奥利根・ナルミズ沢

魚どめの滝、8m

山行情報

日時:2020/08/28 ~ 2020/08/30 天候:晴れ
ランク:D-D-7:00 参加:9
山行担当:CL3632 SL3256
記録担当:文責:3623 写真:2860、3045、3155、3217、3256、3623、3632

コースタイム

  着 場所   発
1日目
    海老名駅 20:00
23:30 土合駅

2日目
    土合駅 06:40
07:15 宝川温泉 07:40
08:25 林道、車止めゲート 08:35
10:45 渡渉点 11:00
11:20 ウツボギ沢出合ビバークポイント

    後発隊宝川温泉発 11:10
15:30 後発隊合流           

3日目
    ウツボギ沢出合BP 05:30
07:35 8m魚止め滝 07:45
08:30 二俣 08:30
10:00 稜線 10:15
11:35 ジャンクションピーク 11:50
12:15 宝川温泉への分岐 12:15
14:05 大石沢出合 14:20
15:10 ウツボギ沢出合BP

4日目
    ウツボギ沢出合BP 06:35
06:50 渡渉点 06:50
09:35 宝川温泉 10:55
15:00 海老名駅

山行記

ナルミズ沢は明るく開けた渓相と上部の笹原が広々と広がる「天国への草原」と評されることで有名な沢。一度は行ってみたい所だった。

私を含め3名はテン場確保のため前夜出発し土合ステーションホテルに久々の宿泊。翌日早朝宝川温泉から広河原を目指す。登山道までの林道はよく整備されており所々アスファルトまで打ってある。これならば楽勝かと思いきや、登山道に入ると難所が現れる。日が高くなるにつれ気温も上がり大汗をかく。おまけに渡渉点では足を滑らせ危うく全身浴するところだった。

11時過ぎに広河原に到着すると、既に先客が居た。聞けば東黒沢を遡行しつい今しがた着いたばかりという。場所確保の後は軽く一杯やってお昼寝タイム。せせらぎの音を聞きながら至福の時間だ。

3時半には本隊が日差しの強い中4時間半を歩ききって到着。少しお疲れ気味だった。テント設営後は、夕食を早目に済ませ、明日に備え早々に就寝。

翌日は5時半出発。前評判通り明るく開けた癒やし系の渓相の中を時々ウォータースライダーやドボン覚悟のへつりで遊び、楽しく登れる滝を何本かクリアすると有名な「天国への草原」と称される笹原の中伸、びやかな稜線まで上がれるのは嬉しい。

初めのうちこそ緑の笹原を堪能していたが、登りであることには変わりなく、強い日差しと相まって、次第にこたえてくる。先程までの沢の中に戻りたい。

下りでは枯れた笹の葉が曲者。気を抜くと尻もちのしっぺ返しが待っている。午後2時にはテン場に到着この日も気温が高く大汗をかく。

一休みの後、初めて釣をするという、しかも魚に触ったこともないメンバーがまるで初ゴルフでいきなりのホールインワン、連続2匹のイワナを釣り上げた。天才釣師と大いに盛り上がる。

この時期はやっぱり沢だ。特にナルミズのような広くて開けた渓相の沢は気持ちもゆったりし、まさに癒やされる。このあたりにはこうした沢がいくつか有るようだ。機会があればまた訪れてみたい。

沢の道具など

ヤマメシもそうだが道具も皆さん一工夫されている。今回なるほどと思った物や私なりの気づきを何点か。

ドライバー。ゴルフではない工具の方。ツメの急登で地面に挿して使う。私はゴルジュハンマーをピッケル代わりに使ったが重たいので止めてしまった。これなら軽い。

ラバーの沢靴用フェルトのアタッチメント。ご存知の通り、ラバーは登攀には強いが、苔・ヌメリに弱い。フェルトは全てに平均的に対応可能と言われている。私は岩が下手なのでラバーを使っている。赤茶色や黒い苔が有る所では、靴底でこすって滑り工合を確認しているが、ヌメリが続きそうな所でアタッチメントを着用すれば安心かな?検討の余地あり。

チェーンスパイク。フェルトの弱点はヘリが早いこと。詰めや下山時にフェルトの消耗防止に役立つ。また、急斜面での滑り止めにもなる。

砂。道具ではないが、滑ると言えば、砂の付いたままの靴で石や岩にのるとみごとに滑る。砂の上は出来るだけ歩かない方が良い。やむを得ず歩いた時は、後続の人のためにも水につけるか、岩を一蹴りして落としておきたい。また、滝の登攀時には足場となる所に砂が有れば手で払い除けておいた方が安心。

メスティン+クッキングペーパー+百均固形燃料。メスティンでご飯を炊くのはハードルが高いように感じていたが、この方法なら行けそうな気がする。クッキングペーパーは焦げ防止のために使う。(会の中で秘伝的に?伝わっていたようだ)百均の固形燃料が燃え尽きるとちょうど良い時間となるのだそうだ。

シリコン食器。かさばらず、オシャレ。直接火にかけられる物も有るようだ。

ジェットボイル。熱効率が良く沸くのが早い。しかしお高い。コッフェル毎にヒダヒダが付いているのも非効率。会でヒダヒダ付き五徳を開発して売り出しませんか。大ヒットしたらアイディア料を少しだけください。



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