北海道ゴールデンルート(ロングトレイル)
山行情報
日時:2020/09/01 ~ 2020/09/05 天候:1日曇り、2日曇り、3日曇り&小雨、4日小雨、5日雨ランク:C-D-10:00 参加:3
山行担当:CL3519 SL2782,2956
記録担当:文責:3519 写真:3519
コースタイム
1日:姿見~裏旭キャンプ指定地(2時間10分)
2日:裏旭キャンプ指定地~忠別岳避難小屋(7時間25分)
3日:忠別岳避難小屋~南沼キャンプ指定地(7時間30分)
4日:南沼キャンプ指定地~双子池キャンプ指定地(6時間50分)
5日:双子池キャンプ指定地~美瑛富士登山口(10時間5分)
山行記
1日目
早朝、羽田空港を出発、旭川空港到着後セブンイレブンでガス缶を受け取りタクシーにて旭岳ロープウェイ駅に向かう。腹ごしらえ後ロープウェイにて姿見駅へ。ここが山行の起点。まず、裏旭キャンプ指定地の雪渓の状況を確認。雪渓はかなり減っているとの事なので念のため水を補充後スタート。旭岳山頂までは2時間強の行程だが急登のうえ荷物の重さに体が慣れていないためきつい。山頂は雲の中で眺望が効かないため直ぐにキャンプ指定地に向かう。登山路は直線的な急坂のうえザレ場のため注意が必要。キャンプ指定地に到着後テント設営、わずかに残る雪渓に向かい水を補給した。テントは我々を含め5張であった。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 姿見にて、山行のスタート
- 姿見にて、山行のスタート 後方は旭岳
- 旭岳、急登を登る。後方は姿見。
- 金庫岩を超え旭岳山頂が見えてきた。
- 旭岳山頂、周りは何も見えない。
- まずは始めの一歩。
- これがスタート
2日目
天気は曇りだが一部晴れ間もあり。まずは間宮岳分岐から北海岳まで快適な稜線歩き。白雲岳から特徴的な山様の忠別岳まで見渡せた。白雲岳分岐を経て建て直し中の白雲岳避難小屋にて小休止。ここから天候が良い時は高根ケ原の向こうに遠くトムラウシ山が見えるはずだが、トムラウシは雲の中。それでも忠別岳まで見渡せ、憧れの高根ケ原の何処までも続く登山路とそこからの景観は本日のメインイベントだ。360度見渡せる忠別岳山頂も捨てがたい。宿泊は今回唯一の避難小屋の忠別岳避難小屋。すぐそばの雪渓の水の冷たさと美味さは忘れがたい。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 裏旭キャンプ指定地から進行方向を臨む。
- 裏旭キャンプ指定地から旭岳を臨む。雪渓はわずか。
- 翌朝、裏旭キャンプ指定地から白雲岳?を臨む。
- 間宮岳分岐手前よりテント場を振り返る。
- 間宮岳分岐
- 間宮岳分岐から北海岳に続く快適な稜線。
- 高根ケ原から忠別岳まで遠くに見える。
- 北海岳山頂
- 忠別岳は見えるが、トムラウシは雲の中
- 白雲岳分岐
- 白雲岳分岐
- 白雲岳避難小屋より高根ケ原の稜線。その向こうに忠別岳。トムラウシは雲の中。
- 高根ケ原の稜線を歩く。
- 忠別沼
- 忠別沼から忠別岳を臨む
- 忠別岳山頂
- 忠別岳山頂。トムラウシは雲の中。
- 忠別岳避難小屋分岐から忠別岳を振り返る。
3日目
3日目の山行の特徴は岩である。忠別岳避難小屋から五色岳までは緩やかな登り、ヒサゴ沼分岐までは木道が続くがヒサゴのコルから岩が始まる。日本庭園、そしてロックガーデンでは岩の壁が待ち受ける。見通しの効かない状況ではルートファンディングが重要になる。ロックガーデンを超えると北沼が現れ、その向こうにやっとトムラウシ山が登場した。北沼でたっぷりと水を補給する。次に水を補給出来るのは翌日のキャンプ地の双子池までない。たっぷりの水を背負い南沼キャンプ指定地に向かう。小雨の中手早くテントを設営し、トムラウシ山山頂までピストン。
我々以外テントはない。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 翌朝、忠別岳を振り返る。
- 五色岳からハイマツ帯を歩く。前方は化雲岳?
- ヒサゴ沼の分岐
- 天沼? 日本庭園?
- ロックガーデンに突入
- ロックガーデンを進む
- ロックガーデンを超えると北沼。その向こうにやっとトムラウシ。
- 北沼。ここで大量の水を補給。
- 北沼からトムラウシが微かに。
- トムラウシ山山頂。山頂の標識は新しくなった。南沼キャンプ指定地からピストン。
- 南沼キャンプ指定地。雨の中、周りは誰もいない。
4日目
ここから先は登山者が極端に減る。すれ違った登山者は1パーティのみだった。三川台までの稜線は素晴らしい。右手はなだらかな黄金ケ原、左手は鋭くキレ落ち眼下にユウトムラウシ花園を見ることができる。しかし、三川台から長い藪こぎが始まる。幸い8月上旬に笹刈りにより歩きやすくなっていたが、それでも全身水浸しとなる。また途中、ツリガネ山、コスマノプリとアップダウンも多くカブト岩から双子池まで再び藪こぎになる。双子池で水を補給(明日も水の補給はない)双子池キャンプ指定地に向かったが、ここが酷かった。テント場には雨水が流れ込み設営可能な場所はない。やむなく傾斜地でなおかつデコボコ石の上に設営となった。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 翌朝、トムラウシから三川台に向かう。ここから三川台までの稜線は素晴らしい。
- 三川台。ここからが試練の藪こぎと長いアップダウンが始まる。
- 田んぼではありません。唯一の水場双子池。
- 最悪のテント場、双子池キャンプ指定地。平らな所は雨水の通り道。斜面の石がゴロゴロしている所にテントを設営。サバイバルゲームの様相。
5日目
最終日は長い行程となるため朝食抜きで出発。オプタテシケ山の急斜面は難関である。途中、登山路を見落とし岩場に進んでしまい30分程ロスってしまった。何とか山頂に辿り着き山頂から本日の宿泊の予約をし下山を開始。途中ベベツ岳を乗り越え12時に美瑛富士避難小屋に到着。
ここから美瑛富士登山口までが長かった。雨で登山路が川のようになり滑りやすく悪戦苦闘、ようやく下山した。宿に到着、まずは風呂、そしてビール。メンバーに感謝。これ以上はない。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- オプタテシケ山の急登の途中。後ろを振り返るが何も見えない。この付近でルートを間違え岩場に突入。ロスった。
- ようやくオプタテシケ山の稜線に辿り着く。前方がオプタテシケ山山頂。
- オプタテシケ山稜線からはるか下に昨日泊まったテント場と双子池が微かに見える。
- ようやくオプタテシケ山山頂に着きました。