ネパール遠征・アイランドピーク(6,189m)/前編(カトマンズ~ルクラ~ディンボチェ)
中編(ディンボチェ~カラパタール~チュクン)はこちら⇒
後編(チュクン~アイランドピーク~カトマンズ)はこちら⇒
山行情報
日時:2024/04/13 ~ 2024/04/20 天候:概ね晴れランク:D-D-16:00 参加:4名
山行担当:CL3632 SL3748
記録担当:文責:3632, 3748, 3063, 3418 写真:3632, 3748, 3063, 3418
コースタイム
4/15~5/2(18日間) 行動時間:110時間24分 距離:146.2㎞ 累計標高差:+10,469m/-10,344m 各日のコースタイムは本文に記載
山行記
はじめに
創立40周年記念山行として計画していたが、コロナ過で延期が続き、今年ようやく実施することができた。エベレスト街道のルクラからカラパタールまで歩いて高度順応し、アイランドピーク(6,189m)に全員登頂を果たした。山中18日間を含む、全26日間の行程が無事に終わった。
1日目~2日目
1日目/4月13日 成田空港-トリブバン国際空港 ※-公共乗物
成田からカトマンズへの直行便で約7時間のフライト。ほぼ満席だった。約2時間遅れでトリブバン国際空港に着いた。夜遅く到着したカトマンズ市内のホテルで軽く打ち合わせをして就寝。
2日目/4月14日 カトマンズ=ラメチャップ ※=貸し切りバス・タクシー
午前中はホテル近くで両替や散策をして過ごす。昼食後、ラメチャップ空港近くの村へ車で移動。この時期、エベレスト街道の入山口であるルクラ空港へは、カトマンズ市内からの直行便はなく、陸路5時間ほどかけて移動したラメチャップ空港からの発着となっている。
空港近くの宿で前泊。夕食に食べたダルバート(ネパールの代表的な家庭料理)がとても美味しかった。(文責:3418)
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- 1日目(4/13) 。前泊組と当日組が成田で集合
- 成田からカトマンズへ直行便のフライト
- ネパールのトリブバン国際空港に到着
- 入国審査もすんなりと
- カトマンズ市内のホテルへ移動。交通量が多い
- ホテルで打ち合わせを終えて
- 2日目(4/14) 。現地でポーターに運んでもらうダッフルバック赤3個(2人分)と自分たちで背負うザック
- ホテルの近くを散策
- カトマンズからラメチャップ空港まで車で移動
- 移動途中のドライブインで休憩
- ラメチャップ空港近くのホテルに前泊
3日目/4月15日
ラメチャップ空港-ルクラ空港(2,840m)10:20…15:20パクディン(2,610m) 歩行時間:5時間00分 +337m/-548m ※-公共乗物
朝5時に空港へ。フライトは8時の予定なので、それまで朝食を食べたりしてのんびり過ごす。1時間遅れで、ようやく私たちの乗る飛行機が来た。とても小さな飛行機で、操縦席が目の前にある。ドキドキしたが、20分足らずであっという間にルクラ空港に着陸した。
ルクラで一休みしてからトレッキングスタート。今日の宿があるパクディンまでの道のりは下りが多い。トレッキングガイドから、登山道では荷物を運ぶゾッキョ(ヤクと牛の交雑種で、牛よりも大きい)などが優先、といった歩き方を教えてもらいながらゆっくり歩く。しゃくなげも咲いていてのどかな雰囲気。エベレスト街道で初めての宿は、部屋も奇麗で食事も美味しくて快適だった。(文責:3418)
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- 朝5時にラメチャップ空港到着
- 空港の隣にあるレストランで朝食
- 私たちの荷物は飛行機の先頭部分に積まれる
- いよいよルクラに向けて出発
- 操縦席が間近に見える
- ルクラに到着
- 荷物を運んでくれるポーターさん達と
- アイランドピークに向けて出発
- 最初のチェックポイントでトレックカードを取得
- トレッキングがスタート
- 登山道はゾッキョが優先
- しゃくなげが満開
- 長くて揺れる吊り橋。この先いくつも渡る
- エベレスト街道最初の宿、パクディンの村に到着
4日目/4月16日
パクディン(2,610m)8:00…15:50ナムチェ(3,440m) 歩行時間:7時間50分 +1255m/-448m
エベレスト街道は人気のトレッキングルートで、登山道はたくさんの人で賑わっていた。ゾッキョやロバの通過待ちをしたり写真を撮ったりと、ゆっくりペースで歩くので身体はとても楽。モンジョ村の辺りでは桜が満開に咲いていて、ネパールの山で桜が見られるのにはびっくりした。
混み合うレストランでのランチタイムは2時間以上かかり、すっかり身体がなまってしまったが、今日の核心はこれから登るナムチェへの標高差600mの急な登り。ここで高山病になる人も多いらしく、呼吸法に気をつけながら歩いた。
到着したナムチェの町はとても大きくて、土産物屋や山道具を売っているお店もたくさんある。お目当てのヤクウールを探したが見つからなかった。(文責:3418)
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- トレッキングの2日目スタート
- 大人気のエベレスト街道は登山者で大賑わい
- ロバの通過待ちで渋滞
- ゾッキョ使いが口笛や杖で上手く群れを誘導する
- エベレスト街道に満開の桜
- チェックポイントで入域料を払う。ドローンを持ち込んでいないかザックの中身もチェックされる
- 途中のロッジでランチタイム
- ランチのダルバート。メニューの中から各自で食べたいものをチョイス
- ヒラリー橋への急な登り
- 橋を渡るとナムチェの町まで標高差600mの急な登りが続く
- ナムチェまであともう一登り
- 斜面にロッジが建ち並ぶナムチェの町に到着
- 標高3,500mに噴水がある
- たくさんある土産物屋でヤクウールを探す
- 宿に到着。ここで2連泊する
5日目/4月17日(高度順応日)
ナムチェ(3,440m)7:30…9:30ホテルエベレストビュー(3,880m)10:40…12:15ナムチェ(3,440m) 歩行時間:4時間45分 +501m/-514m
高度順応のためナムチェに2連泊する。有名なホテルエベレストビューまで行ってみようと出発。昨日の登りのときに低酸素トレーニングで習った呼吸法で歩いてみたが、歩くペースと呼吸がいまひとつかみ合わない。CLにその話をすると「呼吸法には3通りあって、歩くペースによって変えるといいよ」と教えてくれた。それからは、歩きながらいろいろ試して行くうちに、ペースと呼吸が合うようになってきた。
ホテルへの道のりは最初こそ急登だが、あとは開放感のある見晴らしの良いルート。標高3,880mのホテルのテラスで、エベレスト(8,848m)やローツェ(8,516m)を眺めながら優雅なティータイムを楽しんだ。午後はイムジャツェ登頂に同行するクライミングガイドの装備チェックがあった。全員無事にクリアして、夕食の時間まで町を散策したりしてゆったり過ごした。(文責:3418)
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- 明け方のタムセルク(6,623m)とナムチェの町
- 部屋の窓からの眺め
- コンデリ(6,187m)とナムチェの町
- 高度順応を兼ねてホテルエベレストビューへ
- 絶景の撮影ポイントで。バックにエベレスト、アマダブラム(6,814m)
- エベレスト山群の大展望を楽しみながらホテルへ
- 最後にこの急階段が待っていた
- 息苦しさも吹き飛ぶ大展望
- ホテルエベレストビューのテラスにて
- ナムチェの町でクライミングギアを売っているお店をのぞく
6日目~8日目
6日目/4月18日 ナムチェ(3,440m)7:00…15:00 パンボチェ(3,930m) 歩行時間:8時間00分 +1238m/-699m
7時出発。ナムチェバザールを後に午前中、プンキテンガまでの峠を一気に下り、午後からチェックポイント(トレッキング許可有料場所)より急登を登り、僧院のあるタンボチェ寺院経由でシャクナゲ、竹、松、モミの木が生い茂る森を抜け、アマダブラム(6,814m)の麓のパンボチェへ到着。(文責:3063)
7日目/4月19日 パンボチェ7:00…11:00 ディンボチェ(4,350m) 歩行時間:4時間00分 +440m/-88m
7時出発、いよいよ4,000m(森林限界)に突入。ディンボチェへ向かいます。ディンボチェはローツェ南壁の好展望地。ここでは、5,000m高度順応トレーニング、レストも兼ねた連泊を予定しています。カラパタール、アイランドピークへのスタート分岐にもなるところです。(文責:3063)
8日目/4月20日(高度順応日) ディンボチェ7:15…ナンカルトシャンピーク(5.083m)…14:15ディンボチェ 歩行時間:7時間00分 +810m/-800m
ディンボチェ2泊目。7時15分、5,000mへの高度順応トレーニング実施。ナンカルトシャンピークの登頂成功。明日からのカラパタール(5,550m)に一歩前進。
山頂からは最終目的地、アイランドピークの麓の村のチュクン(4,730m)が良く見えます。また、ここまで来るとローツェ(8,516m)をはじめ8,000m級の山々に圧倒されてしまいました。(文責:3063)
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- 6日目(4/18) 。ナムチェバザールを後にタンボチェへ出発
- プンキテンガへの峠下すぐ。ゴーキョピーク登山口分岐
- チェックポイント(ここからは、トレッキング有料場所)
- タンボチェ寺院
- タンボチェ寺院辺りから天気が怪しくなり霧雨が降ってきました
- 7日目(4/19) 。高所でなければ生きられないヤクに初めて出会えました。ヤクウールは高価な物
- パンボチェからディンボチェに向かうロケーション。イムジャ・コーラが流れる背後にアマダブラム
- 8日目(4/20) 。ディンボチェの風除けで区切られたジャガイモ畑
- ナンカルトシャンピーク登攀。イムジャ川の先にアイランドピークが見えます
- ナンカルトシャンピーク登山途中の避難小屋
- 高所トレーニング。ナンカルトシャンピーク山頂から見える8,000m級の山々