岩場・沢でのセルフレスキュー訓練

3分の1引上げ法の講習中です

山行情報

日時:2019年11月24日(日)  天候:雨のち曇り ランク:D  参加:34名
主催:岩沢世話役会
CL  3060 
SL (〇:班長)
 A班:〇3296・3339・3063・3271・2900
 B班:〇3217・2575・3050・3338・3340・2993
 C班:〇3256・3420・3362・3224・3418・2830
 D班:〇2860・2247・3284・3409・3440・3389

記録担当:文責 3060,3537,3050,3362,3408
写真:3296,2575,3256,2860

受講者(11名)
3169、3408、3433、3456、3478、3485、3499 、3537、3629、3632、3634

※雨模様のため鷹取公園での山行は中止となり、B班C班は日吉ビックロック、A班D班は門沢橋レッジでの訓練となった。

各班の訓練と山行記

■A班:宙吊りからの自己脱出・ビレイヤーの自己脱出
事故状況:懸垂下降中トラブル発生、仮固定を行い自己脱出で登り返す。ビレイ中にトラブル発生、ビレイヤーが自己脱出して行動できるようにする。

3537 H.Y
あー、今日も雨だなとやや暗い気持ちで家を出る。というのも金曜日から日曜日の3日間会山行の外岩に申し込んでいたのに、3日間ともレッジへ通うことに。レッジの駐車場にテント張れば、の声は聞こえないふり。

しかしこんな上がらない気持ちはすぐ解消された。和やかな雰囲気の中にも皆真剣な眼差し。また肌寒い日ではあったが、登り返しの訓練では汗だくに。講師の方々は、ほぼマンツーマンで付いてくれるほど手厚い講習。私にとっては初めてのことが多く、難しいながらも楽しい講習会でした。講師の方々は惜しげもなく技術を伝えてくれる、とても有意義な時間だった。

知っているでは役に立たない、実際に出来なければ意味がない。山に入る以上、トラブル・危険は常に自分ごと。いつでも対処できる自分でいたい、精進しなければとの思いを強くした。

■B班:3分の1、6分の1引上げ法、セカンドビレイのロック解除吊り降ろし法
事故状況:クライミング中落石でセカンドにトラブル発生。事故者をテラスの平地に1m引き上げる。またはビレイ器のロックを解除して吊り下ろす。

3050 Y.O
雨なので鷹取公園の山行は中止となり、B班は室内ジムのビックロックでの訓練となった。

最初にリーダー同士で勉強。慣れたリーダーに教わり、次に実際にやってみるが、見ているのと違い、セットの仕方を迷ってしまうことが多かった。続いて、にわか勉強の操作方法を参加者にたどたどしく教える。皆さん苦戦しながらもなんとか最後までこなしていた。

3分の1、6分の1引き上げ法は動けない負傷者を引き上げるには少ない力でできるので有効だと感じたが、それでも結構摩擦力が大きいのか、引き上げるのに力が必要だった。また、専用のプーリーを持ち込んだリーダーに借りて試してみたが、摩擦が少ない分、楽に引き上げられたが専用ツールとなるため基礎訓練としては手持ちのカラビナ等でできる方法を使えるようにしたいと思った。

セカンドビレイのロック解除吊おろし法は知りたいと思っていた方法であったのでためになった。ビレイ器に掛かっているテンションをフリクションノットで別の支点に移すやり方。これもやってみると初めてなのでけっこう迷う人が多かった。皆さん悩みながらも真剣に取り組んでいた。少ない機会だが今後も繰り返し練習していざというときに使えるようマスターできればと思った。

■C班:カウンタークライミングによる事故のリード者を下ろす
事故状況:マルチクライミング中、リードがロープが半分以上出た状況で負傷し、自力では降りられない。リードをビレイ地点まで降ろしたい。

<方法>
・セカンドが同じルートを登り始めリードが段々降りてくる。
・リードとセカンドが同じ高さになったら、セカンドはテンションの掛かっていないリードのロープを外し、自分に括り付ける。
・さらに登りリードをビレイ地点まで降ろす。
・セルフビレーを取る。
・テンションの掛かっているロープの高いところにクレイムハイスト結びで環付きカラビナをつける。
・リードから外したロープでカラビナにインクノットで固定する。
・カラビナにテープスリングを掛け、それに乗り込みテンションを抜き、自分のロープを2本とも外す。
・カラビナにかかっているロープと外したロープをエイトノットで結ぶ。
・懸垂下降の準備をし、マッシャーで保険をとりながら懸垂下降。

3362 T.O
最初はリーダーだけ集まり、やり方を班長さんから説明を受けた。その後、全員が実技を実施。説明だけでは理解不足で自分でやり、人がやっているのを見て手順を覚えた。リーダー全員が終えた後、受講生を受け入れた。

受講生は今回の講習が初めての方も多く、多少とまどいつつも周りからのアドバイスを受けながら全員、実技を実施した。今回の内容は、普段起きることでなく、逆に合ってはならない状況なので、自分も含め習ってもすぐ忘れてしまうと思う。レスキュー講習には毎年参加し、その都度思いだし何とかイザと言うときに役立てたいと思う。でも本音は合って欲しくないないな~。

■D班:懸垂下降の復讐とセルフレスキューに必要なロープワークを学ぶ

3408 M.N
前日まで連日の雨のため、会場を門沢橋レッジと日吉ビックロックに分かれて訓練が行なわれた。

私たちのグループは、門沢橋駅に9時50分に集合し、10時過ぎから午後3時過ぎまで、熱心に教えていただいた。レッジについて体操を行ってから、2班に分かれて訓練開始。私たち21期幕岩修了生は、午前中、ムンターヒッチ、ラビットノット等のロープワークを学んだ。

午後からは、懸垂下降の復習を行い、その後ビレイヤーが、ビレイ中にトラブルが発生し、自己脱出して行動するための仮固定の方法を習ったが、私はロープの方法が難しくて先に進めなかった。

時間もなくなり、最後にもう一度懸垂下降の練習をして訓練が終了した。

初めての岩場のレスキュー訓練なので、どんなことを行うのか興味があり参加しました。今回、私たちの班は、生徒3人にリーダーが5人もついてくださり、ほとんど1対1の手厚い訓練でした。初めての訓練でもあり、内容が難しくて、時間が無くなり覚えきれませんでしたが、ためになりました。参加できて良かったです。リーダーの皆様、本当にありがとうございました。

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