谷川岳中央稜~北稜下降

テールリッジを登る。正面は衝立岩。

山行情報

日時:2021/06/12 ~ 2021/06/13 天候:晴れ
ランク:D-D-13 参加:6
山行担当:CL3256 SL3063
記録担当:文責:3256 写真:3256,3634

コースタイム

3:40一の倉沢出合4:00・・・4:15テールリッジ末端・・・5:20中央稜取付き5:30・・・トップアウト11:20・・・11:45北稜下降点・・・15:35衝立前沢懸垂下降点・・・16:45衝立前沢出合・・・一の倉沢出合い17:00

山行記

新人二人と3人で組んだ4回目の中央稜。今回2ピッチ目、4ピッチ目は私がリードしたが、他は二人に任せ見守る事にした。先行で登攀したので、ルートのアドバイスはしたが、ピッチを切る場所、ルートファインデングは本人達がトポ図を確認しながら、果敢にチャレンジ。

午前4時過ぎに一の倉沢出合いを出発し、中央稜取付きに5:20ごろに到着。先行パーティが居たためゆっくり準備しクライムオン!1ピッチ目Tリード。朝一のリードは緊張するものかと思っていたが、そんな事は無い様であっという間にフォーローの二人がスタート。

2ピッチ目Aリード。簡単なルンゼ。3ピッチ目Yリード。右にトラバースをしてから直登。やはり初見は難しのだろう、ルート取りに迷っているようだ。どこまでトラバースするのか?どこから直登するのかは自分で判断するしかない。回りを見てハーケンが打ってある方向を見つけ出し、無事終了点でピッチを切る。

4ピッチ目Aリード。初めて濡れていなチムニーを登る。ここは毎回濡れているが、今年は良く乾いてありがたい。5ピッチ目からは晴天の中、最終ピッチまで二人が交互にリードしトップアウト。ナイスリード!行動食と水分を補給し、9回の懸垂下降が待っている北稜の下降点に向かう。

私がトップで降り、ロープを持った2名が続いて降りてきてはそのロープでまた降りて張る。6人が時間を掛けずに懸垂下降をするには、全員がスムーズにセットし、下降できることが大事だ。3回目、4回目の藪の中での懸垂下降は毎回思うが大変。

40mの空中懸垂、1番に降り後続を見守るが、皆安定して降りてこれた。2回目の空中懸垂無事に降り、略奪点で休憩。ここまで来ればあとは衝立前沢を降り、懸垂下降1回で本谷に降りられる。衝立前沢出合いの雪渓に乗るのに、SLがステップを切ってくれたため容易に乗れた。16:40に本谷に入り、18:30には登山指導センターに到着。その夜も指導センターに泊まり、翌日の子持山獅子岩へのクライミングのため、早めに就寝。

獅子岩は群馬県渋川市にある岩場。一般ルートに取付くが、4ピッチ目が終了した所で雨に降られ終了。雨に打たれながらの懸垂下降の準備をし下降。これも良い経験になったでしょう。

【CL追記】
今年で4回目の谷川岳中央稜~北稜下降。そろそろ誰かにバトンタッチをする時が来たように感じます。私がCL,SLでこの中央稜に入ったのは3回、その3回で何人の人が一緒に中央稜に入っただろう。このルートを経験した人たちには是非、CL,SLとしてこのルートを後輩たちに繋いでほしいと思います。



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