【過去山行記より】創立30周年記念 台湾・雪山

2012年 創立30年を記念し五つの海外山行が行われました。この台湾・雪山はその中のひとつです。

雪山カール

※2022年が創立40周年になるため、創立30周年記念の山行記を掲載しています。

山行情報

2012年9月23日(日)~27日(木)参加者6人  C-B-9

雪山の位置

スケジュール

1日目:台北松山空港・・・武陵賓館
2日目:武陵賓館・・・雪山登山口・・・シチカ山荘・・・雪山東峰・・・三六九山荘
3日目:三六九山荘・・・雪山・・・三六九山荘
4日目:三六九山荘・・・雪山登山口・・・武陵農場・・・台北松山空港

コースマップ

雪山登山コースマップ

山行記

「雪山」登山へのプロローグ

最初は、台湾名称「玉山」(ぎょくざん)、日本領であった時代の名称「新高山」(にいたかやま)、(当時日本最高峰)に登る計画でした。そして登山計画が煮詰まったある日、旅行社より排雲山荘修理中で、修理が進まず使用不可能との連絡があり。その結果「ニイタカヤマノボレ」が「ツクバヤマハレ」になる。暗号電文「ニイタカヤマノボレ1208」の意味は1941年12月8日午前零時を期して開戦。またその逆で攻撃中止の電文は「ツクバヤマハレ」であったそうです。

そして次に旅行社が推薦したのが台湾名「雪山」(せつざん)、日本名「次高山」(つぎたかやま)に決定。標高は玉山3,952m、雪山3,886m

1日目 2012年9月23日  曇のち雨

JAL31便にて台北松山空港到着。入国、現地関係者と挨拶を交わし、バスで標高1,600mにある武陵賓館を目指して走行。宣蘭市外に出ると人・車が少なくなり、今年の台風で山側はがけ崩れ、川側は道が崩落し片側通行のところが数箇所あった。

やがて一面どこを見ても「高原キャベツ畑」が広がる場所を通過すると、武陵賓館に到着。2人1部屋にわかれ、荷物整理とシャワー後、食堂にてビールで乾杯し夕食(ハイキング)そして1日目の就寝につく。外気温14度

半分崩壊した国道
武陵農場ホテルに到着

2日目 2012年9月24日  晴のち雨

6時起床、7時朝食後、不用品を預けバスで登山口1,900mへ、30分後到着。ストレッチ・ミーティング後、歩き始める。

登山道はよく整備されていて、歩きやすく、そして登山者がほとんどいない。90分後シチカ山荘2,463mに着き、一本立てていると、雲行きが怪しくなってきたので、時間を繰り上げ出発。30分後には雨具を装着して歩く。昼食もそこそこにして、雪山東峰3,150mに到る。目的の三六九山荘3,100mも見え、皆はりきる。

あと1時間。ミロク山荘は132名収容可能な山荘で、トイレ・炊事場・水場がある。ガイドが食事を作ってくれてその場で立ち食いし、所定の寝床で就寝。

登山口にバス到着
三六九山荘入り口
雪山東峰
三六九山荘の炊事場で夕食

3日目 2012年9月25日  晴

暗い中、4時起床、4時30分朝食後5時登山開始、40分後台湾でのご来光を拝む。3,400mをすぎて森林限界に達した。してあと200mの登りになるとザレ場・岩稜帯にぶつかる。おまけに急登になる。

3時間後登頂。360度の展望に皆感激してハイタッチで喜びを表す。そしてHさんが本日66歳の誕生日を迎えたことも。1時間後下山開始、11時30分には三六九山荘に無事着き、夕食まで仮眠。

雪山カール
大覇尖山を望む
快晴の雪山頂上
三六九山荘に戻る

4日目 2012年9月26日 晴

昨日と同時刻起床、朝食後下山開始。2日間の思い出を残し雪山に別れを惜しむ。

10時45分には登山口に着き、バスでビジターセンターに行き、地図・案内書・絵葉書等購入し武陵賓館で昼食。荷物を引き取り、山より怖い国道を台北に向かいました。

最後に雪山登山の感想。登山者は若者が圧倒的でシニアは我々を含め7人しかいませんでした。「雪山」は「雪覇国家公園」(せっぱ)の中にあり、広さは7万haで東京ディズニーランド1,372倍に当たる。「不要忘記我」(私をわすれないで)「我会再来」(またきます)

雪山東峰でのご来光
サービスセンター
雲海
武陵農場での昼食