槍ヶ岳西稜・小槍~大槍

後ろから登ってきたAさんがピース。この孫槍の岩峰は肩の小屋からも見えるところにあります。

山行情報

日時:2021/07/30 ~ 2021/08/02 天候:曇りのち晴れ
ランク:D-D-14:00 参加:8名
山行担当:CL3632 SL3256
記録担当:文責:3634 写真:3632、3256、3634など

コースタイム

7/30 海老名駅20:00=沢渡駐車場23:30

7/31 沢渡駐車場05:30≡上高地BT.06:05…横尾09:00…槍沢ロッジ11:00…ババ平11:55

8/1 ババ平02:40…槍岳山荘06:20…小槍取付き07:20…小槍08:10…曽孫槍09:40…孫槍11:15…槍ヶ岳13:25…槍岳山荘14:05…ババ平16:50

8/2 ババ平07:00…横尾08:45…上高地BT.11:55≡沢渡駐車場12:25=海老名駅18:30

山行記

まえがき

let’s climbing ❣️

大槍小槍とあるが、小槍、曽孫槍、孫槍、大槍が連なっており、全6ピッチのクライミング。昨年この企画が出て、ウキウキで参加。残念ながら小槍のみのクライミングで途中撤退となってしまう。不完全燃焼にて今年こそはと、昨年のメンバー全員参加で挑む。

前日夜集合でポツポツ雨が降っていた。沢渡で幕泊、外が騒がしくなったので、起床時間より1時間以上前に起きる。皆やや寝不足気味。



1日目~3日目

1日目:上高地からババ平までは晴天時々曇り、槍の穂先は見えない。休憩時沢で洗った新鮮な自家製生ピーマンを頂く。ピーマンがこんなに美味しいなんて、と感動した。昨夜の睡眠時間が少ないせいかババ平に着いたら皆休憩の後は、お昼寝タイム。明日のアタック朝は早いため、19時前には消灯する。

2日目:ババ平から槍ケ岳山荘まで朝の2時過ぎに出発。朝ご飯は前夜ロールパンサンドを作りそれを食べて出発。ロープ、ガチャ類、昨日よりは軽いが10キロ越えである。朝日が登る頃槍の穂先も見えて来る。登っていくたび穂先が聳え立つ姿が迫って来る。槍ケ岳山荘到着しガチャ類を装着し、ヘリポート脇から取り付きへ、岩場が脆く落石しないよう慎重にトラバース。

そこから小槍の全貌が見える。すでに2パーティが登攀中。小槍を去年はセカンドで登攀したが緊張してどう登ったかも覚えてない。今年はリードでみんなの登りを見ながら、次にどう登るか見ながら落ち着いて登攀できた。高度感は最高。支点も多く岩も安定していた。小槍では全員でアルペン踊りはせず、そのまま懸垂で一度下りる。

他パーティが曽孫槍登攀中落石し、すごい音で岩の流れる音がする。誰か怪我でもしたのではとヒヤヒヤもの。曽孫槍へ、ザレた場所が多く落石しそうな場所多数。岩を掴むと剥がれるため、掴むところを確認しながら、岩を押し付けるように登る。孫槍まで少し歩く。孫槍も岩が脆い。小槍以外は、プロテクションが取れる場所がなく所々カムを使用して登る。後ろを振り返ると先程登った小槍、曽孫槍が見えるが、小槍が圧巻である。孫槍のピークでから懸垂+クライムダウンする。孫槍ピークは大きい四角い岩が乗っかっているだけ、隙間もあり落ちないか不安。

残すは大槍へ、登山道の上を行く為落石に注意しながら登攀。大槍へ着いた途端雷が鳴る。感動も束の間、慌てて穂先を駆け降りる。

山荘で休憩し皆んなの達成感のある笑顔を眺めて、皆リーダーに感謝する。ヒュッテで乾杯のビールや飲み物を購入してババ平へ、途中一瞬だが雨にも会い、いそいそ下る。テントの中で楽しい時間を過ごす。

3日目:ババ平から下山へ。初日と違い穂先が所々で出迎えてくれる。また来いよと言っているみたいに。徳沢園でコーヒー入りのソフトクリームを食べて満足。

天候も当初は雨予定もあり小槍登攀を断念する可能性もありだったが、無事に行くことができた。

みろく山の会に入って、色んな山の登り方を教わっているが、毎回新しい学びや出会いがある。参加できて感謝です。



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