西沢周回尾根の北半分(ヤブ)

本棚の滝 突然現る!

山行情報

日時:2023/04/09 天候:晴れ
ランク:B-B-5:00 参加:18名
山行担当:CL2503 SL2308, 2111, 3641
記録担当:文責:3869 写真:2111

コースタイム

西丹沢VC9:20…10:20下棚10:30…10:50本棚11:00…12:15 P1119 12:40…13:05 P1033 13:10…14:40西丹沢VC

山行記

今日の山行ではヤブはありません…。出発前のミーティングで、リーダーからこのような説明があった。私は正直、安心した。初めてヤブ山行に申し込んではみたものの、付いていけるかどうか不安だったからだ。と同時に、ちょっと拍子抜けもした。リーダーが続けて説明する。みろくでは、破線ルートにもなっていない道を歩く山行を「ヤブ」としている、とのこと。言葉の定義って難しい。 

さて、遅咲きの桜を眺めながらスタート。最初は登山道を行く。ミツマタやヒトリシズカなどの花も楽しむことができる。ただ、そんな穏やかな時間はすぐに終わってしまった。ここからが本番。まずは沢沿いを歩き、下棚、本棚の2つの滝まで行く。ともに迫力あり、素敵な眺めだったが、そこまでの道はなかなかきつかった。渡渉の次は急登。「けっこう急だねー。歩くペースも早いねー」との声も聞こえた。

昼休憩をはさんで、最後は険しい下山。斜度がきつく、ところどころロープも設置されている。ふかふかの落ち葉に足をとられ、ヒヤッとする場面も。早くもミツバツツジが見頃だったが、ゆっくり眺める余裕もない。下山なのに、腕時計を見るとこの日の最大心拍数を記録していた。そんな中を黙々と進み、なんとか下山。ただただホッとした。これで「ヤブ入門(B)」なのかぁと思っていると、周りの皆さんは笑顔で「楽しかったー」「大人の遊園地みたい!」などと話している。中には「何回か転んだけど、また来たい!」という人も。そんな声を聞いているうちに、早くも喉元過ぎて熱さを忘れたのか、あるいは単に感化されたのか、私も「ヤブ入門ならまた参加したい」と思うようになっていた。 

みろくの先輩の中には「道なき道を行くのが楽しいし、本来の登山」という方もいる。その気持ちが、ほんのすこしだけ分かった気がする。また今回は後ろから付いていくだけだったが、先頭だったらどちらに進むか迷うだろうな、と思う場所がいくつもあった。そんなコースを地図や踏み跡などから判断して進路を決めて歩くのも、ハマったら楽しそうだ。 

ところで今回は、みろくの皆さんの優しさに助けていただいた。スタートして間もない渡渉で、私は足を滑らせてしまい、沢にドボン。幸い、服やザックなどは間もなく乾いたものの、スパッツから水が入ってしまったようで靴下が濡れてしまった。お昼の休憩時には、温かいココアやコーヒーを分けていただいた。さらに、手ぬぐいや靴下を貸してくれた方も。また、「着替えあるよ」「ホカロン使って」と声をかけてくれた方もいた。本当に感謝。 

今回の山行は、天気に恵まれ、コースにもメンバーにも恵まれ、すごく思い出深い山行となった。仲間との山行っていいなとあらためて思った。 

【CL追記】 

Bのヤブ山行というのをやってみました。道でない所を歩くのに慣れていないメンバーも多く、放っておいてもよいのか、細かく注意した方がよいのか迷うところです。山行記筆者のドボンも慣れていなかったのでしょう。ドボンで済んで良かったのですが、大きなけがのないようにこれから試行錯誤です。 



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