山行記⑥ 文責:3624

紅葉が残る広沢寺弁天岩でリードクライミング講習会の最終日が行われました。私を含め6名の受講生が参加しました。師走の岩の冷たさに指が悴みましたが、今回はリード講習会卒業とMRT受講資格獲得がかかっていたため、気合が入りました。ロープのクリップやビレイを適切に行えるように、前回指摘された間違いを繰り返さないように注意しました。

その甲斐あって課題のコースをリードで登れました。ビレイも以前より円滑に行えたと思います。幕岩教室を経て、リード講習会と参加してきましたがクライミングの面白さが増しました。それと同時に危険に対する認識が高まり、今まで以上に真剣に取り組むべきだと思うようになりました。今後は出来ればMRTに参加し、アルパインに挑戦したいです。

紅葉がとてもきれいでした。 スラブの一般ルートでもリードの練習をしています。

【CL追記】

第11期リードクライミング講習会は、受講生11名を迎え、コーチ延べ人数14名で実施しました。5名のクライミングに慣れた方は、第一回目に講習会終了同等として卒業しました。6名の方は、第2回目3回目の講習会に参加し、全員終了しました。

今後は、自主トレに参加して技術の向上に努めてください。2回目3回目で卒業された方は、クライミング力を高める必要がありますので、積極的に自主トレに参加しましょう。

岩沢世話役会の皆様、コーチのご担当をいただき、ありがとうございました。

山行記(会山行)

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