つづら岩クライミング
山行情報
日時:2023/04/01 天候:晴れランク:D-C-3:00 参加:11名
山行担当:CL3224 SL3217、3063
記録担当:文責:3584 写真:3224
コースタイム
千足バス停8:50…10:10つづら岩(クライミング)15:00…15:50千足バス停
歩行時間:2時間10分 クライミング時間:4時間50分
山行記
MRT教室卒業後、はじめての岩場で、はじめてのMRT練習山行。高度感はどれくらいなのだろう?難度はどれくらいなのだろう?緊張しながら当日を迎えた。
(注)MRT:マルチピッチ・ロープワーク・トレーニングの略で、みろく山の会で3つあるクライミング教室のうちの最後の教室の名称です。
駐車場からつづら岩までは、約1時間30分のアプローチ。
事前に噂には聞いていたが、アプローチが本当にキツかった。ガチャ類やロープを詰め込んだザックは約15kg超え(私のザックは余計なものを入れすぎて特に重かったのかも)。標高差600mを約2kmの距離で上がる急登。しかも、先頭を歩くリーダーさんの歩行ペースの早いこと!それでも他のリーダーさん達も参加者の皆さんもピッタリとついて登っていく。さすが体力ある方達!岩を楽しむには体力必須、MRT参加条件「月例Dクリア」に納得し、全く余裕のない自分の体力不足を実感する。
1本目:一般ルート
息も絶え絶え必死にたどり着いたつづら岩のゲレンデには、すでに先行パーティーが何組かいた。休む暇もなくペアを組むリーダーさんが装備を装着し、ロープを担いで「一般ルート」(と呼ばれているこの壁の入門ルート)の下にロープをおろす。急いで後を追いかけると「靴履いて準備して」と声がかかる。「最初はウォーミングアップだから、私がリードで登るのでフォローで登ってね」と声をかけてくださった時は心底ほっとした。
今日1本目のクライミング。MRT卒業後はじめての岩場でかなり緊張して身体が硬く、フォローで登っていても恐怖感が強かった。2ピッチ目、いよいよリードで登らせてもらう。2ピッチで頂上までいくこともできるルートだったが途中で切ってもらい、短めのルート設定にしてもらう。少しずつ緊張もほぐれてきて楽しく登ることができた。気温が暖かく風がなかったのも良かった。
3ピッチ目、フォローで登る。リーダーさんから「リードのつもりで登ってみて」と声がかかる。クラック気味のところに手を入れるがいまいち決まらない。「このルートをリードで登るのはやっぱり怖いな〜」と感じる。まだまだだなぁと思う。
登りきったつづら岩の頂上からは関東平野の展望がすばらしい!「いい景色だねー」と言うリーダーさんと清々しい気持ちで景色を眺めていたら、感動して胸がいっぱいになった。高所恐怖症の私がこんな高いところに登り、「気持ちいい」と感じることができている。自分がここまで来ることができたのは、リーダーの皆さんの応援と、ここまで一緒に練習を重ねてくれた仲間のおかげだ、本当にありがたい。
頂上から懸垂下降。リーダーさんが最初に降りて次が私。ところどころ、空中懸垂も体験することができた。降りきってからロープを引くが…、え?引けない!? なんで!? どうやら引く側として二人で決めたロープとは逆向きにセットしてしまったようだ。幸いなことに他のチームメンバーが頂上にいたので、確認してもらうことができたのはありがたかった。ここで失敗したことで、この失敗を本チャンでやらないように気をつけることができる、言い方はおかしいがここで失敗できて良かったと思う。リーダーさんと共に反省する。
2本目:チムニーの「オケラルート」
1ピッチ目をリードで登る。身体がギリギリ入るような隙間に上半身を入れると、身体がすっぽりとハマってしまう。左足を上げようとしても、右足を上げようとしても、狭すぎて膝があたってあげられない。岩に挟まった状態でしばらくもがいた後、そのまま体を持ち上げてなんとか穴から抜け出すことができた。2ピッチ目は右に大きくトラバースしていてルートファインディングが難しい。オケラルート、面白いルートで、楽しく登ることができた。急な雨が降るかも、とリーダーさんも心配していたが、1日中ポカポカ陽気で最高のお天気に恵まれた。車窓からは満開に咲いたいろいろな種類の桜が私たちの目を楽しませてくれた。
つづら岩は、アルパインクライミング系の初心者向けゲレンデとして古くから親しまれてきたそうだ。以前は車で登山口まで行けたそうだが、現在は途中で車両止めとなっており、バス停から歩いているそう。そのためか来る人が減り、今回も休日にも関わらず他のパーティは2組ほどだった。毎年恒例、MRT新卒者の最初の練習場としてみろくで訪れている岩場。来年訪れる時には、アプローチもリードも今回よりも余裕を持って登れるような自分に成長していたいと思う。本当に楽しいクライミングの1日だった!
【CL追記】
つづら岩はMRT教室終了後、最初に行なわれるゲレンデマルチルート。私も最初は不安でいっぱいだったのを覚えている。ペアを組んだ新人Yさんは、1本目はとても緊張していたが、2本目は身体の硬さが取れスムーズにリードしていた。他のパーティの新人さんもそれぞれリードを成功させ、目をキラキラと輝かせていた。新人の笑顔を見ながらこの企画を引継げて良かったと思った。
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