山行記（会山行）

2023年10月19日 / 最終更新日時 : 2023年10月26日 TS2751 山行記（会山行）

八幡平・秋田焼山～玉川温泉

栂森を越えてトラバース道。背後は焼山噴気地の荒涼とした景色

山行情報

日時：2023/10/10 ～ 2023/10/12　天候：ガス・小雨／晴れ／晴れ
ランク：B-C-8:00 　参加：17名
山行担当：ＣＬ1784　ＳＬ2679, 2751, 3131
記録担当：文責：2679　写真： 2679, 3390

コースタイム

1日目
盛岡駅東口BT9:10－11:05 八幡平山頂・レストハウスBT…レストハウス…鏡沼・めがね沼・ガマ沼…八幡平山頂…陵雲荘…レストハウス＝15:15泊地　歩行時間:３時間
2日目
泊地＝藤七温泉・彩雲荘（露天風呂入浴）＝11:20大深温泉散策路入口…12:15御所掛自然研究路・大湯沼…13:00後生掛温泉（入浴）…14:50大沼自然探勝路…16:00泊地　歩行時間:2時間50分
3日目
泊地7:30…秋田焼山登山口…焼山山荘…山頂…下山口…14:20玉川温泉（入浴）…玉川温泉BT－17:20田沢湖駅　行動時間:6時間

コースマップ

記録日：2023/10/11～2023/10/12

合計距離: 16793 m
最高点の標高: 1365 m
最低点の標高: 742 m

山行記

1日目

母の実家が別府温泉で、温泉大好きな私は今回の山行に一番に申し込みました。

連休明けの日、天気は曇りですが明日の晴れを信じて八幡平に着きました。八幡平では、ボランティアガイドの説明を受けながら山頂までひと巡り。私は3回目の八幡平ですが、「八幡平ドラゴンアイ」のことは初めて聞きました。神秘的な眼が雪解けの季節には見られるそうです。ガスに覆われた沼も幻想的で素敵でした。2時間ほどかけて、時折小雨の源太森コースを巡り、レストハウスで宿からの迎えの車を待ちました。その間に雷と雨も激しくなり、源太森まで行ったチームは雨の中を戻ってきました。

【CL追記】

1日目は雨と霧でときたま曇り空の中、湿原の草紅葉が良かったです。ボランティアガイドが明るく楽しい方で、会話が弾みました。

写真をクリックするとスライドショーになります。

: 八幡平頂上の展望台。右下にある「300」の丸看板は、登山道に付けられた「1」から始まる番号の頂上の番号

: 平坦な山頂なので、展望台がないと何処が山頂なのか分からない。左上、木柱の上に頂上の印「300」の丸看板がある。これは積雪時の雪山用とのことだ

: 幻想的な草紅葉

: 木道は刻みが入っているが滑りやすいので注意

: この草紅葉の下は泥炭層になっている。1cm積もるのに100年かかるとのこと

: 小雨に煙った八幡沼

2日目

2日目は予想通りピーカンの青空となり、宿の車を利用して温泉巡りです。まず、東北一の高所 1,400mにある藤七温泉に行きました。露天・混浴ということでためらいましたが、女性先発隊が「泥湯なので大丈夫、見えないよ～」と言うので、みんなでエイッと入りました。青空に色づいた山並みが美しく映え、最高！

入浴後は大深温泉から林間を歩き、後生掛自然研究路経由で後生掛温泉です。林間では熊の出没の多い地域なので笛を鳴らしたり、奇声をあげたり。でも、17人の大部隊に熊も恐れをなしたか、出てきませんでした。自然研究路を行くと、源泉が流れている後生掛に出ました。源泉を湛える大湯沼があり、いくつもの小坊主と言われる泥壺や噴気孔。故郷の別府温泉の坊主地獄を思い出しました。

【CL追記】

2日目は青空の下、宿の車で念願の藤七温泉へ。白濁と泥湯の露天風呂で、羞恥心を隠して全員が入浴。後生掛自然研究路は散策コースを歩きました。川の音を聞きながら、クヌギ、ブナの黄葉はカメラタイムの素晴らしい時間でした。その後、大沼と泥火山の散策をして宿に帰りました。一昨年の豪雨被害で赤川は未だ修復されず行き止まりになっています。

写真をクリックするとスライドショーになります。

: 藤七温泉

: 野趣あふれる藤七温泉の露天風呂。当然混浴だよ。女性は湯あみ着があると良い

: 露天風呂の開放感を満喫！よくぞ男に生まれたり！

: やっぱり露天は気持ちいい！

: ミネラル分いっぱいの泥パックで全身ピッカピカ

: 八幡平アスピーテラインから岩手山の展望

: 大深温泉から後生掛温泉までの道。入口の看板

: ブナ林の中に続く気持ちの良い道。ただし、熊除けを!

: 後生掛自然研究路の案内板

: 後生掛自然研究路を行く

: 大湯沼。泥火山の発生段階だそうだ

: 成長したマッドポット。音を立てて噴気をあげている

: そこここに源泉が湧き出している

: 大沼自然探勝路入口から正面のテラスを望む

: クマ出没状況の週間レポートが掲示されている

: 大沼。周囲に1.2キロの自然探勝路が巡っている。ときに熊も歩道上に現れるので、熊鈴を忘れずに

: 水面の煌めき

: 静謐な大沼自然探勝路

3日目

3日目は登山です。宿から歩いて焼山山頂に向かいます。熊対策をしながら毛せん峠に着くと、はるかに紅葉した山々が見えました。赤い色づきだったら、まさに緋毛氈。焼山はその名の通り。その一画は噴気の吹きあがる荒涼とした源泉地帯と、溶岩が固まった岩塊とで、緑の濃い周辺とは隔絶した景色でした。山頂は、熊笹に覆われていたのを数日前に刈り払いされたばかりのようで、この熊笹が下山のブレーキになってしまいました。登山道は大小の岩がゴロゴロしたかなりの下り傾斜で、これが熊笹に隠れて足元が見えないし、滑ります。こんなところで怪我をしてはと、慎重に下ります。

6時間ほどして、午後2時には玉川温泉の湯煙が見えてきました。今回最後の温泉です。入ると、酸性が強く足がピリピリしてきて、長くは入っていられません。

ここは治療のために、長期療養の方も多くいらっしゃるそうです。私たちは年を重ねても元気に山に登れました。そして、仲間たちと楽しい旅を続けられることに感謝です。今回の旅は三つもの温泉を巡り、少しスリルのある登山もでき、東北の紅葉も満喫して、とても思い出深い山行となりました。

【CL追記】

3日目はいよいよ本格登山です。秋晴れの中、宿を7時30分に出発。苔むした木道にビクビクしながら、声掛けしながら進みます。ベコ谷地を臨む場所でのカメラタイムは時間を取りました。焼山からの下りの登山路は刈り払い後の笹が滑り、足元も隠れて見えず危険を感じるぐらいでした。コースタイムは5時間を6時間にして提出しましたが、さらに30分多くかかりました。

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