小川山あみだくじルート

4ピッチ目フォロー

山行情報

日時:2023/06/10 天候:曇り
ランク:D-D-2:30 参加:5名
山行担当:CL3256 SL2575
記録担当:文責:3256 写真:3224, 3629, 3634

コースタイム

1日目
廻り目平キャンプ場11:10…12:00あみだルート取り付き…15:25あみだ岩頂上…15:45懸垂下降…16:10 4ピッチ目取り付き…16:20あみだルート取り付き…16:55廻り目平キャンプ場…ふれあいの森(泊)
2日目
ふれあいの森8:30≡12:10小机駅

山行記

最近のみろくでは、クラックを練習している人たちが増えてきた。そこでクラックルートの楽しさを知ってもらおうと、小川山の「あみだくじルート」に行ってきた。スラブ(凹凸の無い、のっぺりとした岩)、クラック(岩の割れ目)あり、ルートファインディングも必要で、楽しめるルートだ。本当は6月11日(日)にアタック予定だったが雨予報のため、前日の土曜日に変更。

いきなり1ピッチ目10aのスラブから始まるが、岩も乾いておりフリクションも良く効く。クラックにカムを効かせて安全を確保するのだが、岩の割れ目に合ったカム(岩の割れ目に入れるクライミング用具)を一目で見極め選択し、クラックに入れるのが、慣れないと難しい。

2ピッチ目、スラブのトラバース(岩の横移動)から始まる。トラバースが終わると直上し、高さ1.3mほどの岩を乗り越えていく。下部のスラブにペツルのピンが1個あるだけで、他はカムを使ってランナー(安全を確保する支点)を取る。

3ピッチ目、5.8のクラックを登るためにクラックの真下まで横移動。手も足も良く効き、テラスに上がったところの木で終了点を作る。

4ピッチ目の取り付きに行くために、10mほどの懸垂下降。初めてこのルートを登った時は5.9のグレードだったが、最近の小川山トポ図では10aに変更されていた。ランナーはクラックにカムを入れて取るが、どちらかというとフェイスクライミングでの登攀だった。もちろん、ルートはほかにも取れる。クラッカー(主にクラック専門に上るクライマー)はクラックを好んで登るだろう。

あみだ岩頂上からの景色は、やはり絶景だ。いつまでもおしゃべりをしていたいが、4ピッチ目の取り付きまで懸垂で下り、靴に履き替えて買い物をし、今夜泊まるロッジへ急いだ。

2日目は雨のため何もせず帰途に付く。

【CL追記】

フェイスクライミングと違いクラッククライミングは、ピン(ヌンチャクを掛けるところ)が無い。そのため、何本もあるカムの中からクラックに合う大きさの物を選び、クラックにセットし、ロープを掛ける。フェイスクライミングは、岩についているピンにヌンチャクを掛けてロープを掛ける。クラックは安全を確保するまで、手間が少し多いのだ。また、カムのセットが決まらなければ、落ちた時に外れる場合もある。今後、みろくでもクラッククライミングに興味を持つ人たちが増えると思うが、安易に岩に取り付かず、登り方やカムセットの仕方をきちんと覚えてから始めてほしい。



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