矢倉沢往還道(善波峠~松田)

秦野付近の矢倉沢往還の石碑

山行情報

日時:2023/02/25 天候:晴れのち曇り
ランク:C-C-7:00  参加:19名
山行担当:CL2918 SL2455, 2732, 3439
記録担当:文責:3904 写真:2732

コースタイム

鶴巻温泉駅08:15 … 09:10善波峠09:15 … 10:10福祉保健センター10:20 … 11:00稲荷神社11:20 … 11:45休憩11:50 … 11:55沓掛の踏切 … 13:25神山滝13:40 … 14:10三角土手14:15 … 14:25新松田駅

山行記

矢倉沢往還は江戸・赤坂御門前から三軒茶屋、長津田、厚木、松田、御殿場を経て東海道・沼津宿に至る街道で、東海道の脇往還としての役割を果たしたそうである。 

集合場所の鶴巻温泉駅は、朝市でにぎわっており、何やら面白い歌詞の地元の歌が流れていた。そんな中、開始ミーティングと準備体操をして出発。温泉街(弘法の湯はここにあるのか。今度来てみよう)を抜けて、東名高速の下を通ると登山道に入る。ところどころに矢倉沢往還道の説明や標識があり、里山ののどかな風景が広がる。善波峠を過ぎると、前方に金時山など箱根の山々が見え、秦野の町が広がる。その後は街歩きで秦野駅を過ぎ、渋沢駅近くの稲荷神社で昼食をとった。ここでの皆さんの関心事は、このまま行くと13時くらいにはゴールに着きそうなペースなのだが、山行MEMOにあった「藪、へつり、崖あり」が一体どんなところなのか?ということであった。 

渋沢駅(北口には良く行くが、南口ははじめてだ)を過ぎてしばらく行くと、藪を通って、四十八瀬川の河原に出た。渡渉やへつりを繰り返しながら、小田急線の鉄橋を何回もくぐった。そして、小田急線がトンネルに入るあたりで崖をよじ登る。「えー。こんなとこ行くんですか?」と言う声があがると、リーダーから「あなた方、崖を登りたくて参加したんでしょ」という叱咤激励の声が飛ぶ。崖の下りはさらに大変であったが、予想を上回る達成感だった。 

さらに、意外と落差が大きく見ごたえのある神山滝(こうやまたき)に立ち寄り、川音川の広い河原でゴールした。その後、中沢酒造にも立ち寄ったが、ちょうど「まつだ桜まつり」に合わせたイベントが開催されており、日本酒の試飲(30ml、100円)やサービスの甘酒を楽しんだ。 

CLは渋沢のご出身で、矢倉沢往還はいつか歩いてみたかった道であり、なんと5回もの下見を行い、満を持して実現されたことを山行時に知った。このような山行に参加できて光栄であり、今後、小田急線で渋沢と新松田の間を通るたび、懐かしく思い出されることだろう。 

【CL追記】 

小田急線の渋沢~松田までの間の左側に凄い自然の残っている藪があります。 そこを歩いてみたいと思っていたら矢倉沢往還の一部だったので、今回、お願いしたSLに相談して下見を何回も行い、山行を実施しました。一緒に歩いて頂いたSLの皆さんや参加者の方々に感謝いたします。 



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