会津駒ヶ岳~燧ヶ岳~尾瀬沼(夏山定例)

朝日を浴びながら、駒の小屋より会津駒ヶ岳、中門岳へ出発

山行情報

日時:2024/06/14 ~ 2024/06/17 天候:晴れ
ランク:C-C-8:00 参加:10名
山行担当:CL3824 SL3433
記録担当:文責:3802, 4036, 4061, 4075 写真:3433, 3657, 3802, 3824, 4036, 4061, 4075

コースタイム

1日目
浅草7:30ー9:35鬼怒川温泉9:37ー10:20会津高原尾瀬口駅10:40ー12:20駒ヶ岳登山口12:25…16:25駒の小屋 (泊) 行動時間:4時間00分
2日目
泊地5:33…5:49会津駒ヶ岳5:58…6:44中門岳6:49…7:49駒の小屋8:05…12:03大杉岳12:09…13:00尾瀬御池ロッジ (泊) 行動時間:7時間27分
3日目
泊地5:55…9:35燧ヶ岳(爼嵓)9:50…10:07柴安嵓10:31…長英新道…13:45長藏小屋 (泊)   行動時間:7時間55分
4日目
泊地6:50…7:10大江湿原… 8:20尾瀬ビジターセンター…8:31長藏小屋…9:05三平峠9:12…10:00ーノ瀬休息所10:00ー10:18大清水11:00ー沼田駅/上毛高原駅 行動時間:3時間10分
※-公共乗物

コースマップ

記録日:2024/06/14~2024/06/17
合計距離: 38173 m
最高点の標高: 2348 m
最低点の標高: 946 m

山行記

1日目

以前から参加してみたかったロングトレイルですが、体力的に自信がなくて迷いつつも行きたい気持ちの方が勝ち、思い切って参加を決めました。梅雨時なので心配なのはお天気でしたが、当日は快晴。浅草発「リバティきぬ105号」は満席でした。乗り換えのAIZUマウントエクスプレスも梅雨時の平日にもかかわらず、意外にも沢山の登山客がいるのには驚きました。CLの思いがけない乗り換え時のハプニングがありましたが、結果オーライ。親切なバスの運転手さんのおかげで全員揃って会津高原尾瀬口駅からのバスに乗ることができました。

登山口で昼食を済ませて、真夏を思わせる蒸し暑い中をスタートしました。ずっと登りで、4食分の食糧や個人的には最近足攣りが続いていたため、水1.5LとOS1Lに加え、足攣りに効くと言われるゼリーや食品も沢山持参したので、背中がずっしり重い。

暑くて樹林帯が続くも、ときどき可愛い高山植物の花が咲いています。ミツバオオレン、イワカガミ、マイヅルソウ、サンカヨウ、オオカメノキなどなどお花の名前を教えていただきながら歩きます。三歩歩けばすぐに忘れてしまう私ですが、可愛いお花を見つけるたびに心が癒されます。2時間ほど歩くと水場に到着。冷たくてとても美味しい水でした。明日の水を確保しなければならないので、ここで更に2Lを背負い小屋を目指します。

樹林帯を抜けて木道を進んだ先で今日の泊地、駒の小屋に到着。登山口で声をかけて下さった登山者の方と自炊室で仲良くなり、登山談義に花が咲く。お一人は地元の75歳の男性で、体力トレーニングのために毎月15㎏背負って会津駒ヶ岳を登られるそうだ。もう一人の方は東京から、雲取山をホームにしてトレーニングされている女性。みろくのことも知っていると話されていました。年齢も、住んでる場所も違うけれど、山で知り合って仲良くなりときどき一緒に登っているとか。

リーダー指示のもと、事前に用意してくださったオードブルをいただきながら楽しくわいわい反省会は盛り上がる。仲良くなったお二人から玉ねぎのソテーや、小屋の方からはユキザサのお浸しの差し入れもいただく。どちらも絶品で、とても避難小屋の食事とは思えないほど贅沢な夕食になりました。ランプしかない小屋なので、真っ暗になる前に部屋に戻り、早々に眠りにつき初日を終えました。(文責:3802)



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2日目

山行2日目の天気予報は晴れ。駒の小屋の外で朝食を作ると、雲間から差す朝日が眩しい。まずは会津駒ヶ岳~中門岳へピストン。なだらかな稜線には花や雪渓、池塘が次々と現れ、早朝の澄んだ涼しい空気のなかの散策は、今シーズンの夏山トレイルの始まりしてとても気持ちが良い。

小屋に戻って身支度をすませ、明日登る燧ヶ岳へ向けて出発。御池まではなだらかな下りと予想していたが、思いのほか登りがたびたびあり、気温が徐々に上昇するにつれて持っている水量が心配になってきた。それでも前方には燧ヶ岳と至仏山と武尊山、右手には平ヶ岳、左手には日光白根山と男体山が青空の中、はっきり見ることができるのが嬉しい。振り返って、稜線のはるかむこうに今朝までいた避難小屋と会津駒ヶ岳が次第に小さくなるのを何度も眺めることは、縦走の醍醐味である。

二泊目の尾瀬御池ロッジは風呂付で綺麗で部屋は広く、皆さんとの会話も弾み心身ともにリフレッシュできた。明日の燧ヶ岳越えが楽しみだ。(文責:4036)



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3日目

御池の燧ヶ岳登山口から、すぐに樹林帯の急登だ。1時間ほど登ると、広沢田代の池塘となる。ワタスゲやチングルマ、タテヤマリンドウが咲き乱れ、会津駒ヶ岳が間近に見える。お花と絶景の連続である。さらに1時間登り、熊沢田代である。大きな2つの池塘の真ん中にベンチがあり、絵になる風景がある。ベンチに座り、暫しの休憩を取りながら、絶景を楽しんだ。

 

爼嵓(まないたぐら)までの登りの100メートルほどの雪渓は、雪が柔らかく坪足で行ける。頂上では、正面に日光白根山と男体山、右手に至仏山と柴安嵓、ミヤマキンバイの群落があった。柴安嵓(しばやすぐら)をピストンし、戻って昼食とした。

 

あとは長英新道を下るだけである。大江湿原に入ると、ニホンアナグマに出くわした。長蔵小屋まで直ぐだ。燧ヶ岳は変化に富み、適度な曇りと、爽やかな風、最高の山行となった。(文責:4061)



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4日目

宿泊した長蔵小屋は、平野長蔵氏が明治22年に燧ヶ岳に登頂して、尾瀬の自然に魅せられて尾瀬沼のほとりに山小屋を建てたと言われている。早朝に一人で小屋の周辺を散策すると、旧長蔵小屋があり、小屋の歴史を感じられた。湖畔まで行ってみると、少し朝霧がかかり幻想的だった。

朝食後、ザックを小屋に預け尾瀬沼を散策して、途中、尾瀬の自然保護に尽力した長蔵小屋の小屋主三代らが眠る平野家のお墓に参詣する。尾瀬の水力発電用のダム計画を平野長蔵、長英らが中止させ、尾瀬の道路開発を長蔵の孫の長晴が反対運動で阻止して、尾瀬が日本の自然保護運動の発祥の地と呼ばれていると知る。

尾瀬沼ビジターセンターを見学。前日に燧ヶ岳下山途中の尾瀬沼で狸のような獣に出逢って写真を撮り、長蔵小屋のスタッフに尋ねたところアナグマだと教えてもらった。尾瀬沼ビジターセンターで尾瀬に生息する動物の写真の中にアナグマを見つけ、納得。天気にも恵まれ素晴らしい山行になりました。(文責:4075)

【CL追記】

会津駒ヶ岳より燧ヶ岳を越えて尾瀬沼に下るルートは、変化のある魅力あふれるコースで、好天に助けられて花や池塘と残雪の眺望を十二分に楽しむことができた。尾瀬一帯の自然はすばらしかった。最終日の散策途中、平野家の墓に偶然ながら参詣できた。尾瀬の自然を守り抜いてきた歴代長藏小屋の主人の努力にしばし思いを馳せて、皆で敬意を表してきた。



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