何度も山に登っている校長も、この景色には惚れてしまいます!

山行情報

日時:2020/02/01 ~ 2020/02/02 天候:晴天 ランク:C-D-7:00 参加:10名
山行担当:CL3338 SL3205、3405、3440
記録担当:文責:3562 写真:3205

コースタイム

<2020年2月1日(土曜日)>
9:00   富士山駅 タクシー乗車
9:20   中の茶屋
10:45  馬返し 休憩
11:20  1合目 鈴原天照大神社(1516m)
11:50  2合目手前(1653m)休憩 衣類調整
12:40  3合目(1842m)休憩
13:50  大黒小屋跡(2010m)

<2020年2月2日(日曜日)>
5:10  起床
6:30  出発
6:50  4合五勺 井上小屋跡で記念撮影
7:50  佐藤小屋前
8:00~10:30  ゲレンデ 訓練
10:50~11:00  佐藤小屋で休憩
12:30 テント撤収
14:00 馬返し
15:30 中の茶屋 タクシー
15:45 富士山駅 解散

山行記

1日目

富士急行線三つ峠駅を過ぎたあたりで列車のスピードが落ち、徐行運転になりました。何事かと思ったら、「進行方向左側をご覧ください。車窓からの富士山の眺望が一番良い場所です。」と社内アナウンスのお知らせがあり、言われた方向へ顔を向けると、青空の中、朝日を受けて真っ白に輝きそびえ立つ富士山が目に飛び込んできました。箱根登山鉄道の車掌さんほどではないにしろ、なかなか粋な計らいだと思いながらスマホでぱちり。これからテント泊でお邪魔する白い富士山。期待と不安が入り混じった感覚で胸が高まりました。

富士山駅からタクシー3台に分乗して中の茶屋へ移動します。(料金3,000円/台弱)馬返しまでタクシーで行けたらラッキーだったのですが、積雪・凍結・一車線の状況で中の茶屋止まりになりました。中の茶屋から轍が2本黒く続く道を歩くこと80分で馬返しに到着です。ここから先は、車での侵入できません。

いよいよ雪山登山らしくなってきました。今年は降雪が少なく積雪量を心配していましたが、2、3日前に降った雪で良い感じになりました。校長先生から「靴底を雪面にフラットにおいてフリクションを効かせ、前に出した足に体重を移動して後ろ足で蹴らない。」と指導を受けながら毎分75歩の速度で進みます。内心、『アイゼンはいつ履くの?今でしょう!!!」とつぶやきながら。

登山道の積雪は、表面が「ガリガリ君を2~3枚積重ねた」感じで、その下がすかすかの雪が40~50cm。足を置いて踏み抜かないところ、ずぼっ!とツボ足になるところ。氷のように固まっているところ。背中の17kgのザックにバランスを崩しそうになること数度。傾斜がきつくなった個所では、スリップしそうな恐怖にかられます。これ以上は無理かと、ピッケルを使用することにします。校長先生と先頭を行く先輩女史は腕を組んだまま歩行を続けています。靴底は高性能スタッドレスタイヤなのかも知れません。

2合目、3合目と順調に進みます。快晴・無風・気温-3℃ 雪山入門教室同期生Aさんは「これ以上脱げない」と汗だくになりながら進みます。「ここから先に平らな場所が何か所かありますので、良いところで幕営地とします」校長先生の声に、少々バテた身体に鞭を入れて歩きます。

4合目(2,010m)大黒小屋跡に開けた平らな場所があり、ここを幕営地としました。テント3張り、各班・各自整地して(ほぼほぼ平なので苦労せず)設営を始めます。サブリーダーはトイレの準備(立つ鳥紙は残さず)。ペグ打ちせず、スノーアンカーで引綱を固定。シングルウォールタイプでフライシートはありません。

設営が終わりテントに入ると、お隣のテントからは早くも「乾杯!!!」の発声が聞こえてきました。午後14:30を少し回ったところ。時間はたっぷりとあります。テントの目の前からは絶景が眺められます。足元には河口湖、山中湖。正面に秩父の山並み、左手に八ヶ岳、その奥には北アルプス、さらに左手に南アルプス。槍・キレット・北穂が見えると先輩方が指さします。右手には丹沢の峰々が。その奥には筑波山?ずっと眺めていられる光景です。

夕食はご飯を炊き、鳥肉・野菜たっぷり白湯スープのお鍋に。雪山のお鍋は格別に美味しいです。(作っていただけたのでさらに美味しさが増します!)他のテントの夕飯をのぞきに行くと、こちらは、醤油味お鍋。お鍋は定番です。あちらは、フレンチのシェフを連れて来たの?くらいに凝ったお料理を持参して、メインがビーフシチュー。

各テントで思い思いに時間を過ごします。僕らのテントでは日本酒とブランデーの梅酒で身体をあたためながら、校長先生の「遺書を書いて山登り」をしたとの、若気の至り、ストイックなまでの山への思いをお聞ききしました。趣味のお楽しみとはおお偉い。山の魅力は底深いものだと感心しきりでした。生徒のお嬢さん(みろくで40歳台はお嬢さん)は既に50名山を踏破。山歴浅い我が身には、お二人の経験が眩いばかりでした。



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2日目

5:10 校長先生に朝ですよと起こされて慌てて起床(寝坊!)。鍋雑炊の支度をして、熱々を流し込み支度を済ませます。総勢10名、アイゼンを装着して佐藤小屋を目指して出発。今日も青空・無風。とても良い天気で、暖か過ぎて雪山訓練にならないと言われながら、雪道を進みます。佐藤小屋から少しあがったあたりの斜面を登り、そこが、本日の訓練場所になりました。

最初は滑落停止訓練から。斜面にお尻をついて、いざ、滑落!なのですが、「滑落停止してしまう」状態に悪戦苦闘。雪質が良すぎて、お尻をついても滑っていきません。ウォータースライダーよろしく、同じ場所を何度も繰り返し滑り降りることで、ようやく、スルスル滑り出すことに成功!ピックを谷側にして持ち、滑りだしたら、うつ伏せになった状態で両脇を締め、ピックを雪面に押し当てて、膝を曲げて足をあげる。一連の流れを頭に入れながら何度も何度も練習しました。その次は、お尻を突かずに、立った状態から転倒して停止姿勢になる訓練。谷側の最大傾斜角へ向かって転ぶのはさすがに怖いので、ちょい斜めに。校長先生のお手本を参考に、アイゼンをひっかけて転んだことを想定しながら、ゴロゴロ・ザ、ザアー。この傾斜・雪質なら上手く停止できるようになりました(斜度は15~20度くらいでしょうか)。

散々訓練してから、校長からひと言「斜面で転んだら停止できません。転ばないようにすることが肝心です」転んで滑り出す前にいかに停止させるかが肝だと教わりました。

停止訓練した後は、踏み跡のない雪面を思い思いに歩行訓練。斜面をトラバース、急こう配での方向変換、サブリーダーについて一連の動きを教わります。少し疲れを感じたときに、そろそろ切り上げましょうと声がかかり、佐藤小屋へ移動。佐藤小屋でマスコットガール(バード?)のぴー子ちゃんの芸を楽しみながら一息入れました(お汁粉+お餅付き、コーヒー、甘酒、コーラ、ココア)。

佐藤小屋から幕営地に戻りテントを撤収!アイゼンを履いたままテントに近づいて注意を受けました。アイゼン履いていたら、1m以内には近寄らいように気を留めているようにと。確かに簡単に引き裂いてしまいそうです。反省しきり。

支度が整い下山開始します。背中のザックも少し軽くなっていますので順調に高度を下げます。ただ、暑い!天候に左右されるとは言え、ここまで暖かいとは思ってもいませんでした。校長先生が馬返しから電話でタクシーを呼び、中の茶屋から乗車して富士山駅に無事到着。2020シーズンの雪山教室第2回富士山訓練が終わりました。

最後に、校長先生をはじめ、サブリーダーの皆さま、食当の方々、最後まで気を抜けなかった会計担当、大変お世話になりました。次回、谷川岳、元気なお顔に会えますように、楽しみにしています。

【CL追記】
山行実施日少し前に降雪があり雪の量に安堵したが、その後の暖気によりやわらかい雪面になり全体的に歩きやすくなっていた。気象条件が良すぎて雪上トレーニングにはやや物足りない状況ではあったが滑落停止やトレースなしの雪面での登下降訓練はある程度の経験になり成果はあったと思う。受講生は皆さん熱心でこれからが楽しみです。今回は本来の目的の訓練よりも重荷を担いでのアプローチ自体がより良いトレーニングとなったようだ。



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