【過去山行記より】創立30周年記念 ハワイの山ハイキング

2012年 創立30年を記念し五つの海外山行が行われました。このハワイの山ハイキングはその中のひとつです。

マウナ・ケア山頂(4,206m)

※2022年が創立40周年になるため、創立30周年記念の山行記を掲載しています。

山行情報

2012年5月8日(火)~15日(火)晴/雨 参加者17人  A-A-4

スケジュール

1日目:成田・・・オアフ島(ホノルル)・・・ハワイ島(ヒロ)
2日目:キラウエア火山
3日目:マウナ・ケア
4日目:ハワイ島(ヒロ)・・・オアフ島(ホノルル)・・・カウアイ島(リフェ) 
5日目:ワイメア渓谷 アワアワプヒ渓谷 カララウ渓谷
6日目:カウアイ島(リフェ)・・・オアフ島(ホノルル)・・・成田

行程図

行程図
ハワイ島

山行記

2日目 2012年5月9日 (I.M.)

ハワイ島のヒロから南に回ってハワイ火山国立公園に入りました。キラウエア火口から、もくもくと立ち上がる噴煙を眺め、1,959年に溶岩流が吹き出し、今も隆起したところから水蒸気が噴出しているキラウェア・イキ・トレイルの縦断ハイキングを楽しみました。その後、車で南側に下って、森林に溶岩が流れでて溶岩原になったチェーン・オブ・クレーターズ・ロードを走りました。夕方、再びキラウェア火山に登り、昼間見た白煙が地中のマグマで炎のように見える迫力に、みんな夢中になってカメラを向けていました。きょうは残念なことに降ったり止んだりのお天気でしたが、盛りだくさんの行程は感動の連続で地球の息吹を丸ごと体感できた一日でした。

キラウェア・イキ火口横断
夜の噴煙を観る
火口の亀裂からは噴煙が!
噴煙の炎 

3日目 2012年5月10日 (S.A.)

ハワイ島最後の日、午前はアカカ滝州立公園でバナナの花咲く熱帯林の中、滝を巡る。ココナツヤシの葉で帽子を編む原住民に出会い、午後は冬支度をしてマウナケア登山へ専用車で出発。高度順応のため2,800mのオニズカビジターセンターで雲海の中を散策した後、日本食の弁当と味噌汁で早めの夕食を済ませて山頂を目指す。下を噛みそうな道を走り、途中で絶滅危惧種の銀剣草を見て雲海を抜けると太陽が輝く!!

4,000m地点は世界の天文台が並び宇宙基地のよう。日本の「昴」も並ぶ。山頂をゆっくり往復するとサンセット。しばし心を奪われる。その後、精密望遠鏡で震えながら星空を観察。南十字星や土星の輪も確認、真夏と厳寒を体験した長い一日でした。

アカカの滝
山頂を目指して 
弁当の夕食
マウナ・ケア山頂

4日目 2012年5月11日 (S.K.)

ヒロ空港ガイドさんからレイのプレゼントを受け、空路ホノルルへ、昨日登ったマウナケア山、山頂天文台が眼下に見える。ホノルル経由カウアイ島リフェ着。昼食後、キラウェア灯台へ、付近は保護区で珍しい海鳥の群れ、クジラなども見られるそうです。木の茂みにミズナギ鳥の巣穴にヒナがじっとこちらを見ています。

車窓から(高いビルがない)巨人が寝転んでいるように見える山「眠れる巨人」(ハイキングコースあり)また遠くの山の形が妊婦が横になったように見える山、胸と腹のあたりがふっくらしている。草地にはアマサギ、野生のニワトリ等があちこちで見られる。

カウワイ島は古い島で火山灰が土にかえり、花、木の実、緑の豊かな島でした。 

カウアイ島
ハナレイ渓谷
キラウェア灯台
妊婦の山並み

5日目 2012年5月12日 (O.T.)

カウアイ島は世界有数の多雨地帯で、緑が多く美しい庭園の島とも呼ばれている。リフェを車2台に分乗し出発。昼食はイシハラマーケットで調達する。道の両脇にはコーヒー農園が広がり、家々の庭にはマンゴーがたわわに実をつけている。

1時間後、ワイメア渓谷に到着、赤土と緑のコントラストは絶景である。太平洋のグランドキャニオンとも呼ばれている。走ること1時間アワアワプヒトトレイルの往復ハイキングに出発点に着く。発信機をつけた猟犬が2匹道案内?についてくる。

往きは下りで2時間、展望台から見たナパリコーストの景観は素晴らしく、幾重にも連なったダイナミックな扇状の岩と青い海に感動。復路は登りで3時間、原種の植物が多いと説明を受けるが名前が覚えられない。

ナパリコースと カララウ渓谷(1)
アワアワプヒ渓谷
ナパリコースと カララウ渓谷(2)
ワイメイア渓谷

6日目 2012年5月13日 (M.J.)

登山道の整備とかでダイヤモンドヘッド登頂が急遽変更になる。

ホノルルに9時につき「あの木なんの木」で有名なアメリカねむの木のある公園、東海岸が見える古戦場跡のヌウアヌ・パリ展望台、ハワイ王朝だた建物などをバスで回った。途中、救急車に遭遇したが説明では救急車は有料で以前ガイドさんが呼んだときは500ドル位かかったとのこと。午後は自由時間。夕方からはショーを見ながらの夕食(希望者)で旅をしめくくった。

ヌアヌ展望台から
ダイヤモンドヘッドをバックに
アメリカ・ネムの木
ディナーショー 

自然にどっぷりつかった後のホノルルは喧騒の都会で、求めるものとは違っていた。やっと小銭も出してうまく買い物ができるようになったらもう終わりでした。

総 括 山行を終えて (Y.I.)

まず、17人全員が4,206mのマウナケア山頂に立てたのが何よりでした。雲海に沈む夕日の素晴らしさに感激しましたが、夜の星空鑑賞は寒くて震えました。現地ガイドの長谷川女史の丁寧な説明も上の空でした。

前日に行ったキラウェア火山は噴煙をあげており、その溶岩流の凄さにびっくりさせられました。カルデラ縦断ハイキングではところどころ蒸気があがっており、活火山を実感する。

カウワイ島に移り、ハワイ島とは異なった植物類と自然環境がある。マンゴーの木が目立つ。道路脇の大木から落ちた実を食べさせていただいた。ワイメア渓谷やナパリコーストなど見物する。

ホノルルはさすがに暑く、常夏の国と感じる。夜、行ったポリネシアンディナーショーは一見にあたいする。

今回の山行は早朝から毎晩遅くまで、シニアにはきついと感じました。皆さんよく頑張りました。