原始の森を行く「屋久島・宮之浦岳」

ウィルソン株。💛に見えるかな⁉

山行情報

日時:2023/05/15 ~ 2023/05/16 天候:晴れ
ランク:C-C-9:00  参加:5名
山行担当:CL3465
記録担当:文責:3561 写真:3060, 3452, 3668

コースタイム

1日目
淀川登山口6:25…8:35花之江河8:45…9:35投石の岩屋9:45…10:45粟生岳…11:05宮之浦岳11:20…12:30永田岳12:40…14:00平石14:20…15:25新高塚小屋 歩行時間9:00
2日目
新高塚小屋5:25…6:15高塚小屋6:22…6:30縄文杉6:48…7:40ウィルソン株7:55…9:10楠川分れ9:15…10:03辻峠…10:18太鼓岩…10:28辻峠10:33…10:45苔むす森…10:58白谷山荘…12:15白谷雲水峡 歩行時間6:50

コースマップ

記録日:2023/05/15~2023/05/16
合計距離: 26339 m
最高点の標高: 1934 m
最低点の標高: 627 m

山行記

1日目:淀川登山口~新高塚小屋

九州最高峰の宮之浦岳を擁する屋久島は、亜熱帯の島ながら2,000m級の山が連座し、洋上のアルプスとも言われる。気候や植生は海岸線付近は鹿児島県なのに、山頂付近は北海道にあたり、日本列島が縦に収まる形となる。

我々5人のパーティーの歩き出しは淀川登山口、ひと月に35日雨と言われる屋久島だが天気は晴れ、気持ちの良い森の中を歩いていく。あちらこちらにいろんな形の屋久杉が!「小人が出てきそう」「斜めの模様が面白い」などと言いながら、縄文杉への期待は高まる。標高が上がるにつれて巨岩が増えてくる。人面に見えたりして面白い。いよいよ宮之浦岳かと思いきや、紳士なO氏が先頭を譲ってくれてからのふた登りのピークが辛い。漸く山頂へ。

しかしゆっくりしてはいられない、宿泊装備の登山者が結構いる。我々はこれから永田岳に登頂予定。今日宿泊予定の避難小屋「新高塚小屋」に泊まれるか不安が頭をよぎる。相談の結果、ペースの早い男性2人に先に行ってもらい、女性3人はゆっくりペースで歩かせてもらう。感謝‼

この永田岳への稜線は最高の景色に恵まれた。所々に咲くシャクナゲ、宮之浦岳とはまた違った壮大な景色、絵に描いた中国の風景のようだ。永田岳から小屋までが結構長かった。小屋に着いてみるとたくさんの人。先に着いた男性たちのおかげで、5人並んで寝ることができた。



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2日目:新高塚小屋~白谷雲水峡

今朝も晴れ。10年ほど前に建築家のデザインで再築された「高塚小屋」を経て、本日のお目当てのひとつ「縄文杉」へ。

縄文杉は樹齢7200年という説もある老巨木だが、周りにはデッキができていて近づくことはできない。縄文杉は感動だが、名前もついていない多くの縄文杉レベルの屋久杉を育む屋久島の森が凄い。ウィルソン株でまったりとハートの景色を楽しみ、いよいよ白谷雲水峡を目指して下りていく。周りは苔むした深い森へと変わっていて、幻想的な苔の森の素晴らしさにまたまた屋久島の懐の深さを感じる。

屋久島の自然に抱かれてリラックスしたのか、今回ほど遭遇した登山者と和やかに会話を交わした山行はなかった。M氏が名付けた「ヒデとロザンナ」「ダルビッシュ」皆さん無事に下山したかしら? 次回があるならば、海岸から海岸へ標高ゼロからゼロへ、屋久島で日本列島を縦断するぞ! と壮大な夢を胸に、屋久島を後にした。



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