前穂高北尾根

前穂高岳山頂に到着、今回参加した7人の勇者たち。

山行情報

日時:2022/09/09 ~ 2022/09/10 天候:曇り時々雨 / 晴れ
ランク:D-D-12:00 参加:7
山行担当:CL3224 SL3063、3418
記録担当:文責:3005 写真:3063、3217、3224、3418、3626

コースタイム

1日目:上高地7:00…横尾9:30…12:30涸沢ヒュッテ
2日目:小屋4:00…5・6のコル5:40-6:00…3・4のコル7:40…3峰クライミング開始8:00…クライミング終了10:05…2峰…11:20前穂高岳12:00…岳沢ヒュッテ…16:15上高地

山行記

1日目

沢渡ともしびに前夜泊(ネットで予約より電話予約の方が安いとの事)。5時起床、6時タクシーで上高地入り(この時点では雨)。出発の頃には曇り、本谷橋位から雨、ヒュッテ到着頃には曇り。ペース配分宜しく順調に到着。明日の為下見もする。 



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2日目

天気晴れ、4時発ケルン、星空、コル目視で歩く。30分後に踏み跡らしきを頼りに歩く、この辺から急登、モルゲンロートが癒してくれた。5・6のコルからは富士山、奥又白池等絶景。クライミングシューズ以外の装備を装着して出発。

5峰、4峰と歩く(ロープが無い分、落石や事故の多発点と聞き、身を引き締める)。3峰は3ピッチのクライミング。1ピッチ目IV級でロープが屈曲するがナイスリード。2ピッチ目30mでつなぐ。3ピッチ目チョックストーン。リーダーは慣れた感じでリードし、後続はアッセンダーかプルージックで登る。この3峰では50m2本、30m1本で効率よく登攀。2峰ではルートファインディングで慎重に行く。2峰終わりには懸垂下降点があり、あっという間に頂上。2人のお出迎えがあり、皆で今日の健闘を喜ぶ。ここから岳沢ヒュッテ経由長い登山道、上高地迄急ぐ。終日晴れ。 

今回は天気で山行が危ぶまれたが1日ずらし、天気予報と格闘して頂いた。クライミングの戦略や撤退場所も把握して頂いたが、天気に恵まれ、人気のルートにも関わらず先行後続パーティーもいなく、ラッキーでした。アルパイン入門ルートと言われているが、総合力が試されアルパイン系の真髄がある、とガイドさんのサイトにありました。 

 CL追記】 

以前このルートを登ってから3年が過ぎていた。毎年計画しては雨で流れていた。1日ずれれば行けたのに。悔しい思いから予備日を設け、出来るだけ涸沢までは入ろうと決めていた。しかし、その思いを揺るがす程難解な天候だった。だめかもしれないと思いつつ集合地点に向かうと、皆笑顔で迎えてくれた。安全に行ける所まで行ってみようと決意した。 

 一番悩んだのは3峰のクライミング。ロープを何本?長さは?登る方法は?SLや先輩と相談し、ロープは3プルージックかアッセンダーで登ると決めた。3峰~2峰懸垂点までの岩稜歩きもルーファイが大変だったが、SLと相談しながら乗り切った。メンバーも文句も言わずにしっかりとついて来てくれた。重いロープも担いでくれた。 

 今回晴天且つ貸切りとなった前穂高北尾根を歩けたのは3年待ったご褒美だろうか?これだから山はやめられない。ありがとう前穂高。素晴らしいアルパインルートでした。 



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