釜ノ沢東俣
日時・天候・ランク
2016年6月18日(土)~19日(日) 晴 D-C-8
コースタイム
【1日目】
西沢渓谷駐車場9:50・・・釜ノ沢入渓点10:30
・・・11:55山ノ神12:10・・・10:38鶏冠谷出合
・・・12:58東ノナメ沢・・・13:54西ノナメ滝
・・・14:40魚止の滝15:17・・・16:16両門ノ滝16:43
・・・18:13幕営地
【2日目】
幕営地6:20・・・9:10ポンプ小屋(装備解除)9:30
・・・9:39甲武信小屋10:04・・・10:18甲武信岳10:21
・・・10:31甲武信小屋10:51・・・11:05木賊山まき道分岐
・・・11:11戸渡尾根分岐・・・12:25徳ちゃん新道
・・・13:46徳ちゃん新道登山口・・・14:10西沢渓谷駐車場
記事
木賊沢からの踏み跡もしっかりしていてナメ沢からポンプ小屋に上がることができた。
山行記
多くの沢登りの本で、初級の名渓と称えられる奥秩父釜ノ沢。
昨年の西俣に引き続き、梅雨の合間にピンポイントで好天となった2日間、東俣の遡行を9名で満喫した。そこは、CLメッセージ通りの“自然の織り成すアミューズメントパーク”だった。
【1日目】
ゴーロ歩きに旧登山道への高巻きを交えて進む。
途中、乙女の滝、東と西のナメ沢など、見世物も事欠かない。
紺碧の渕の川岸に長いスラブがあり、縦一列に並んで記念撮影する。
直後、のんきに水の色に見とれていると、前列の方から悪戦苦闘の声。
スラブが途中から見事にツルツルになっているらしい。
無事突破した人、不幸にも全身ずぶ濡れになる人。
中々ハードなウォータープレイだ。
それを横目に私達は、涼しい顔で反対岸を通過した(去年の写真を見ると、水勢が強いのに沢床を直進していました。滑って当然ですね)。
さらに進み、巨大ウォータースライダー(命の保証はありません)魚止めの滝を真近かに巻けば、目の前が開けて、メインアトラクション“千畳のナメ”が現れる。
森を静かに流れるナメ床をひたひたと歩いていると、日常生活の澱みが洗い流される心地。
思わず今年もありがとうとつぶやく。
両門の滝から右俣に入り、暗くなる前に幕営地に到着。
そして恒例の焚火を囲んだ宴会。
温かい豚汁(用意ありがとうございました)と、山の話を肴に盛り上がった後は、月灯りに見守れて一夜を過ごす(寝具はシュラフカバー1枚で事足りました。ご参考まで)。
【2日目】
徐々に沢の傾斜はきつく、幅は狭くなっていく。
幾つものナメ滝を巻いたり、直登したりしながら進むと、詰めなしにポンプ小屋に到着する。
ここは甲武信小屋の取水場で、渇ききった喉を湧水が癒してくれた。
装備を解除して甲武信小屋へ。
山頂往復というおまけを付けて下山し、アミューズを終えた。
と、ここまで夢のような出来事ばかり書いたものの、実際には無数の小さなハプニングが現れ、時として緊張することもあった。
そういうことを一つ一つクリアする過程そのものもが魅力の一つだというのも、あらゆる山行と変わらない。