2023沢合宿①概要・鬼石沢
【2023沢合宿の集い】
岩沢世話役会では例年、新緑の沢登りを楽しもうと、5月中旬に沢合宿の集いを計画していましたが、この3年間、コロナの影響で実施を見送っていました。ようやくコロナも落ち着き、今春、実施することができました。
丹沢は、全国でも有数の沢登りのルートがあり、中でも初級者が楽しめるルートが多いことで知られています。今回は西丹沢の1級から2級の沢に絞り、鬼石沢6人、水晶沢5人、小川谷廊下8人、マスキ嵐沢7人、ヤビキ沢4人、モロクボ沢5人の6チームに分かれて実施しました。
下山後は、希望者で西丹沢の自然に囲まれた川沿いのキャンプ場・奥箒沢山の家に集い、チームごとに自炊の準備をして飲食・懇談を楽しみ、各チームのCLからの山行報告と、初めて沢合宿に参加した方の感想を聞く反省会を実施しました。
翌日は集合写真を撮り、広沢寺でクライミング、沢で釣り、バリエーションルートを歩くチームに分かれて解散しました。
(文責2993)
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沢合宿①鬼石沢
山行情報
日時:2023/05/20 ~ 2023/05/21 天候:曇り時々晴れランク:D-C-6 参加:6名
山行担当:CL2860 SL3063
記録担当:文責:3697 写真:3433, 2860
コースタイム
箒杉公園駐車場07:53…08:08大滝橋…09:07一軒屋避難小屋 09:35…11:12胎内くぐり巨岩の上部11:25…12:25畦ヶ丸西部1230mコル12:35…13:45一軒屋避難小屋 14:10…15:10箒杉公園駐車場15:35―15:45奥箒沢山の家
山行記
新松田駅から、車で箒杉公園の駐車場に向かう。宿泊用具などを車に置いて、そこから大滝橋を経由して一般登山道を1時間ちょっと歩き、一軒屋避難小屋で沢装備を着けていよいよ入渓。
最初の滝は、いい感じで登破。次の滝は、今日の核心部の一つ。CLが慎重にリードで登り、後続はセットされたロープにアッセンダーまたはプルージックを着けて登る。自分はアッセンダーだが、少し登ったところでアッセンダーが付いてこないことから、一旦下りてアッセンダーを入れ替えて再スタート。どうも向きを間違えていたようだ。命綱なので、もっと慎重さが必要と痛感。やはりなかなか手ごわい。持ち手が甘く、足元もしっかりしていない中でバランスを取りながら移動し、最後のお助けロープで登りきる。
その後は、きれいなナメと釜の横を通り、いよいよ胎内くぐりの巨岩帯に差し掛かる。穴を抜けるところの最後は足のかかるところがなく、腕をプッシュして力ずくで這い上がる。そのあと、いくつかの小滝を通過。ぬるぬるしているところはタワシで擦って、足を置く場所の摩擦を確認しながら登る。最後の核心部のチョックストーン滝は丸太を土台にして登りきると、ほどなく畦ヶ丸避難小屋から少し下がったところの一般登山道に出た。
下山はバリエーションルート。途中踏み跡が見えないところも多く、尾根も分かれているので、GPSで位置と方向を確認しながら、また、間違った時には登り返しやトラバースもしながら、一軒屋避難小屋にダイレクトに下山できた。地面は踏まれていないため、ふわふわで膝に優しく、一人では絶対通らないルートを行けるのは、沢登りのもう一つの醍醐味。
夕食は、具沢山の寄せ鍋と野菜の天ぷら、それに奥箒沢山の家の隣にある西丹沢渓流釣場で購入した岩魚をHさんがムニエルに調理してくださった。最後は雑炊で締め、大変贅沢で美味なメニューだった。すごく楽しく充実した山行だったが、いろいろ準備してくださったリーダーの方々には、本当に感謝しかない。
【CL追記】
皆で協力しながら無事、遡行&宴会をすることができました。ありがとうございました。翌日は、初日にパスした鬼石沢F1である雨棚(50m)を、大滝沢経由で「見学」に行きました。途中、地獄棚(50m)や沖箱根沢F1(15m)の滝も見学することができ、翌日も、半日程度ですが、沢歩きを楽しめました。
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