北ア・白馬岳主稜
山行情報
日時:2021/04/10 ~ 2021/04/11 天候:晴れ、晴れランク:D-D-12:00 参加:3
山行担当:CL3632
記録担当:文責:3420 写真:3256、3632、3420
コースタイム
4/10 白馬村二股12:00猿倉荘13:45白馬尻15:20(テント泊)
4/11 泊地05:00白馬岳山頂11:00/11:20頂上宿舎11:30/12:00幕営地13:20/14:00二股16:20
山行記
山行記と4月10日の写真
昨年も計画したが、雪の状態が悪く取りやめたので、今年は行けて良かった。主稜は、雪が尾根の峰々にこんもり付いて雪稜でつなぎ最後に雪壁を登ると山頂に立つ、というルート。トレースが無ければ、盛り上がった雪のどこを歩くか、雪稜はロープで確保するか、ラッセルの労力がどれくらいかなど、かなり難しくなると思われる。我々は、トレースのついた稜を春の陽ざしの中だったので、最高の登山となった。3年前に登った鹿島槍東尾根は岩場のクライミングがあったが、白馬主稜は、雪をどう処理するか、ルートファインディングや雪上のロープワークなどが求められると思った。
後立山連峰の頂から眺める立山連峰の景色は特上で、しっかり心に残した。頂上宿舎下からの尻セードはまた格別で、豪快に長く滑った。これまでの尻セードの経験の中で最も気持ちよい尻セードとなった。白馬大雪渓は、あれほど大きな谷なのにデブリが全くなく、涸沢より斜度が緩いからかきれいな雪渓だった。今年の3月の気温が高かったために、きれいに溶けたからかもしれない。
この時期は主稜に取り付く人が多いようで、合計7パーティ、20人が取付いていた。また春スキーの有名どころの様で、入山日には下山するスキーヤー30人くらいとすれ違った。
テントサイトも気持ちよく、天候もよく、景色もよく、大満足の白馬岳主稜となった。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 二俣から歩き
- 猿倉に着いた。猿倉荘手前50mくらいまで除雪してある。
- 白馬が見えるが、中々つかない。
- 白馬にかなり近づく。もう少し。
- 白馬大雪渓を始めて見る。デブリがなくきれい。こんな大きな雪渓なのにデブリがないのが不思議。
- 整地して幕営準備。明日登る主稜が真後ろに。この後、明日どこから登るか、酒を飲みながら目で下見。
- テーブルを作って、乾杯。お酒がおいしい。
- きれいな大雪渓だ。少し、寒くなってきたころ。
4月11日の写真
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- いよいよ出発。少しドキドキ、ワクワク
- 八峰に登る。我々が出発するころ、この辺りに7人パーティのヘッドランプが見えていた。我々の後からも登ってくる人がいる。この日は、5パーティ18人が取付いた。
- この日、風はなく暑いくらい。やっと尾根に出た。
- ココは、雪をどうさばくか、という登山になる。キノコ雪になれば難しい。
- 3峰くらいから来し方を。
- 白馬主稜の核心を登る先行パーティ。
- 遅い先行パーティがようやく抜けたので、我々も取付きへ。
- ハーケンを支点にする。ロープは50m。
- 着いた!!
- 劔、拡大版。
- セルフで記念撮影。
- 頂上宿舎の脇を通り、いよいよ、大雪渓。
- 気持ちの良い尻セード。デブリがないので長~く滑れる。これまでの経験の中で一番長く滑れた。
- 涸沢なら結構デブリが見えるが、大雪渓にはない。今年だけなのか、いつもそうなのか、不明。
- 下に土が見えるあたりが大雪渓の終点。この辺りに来ると雪が柔らかく、滑らない。