奥入瀬渓流と十和田湖と

山行情報

日時:10月30日~11月1日  天候:小雨・晴れ・晴れ  ランク:A-A-4:30  参加:17名
山行担当:CL2496 SL0496
記録担当:写真2107・2751 文責・記録2751

コースタイム

30日
東京駅 9:36 (はやぶさ13)ー12:37 新青森 12:47ー12:52 青森/14:00 (酸ヶ湯温泉の送迎バス)ー14:45 酸ヶ湯温泉

31日
宿 9:15…10:00 城ヶ倉大橋…11:00 城ヶ倉BS 11:50(バス)-12:50 蔦温泉…13:25 沼巡り 15:12…蔦温泉 16:05(バス)ー17:00 十和田湖休屋(やすみや)泊

11月1日
宿 7:40…十和田湖遊覧船乗り場 8:15ー子ノ口(ねのくち)…9:25 奥入瀬渓流散策…13:40 石ヶ戸/石ヶ戸 15:50(バス)ー18:45 八戸 19:06ー22:04 東京

山行記

10月 30日
初日、青森は小雨が降っていた。送迎バスに乗り込むと、運転手は「酸ヶ湯は雪ですよ」と言う。言葉通り酸ヶ湯温泉は一面の雪景色だった。旅館棟は満室との事で、我々は湯治棟に泊まった。4帖程の小部屋だが備品も揃って居心地が良い。洗面・トイレも真新しく快適な宿泊だ。

人気のヒバ千人風呂は混浴だが、湯船には女性コーナー的な塀があって、まあまあ大丈夫。気温が低かったせいか、風呂場には湯気が朦々と立っておりそれ程の気兼ねも無かった。湯は気持ちの良い温度で、これも快適だった。酸ヶ湯温泉は鄙びた湯宿でもあり、利用者の多い活気のある宿でもある。

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31日
前日の降雪でバスのルートが一部変更になった。バスの便数も少なく、当方の行程も修正を余儀なくされた。代替えプランで、午前中は城ヶ倉大橋までハイキングとなった。大橋から眺める谷は城ヶ倉渓谷がたおやかな山を刻んで、眼下に豊かな自然林が広がっている。谷は、紅葉の時期にはさぞ素晴らしいことだろう。突然、”燃える秋”が心に聞こえてきたが、残念ながら紅葉の時期にはちょっと遅かった~。

城ヶ倉バス停から蔦沼に移動。ここでバスの到着を大分待った。何しろ、本数が少ない上に時間が読めない。首都圏の乗り物の様な具合には行かないのだ。昼過ぎに蔦温泉バス停に到着。蔦沼めぐり自然研究路は、温泉宿からすぐのビジターセンターからスタートする。蔦沼をはじめとする幾つもの沼が雑木林の中に点在する、雰囲気の良い歩きやすい散策路だ。

散策路を周回して蔦温泉バス停から十和田湖休屋(やすみや)に向かう。途中奥入瀬渓流の脇を通過し、幾つか滝を車窓に眺めたが、やがて夕暮れに包まれた。

11月 1日
休屋から遊覧船で子ノ口(ねのくち)まで。船窓からは鮮やかな紅葉を眺めた。十和田湖では、どうにか紅葉に間に合った。子ノ口下船。奥入瀬渓流散策路のスタート地点はすぐ目の前だ。カルデラ湖である十和田湖から唯一流出する奥入瀬渓流は、意外な事に水流管理をされているのだ。自然のままの流れだと思っていたので、驚いた。渓流は左右の崖から幾つもの滝を合わせて、水量豊かに流れている。この谷の岩壁は殆どが溶結凝灰岩によって形成されており、渓流はカルデラ湖の決壊によって造られた谷だと言うことだ。

渓流沿いを石ヶ戸まで歩く。当初焼山まで踏破する予定だったが、これは健脚向けのコースの様だ。のんびり散策しながら歩くと、かなり時間が掛かる。帰路の時間もあり、奥入瀬渓流の散策は石ヶ戸の休憩所で終了とした。ここからバスで八戸まで向かう。ここでもバスの時間はあてにならない。この地を旅するなら、臨機応変に、時間のゆとりを持って行動するべきだ。

バスは、青森行きと八戸行きがあるが、この日は休日とあっていずれも超満員。3密どころの騒ぎではない。バスの到着も大分遅れたが、新幹線には駆け込みでどうにか間に合った。最後は慌ただしくなったが、それでも温泉と渓流に心洗われる旅となった。