谷川マチガ沢(雪山)
山行情報
日時:2022/04/12 天候:晴れランク:D-D-10 参加:7名
山行担当:CL3420 SL3063
記録担当:文責:3217 写真:3217、3420、3418、3623、3632
コースタイム
土合駅8:50
登山指導センター9:20
マチガ沢訓練場所9:50~14:30
土合駅15:30
山行記
2月に参加した西黒尾根の雪上訓練はワカンを履いてのラッセルと雪洞掘りがメインでしたが、今回の訓練では急斜面の歩行と雪上での確保に重点が置かれていました。
谷川岳登山指導センターで準備を整え、除雪作業をしている脇を通り抜けマチガ沢に向かい、しばらく歩いたところで立ち止まったリーダーが指さす方を見ると、私たちがこれから通るルートに向かって50~60cm角はありそうな雪の塊がいくつか転がっていくのが見えました。そこで、リーダーから暖かい風が吹き出すこの時期にはブロック雪崩のリスクが増すこと、雪崩の起きやすい地形・時間帯や気象条件、危険地帯を通る時の注意事項、デブリの状態を観察して雪崩が直近に起きたのかを見極める方法などのレクチャーを受けました。
マチガ沢に着くと右岸の傾斜を利用して訓練が行われ、まずはアイゼンを履かずキックステップでの上り下りと斜上下歩行。とにかく回数をこなすのが上達への道とばかり、ひたすら登ったり降りたり汗だくになって繰り返し、続いて滑落停止(ピッケルストップ)、ピッケルを持たない歩行練習をしました。
昼食後は、アイゼンを装着して歩行訓練をしました。その後、雪の斜面に窪み(バケツ)を掘り腰掛けて行う腰がらみ、立った姿勢での肩がらみ、そしてスタンディングアックスビレイ。
最後に、ストックや雪を詰めた土嚢袋を埋めたり、スノーボラードを支点にした懸垂下降の体験など、中身がぎっしり詰まった盛りだくさんの雪上訓練で次回はぜひ泊りで参加したいと思いましたが、白毛門が谷川ブルーに映える絶景の下で訓練をしている間にも時折対岸を轟音を立ててブロック雪崩が落ちるが見え、雪山の怖さと美しさを実感した1日でもありました。
【CL追記】
この時期40年ぶりのマチガ沢でしたが、使えるということが分かりました。今後も時々通うことになりそうです。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 登山指導センターの上の道はまだ雪の下です
- 行く手を横断する雪崩の跡
- リーダーのレクチャーに従い、間隔を空けて静かに素早く通り過ぎます
- 今日の訓練地マチガ沢
- 歩行訓練、上手な人は下りでも背筋が伸びています
- 斜面トラバース
- 滑落停止訓練、ファスナーを閉め忘れたポケットにシャーベット状の雪がたっぷり入りました
- 足跡ひとつなかった斜面がこんなになるまで上り下りしました
- 小休止、谷川ブルーに白毛門と笠ヶ岳が映えています
- 腰がらみ確保
- 持っていかれないように耐える肩がらみ
- ストックを埋めて支点構築
- こちらはホームセンターで売っている土嚢袋に雪を詰めたものを埋めて支点構築
- スノーボラードで懸垂
- 今日はここまで、名残惜しいですが帰ります