【過去山行記より】吉野山~本郷の瀧桜

※会山行自粛のため旧HPの山行記を掲載しています。

山行情報

2015年 4月10日(金)~12日(日) 小雨・曇・晴れ 20人 A-A-4:30

 

山行記

バスは総勢20人を乗せ、雨降る奈良へ出発。渋滞もなく順調に最初の目的地の本郷の滝桜「又兵衛桜」に14時に到着。バスの中で雨着を付ける。戦国武将の後藤又兵衛の屋敷後にあることから「又兵衛桜」といわれている。樹齢三百年といわれ見事な枝垂れ桜が、石垣に降りそそぐように咲いていたが、見頃から若干過ぎていたのが残念。

次の目的地は、牡丹の花で有名「長谷寺」。牡丹は蕾であったが、雨に濡れた楓などの新芽が清々しい。又、本堂の舞台からみた自然豊かな景観は心が癒される。17時に宿の「美榛苑」に到着。宿の「美人の湯」といわれている炭酸水素塩泉の温泉に入り、肌はサラサラになり疲れもとれぐっすりと寝られた。

2日目は、幸いに雨は止んでいた。バスで登山口まで行き10時から歩き始める。奥駈と呼ばれ吉野~熊野までの古道で山伏が修業したルートの一部を歩く。山道はなだらかで、陽が射さない杉木立の中、鳥の囀りと迫力のある川音を浴び談笑しながら歩いていたが、雨で濡れた木道は、滑りやすく慎重に歩く。途中に新芽が出ていたミツバツツジの群落があった。青根ケ峰(857・9M)の頂上は12時40分に到着。道の駅で買った「柿の葉寿司」で昼食。寒いので直ぐに吉野山へ出発。

吉野山は、シロヤマザクラを中心に三万本の山桜が麓から咲き始め頂上まで一面に色づく雄大な景色を期待し足取りは軽い。ところが、金峯神社辺りにある奥千本は、桜の古木は伐採されており、細い桜の若木が咲く様は淋しかった。その後、陽も射し青空が出てきた。吉野水分神社から吉水神社までの上・中千本は満開で山全体が雪が降ったようでピンク色に染まった絶景を堪能し、皆大感激。ただ、女子トイレが極端に少なくトイレ待ちで40分のロスが出てしまった。その後は急ぎ足で蔵王堂をお参りせずにバスの待つ駐車場に向かった。

3日目は、朝から晴天でゆっくり朝食をとり、「大野寺」へ。境内にある樹齢三百年の小糸枝垂れ桜が満開で見事。又、宇陀川を隔てた対岸の岩に刻まれている高さ11.5メートの弥勒仏の立像も見どころであった。
最後は、奥深い山と渓谷に囲まれた「女人高野」と呼ばれている「室生寺」へ。国宝の金堂、五重塔を拝観し、それから奥の院までは、延々と続く急傾斜の石段があり、息を切らしながら登った。帰路は、予定通り19時に海老名駅に無事到着。

今回の山行は、吉野の古道、桜、温泉、古刹巡りとバラエティに富み、天候にも恵まれ思い出深い素晴らしい山行でした。ご一緒した皆さんに感謝、感謝です。

本郷の瀧桜(又兵衛桜とも言われている) 
長谷寺 奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山派総本山の寺 西国三十三所観音霊場の第八番札所
滝めぐり散策路~青根ヶ峰~吉野山
宝塔院跡で集合写真
金峯神社と吉野水分(みくまり)神社
吉野山の桜はシロヤマザクラを中心に約 200種3万本 蔵王堂を遠望
南朝皇居の吉水神社 本殿(拝殿)横の書院は屋根の修復工事中 
金峯山寺本堂蔵王堂と金峯山寺仁王門は国宝 銅鳥居 
大野寺の小糸しだれざくら(樹齢300年)と青畝の句碑
宇陀川岸の自然岩に刻まれた弥勒磨崖仏
室生寺 本尊は釈迦如来  奈良盆地の東方三重県境に近い室生の地にある山岳寺院
吉野山~本郷の瀧桜のスライド