リレー山行① 針ノ木岳
山行情報
日時:2022/07/26 ~ 2022/07/27 天候:曇~雨ランク:B-C-8:00 参加:8名
山行担当:CL3519 SL3326,2918,3129
記録担当:文責:3620 写真:3620
コースタイム
1日目
扇沢~針ノ木小屋(4時間15分)
2日目
針ノ木小屋~扇沢(3時間30分)
山行記
1日目
3年前の同じ日の朝、鹿島槍ヶ岳ゆっくりバス山行で種池山荘の玄関にいた。正面に快晴で針ノ木岳と針ノ木雪渓の絶景を目にした。今回の縦走予定であった赤沢岳・鳴沢岳などの稜線が続いていた。それ故にこの山行を大いに期待した。
しかし昨今の新規コロナ感染者が連日過去最多を更新する状況と、天候不順が続く不安のなかで、40周年記念・北アルプスリレー山行がスタートした。そしてトップバッター8名(女性3名、男性5名)が針ノ木雪渓に臨んだ。
26日、いずれの現地気象予報でも午前中曇り、午後から雨続きの予報であった。長野からバスで10時前に扇沢へ到着。この時に僅かな日差しがあったが以降の天候を気にし、10時10分に針ノ木岳登山口から宿泊する針ノ木小屋を目差し急ぎ出発。
樹林帯の登山道、渡渉、ブナ林を進み11時15分大沢小屋へ到着。ここで昼食と休憩を取り、足早に11時30分に針ノ木雪渓へ向かう。30分ほど登山道を進むと大きな沢に出て、目前に針ノ木雪渓を望む。更に進み今回の雪渓入り口の目印へ到着。
12時20分ここでアイゼンを装着し雪渓歩きを開始。前方は雪渓特有の幻想的な煙に包まれ、涼しい風が全身に触れて心地よい。急登続きで息が上がるがアイゼンとストックで雪を掴み快適な登攀。約40分でノドと呼ばれる場所に到着。この200m程先に雪渓の終了目印を目にする。そこでアイゼンを外し先を急ぐ。
ここから約1時間がこれまで以上の急登で,何度か僅かな立ち休憩をしながらの登攀。そして山小屋直下でチングルマ、イワカガミ、ダイモンジソウ等の花の群生に癒される。
14時33分に山小屋到着。到着予定時刻より約2時間早い。ここまで厚い雲に覆われた下でも全く雨に会うことがなく、休憩時間を含み4時間23分のメンバー8名の息が合った急ぎ足の快適な登山であった。
山小屋では常時マスクを着用し、割り振られた室内以外の会話は厳禁状態。夕食後、CLから40周年記念リレー山行旗が出されてメンバー8名が最初の署名。ここから繋がるリレー山行の遂行を願う。その後7時半には全員が就寝。夜半に強風からか戸が揺れる音で目が覚め、更に稲光と雨音が暫く続いた。
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2日目
27日、4時半に全員が起床し身支度を始めるが、予定の縦走か下山するかの判断を待った。朝食後、暫くして一時の激しい雨とスマホの気象予報からCLが下山を決定。雨具を着てアイゼンを取り出せる準備をして、6時に山小屋を出た。この時に雨が止んでいたが厚い雲の下、6時12分に下山開始。
しばらく進むと下方は雲に覆われた状態ながら、遠方は雲が切れて爺が岳と鹿島槍ヶ岳の間に種池山荘が望めた。また、種池山荘までの稜線も現れた。しかし予報では雨であることを忘れず、下山を急ぐ。約1時間で下山開始から針ノ木雪渓へ到着。アイゼンを装着した約30分の雪渓下りは爽快感であふれる。そして再び登ってきた一般登山道を辿り大沢小屋へ到着。ここまで雨が降らずに順調。以降は霧雨となったが、約3時間50分で10時直前に扇沢バス停へ下山。ここで三々五々解散になった。
今回の山行は針ノ木岳、赤沢岳、鳴沢岳等の尾根を歩き種池山荘までの縦走が叶わなかったが、メンバーと共に針ノ木雪渓を大いに満喫した。来年度に同様の山行が計画されたら是非参加したい。
また、リレー旗については、以降のリレー山行が全て中止になり繋がることがなく、帰宅後にSLから山行企画部長へ渡されることになった。
※コロナ感染急拡大のため、残念ながら創立40周年記念後立山リレー山行は、①コースを除いてすべて中止になりました。
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