下ノ廊下(テント泊)
山行情報
日時:2023/10/01 ~ 2023/10/03 天候:晴れランク:C-C-9:00 参加:4名
山行担当:CL2455 SL3668
記録担当:文責:3846 写真:3846
コースタイム
1日目
黒部ダム13:45…14:15ロッジくろよん・テント場(泊)
2日目
泊地5:00…11:25白竜峡…12:40十字峡…13:40半月峡…14:40仙人谷ダム…15:30阿曽原温泉小屋テント場(泊)
3日目
泊地5:00…7:10オリオ谷・オリオの大滝…8:10大太鼓…8:30仕合谷…9:40蜆谷…10:30水平歩道終点…11:50欅平駅
山行記
1日目
八王子発8時33分発のあずさ5号で信濃大町、扇沢そして黒部ダムへ、のんびり向かう。SLのOさんとは扇沢で合流。黒部で昼食を済ませ、黒部ダムから30分ほどのロッジくろよんのテン場(1,500円)へ。トイレは水洗、水場も清潔で、我々を含めて10張程度と比較的空いていた。AさんとCLのEさんは遅れて合流。初対面の挨拶と夕食、そして就寝(曇り。気温23℃、夜間テント内17℃)。
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2日目
午前5時、テン場を出発。日の出は5時45分、気温7℃、快晴。本日の泊地予定の阿曽原温泉へは17km、約9時間の道のり。両サイドからの急峻な山々、川底まで透き通った黒部川、変化に富んだ飽きることのない圧巻の絶景が続く。
午前11時20分、黒部川の川幅が5mほどに狭まって、会話が聞き取れないほどの激流に泡立つ白竜峡(~9.3km)を過ぎ、12時40分に十字峡(~11.2km地点)に到着。剣沢にかかる吊り橋から下流を見渡すと、エメラルドグリーンの淵のその先の正面から樺小屋沢、右方向から黒部川が十字に交差する絶景ポイント。
12時50分(~12.6km地点)、半月峡。幅30cm程、垂直な岩盤を削り取った登山道は、黒部川をはるか眼下に見下ろす位置まで高度を上げており、スリルと緊張を強いられる20分ほどの、最高に痺れるルートだった。このあと、仙人谷ダムの関電施設内にある高熱帯の側を通り抜け、阿曽原温泉小屋には15時30分に到着。テント受付・設営の後、男女入替の温泉に浸かり、そのあと夕食。
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3日目
午前3時、気温8℃、快晴。月明りに照らされた貸切露天風呂に浸かったあと、出発の準備。午前5時、テン場を出発。標高950m付近の等高線沿いの「水平歩道」の欅平駅までが本日の道のり(9.4km・6時間)。
午前7時10分、オリオ(折尾)谷とオリオの大滝に到着。40メートルの落差から流れ落ちる滝とガレキが歩道を寸断しているこの部分は、堰堤内部を歩いて谷の反対側に出る。
午前8時10分、大太鼓。左手で壁伝いの番線を掴み、眼下400mの黒部川を尻目に「コの字」型に切り取られた歩道を20分ほどかけて堪能できる、下ノ廊下きっての絶景ルート。
午前8時30分、仕合谷トンネル。谷からの落石・雪崩の多発地帯で、水平歩道を刻むことができないため手彫りトンネルは、身長ほどの高さで真っ暗。ヘルメット、ヘッデンを装備して、足元の水流にも気を配りながら12分程度で通過。
その後も水平歩道は続き9時40分に蜆谷、10時20分に欅谷、10時30分には水平歩道始・終点へ。そこから70分ほどの下りを経て欅平駅には11時50分に到着。トロッコ列車に乗り宇奈月温泉駅で昼食、Aさんと私は日帰り温泉へ、リーダーのお二方は一つ早い電車ということで、ここで解散となる。
今回は17kmを10時間、翌日9.5kmを6時間とゆっくり歩いていただいたのと、アップダウンも少なく、危険個所には全面的に番線が巡らされていたので、テント泊装備で初心者の私でも無理なく歩くことができた。ただし、最初から最後までが景勝・絶景の連続なので、長時間の慣れと疲れで、油断をすると「人生それで終わり」、というリーダーからのメッセージを片時も忘れず、緊張感をもって参加させていただいた。メンバーの皆様に感謝申し上げます。
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