本仁田山~杉ノ尾根
山行情報
日時:2022/10/16 天候:曇りランク:B-B-4:30 参加:17名
山行担当:CL3227 SL3304、3169
記録担当:文責:3904 、3227 写真:3169、3810、3888
コースタイム
奥多摩駅8:35…9:22安寺沢(登山口)9:22…10:12大休場10:16…10:45(途中休憩)10:50…11:25本仁田山12:00…12:28瘤高山12:28…12:50(途中休憩)12:53…13:08(途中休憩)13:13…13:38大根ノ山ノ神13:43…14:23鳩ノ巣駅(歩行4時間51分・休憩57分)
山行記
奥多摩の多くの山に登ったことがあるが、本仁田山は未だ登ったことがなかったのと、山行案内の「奥多摩三大急登のひとつを登る!!」に魅かれて参加した。
当日は好天が予想されていた日曜とあって、ホリデー快速も久々に多くの登山客で賑いを見せていた。奥多摩駅に到着後、近くの駐車場で準備体操の後、林道を約1時間歩いて登山口に向かった。このルートは空いているだろうと予想されていたが、登山口には他の団体が休憩しており、その後も追い越しや、すれ違いも結構あった。
登山口からほどなく、乳がんに罹らないとの信仰を集めている「乳房観音」があるとのことで、50mほど寄り道をした。「男性でも乳がんになることがあるらしい」などと言いながら、女性のみならず男性もお詣りした。
「ところで本仁田山は『ほんにたやま』ですか? 」「いや、『ほにたやま』でしょう」、「大休場は何と読むのだろう?『だいきゅうじょう?』」「いや、『おおやすば』でしょう」などの会話があったが、帰宅後に調べたら、『おおやすんば』だった。
こんな話をしながら急登を登っていたのだが、気がつけばいつの間にか皆さんが無言となり、もくもくと登り、予定より少し早く山頂に到着した。さすが三大急登、アキレス腱が良く伸びた。
山頂はやや狭かったが、比較的ゆっくりと昼食をとった。ここからは瘤高山直下の緩やかな登りを除いて登りはない。瘤高山からは眺望が期待できるとのことだったが、生憎の曇り空で、目の前は幻想的な白い雲に覆われていた。ここからは急傾斜の杉ノ尾根を下る。しばらく下ったら杉林に入り、傾斜は緩やかになるが登山道は木の根の露出が多く、赤土のところがあるなどで、思いのほか足元に注意しながら慎重に下った。こんな気遣いもあったからか、今回の山行は下りの方が長く、こんなに登ったのかという感じがした。
また、「駅から駅までの山行で、下山時間を気にしなくて良い」などという声が聞かれた。このコースを完走し、奥多摩三大急登のひとつを制覇した満足感と共に、鷹ノ巣山など、他の急登にも挑戦したいと思わせる契機となった。
「ところで奥多摩三大急登って、今日のコースの他は何処だろう?」同行者との会話では鷹ノ巣山、六ツ石山、御前山、鋸尾根などが話題になったが、一般的に認識されているのは、鷹ノ巣山の稲村岩尾根(現在、通行止め)と六ツ石山の水根ルートで、他にもこれらと遜色ないものとして、三頭山のヌカザス尾根、御前山の大ブナ尾根、鋸山の鋸尾根、大岳山の馬頭刈尾根、天祖山の表参道、雲取山の野陣尾根(富田新道)、蕎麦粒山の鳥屋戸尾根などが挙げられるようだ。
【CL追記】
一般的に言われている「奥多摩三大急登」の中では、他のふたつに比べて山頂までの距離が短いが、平均勾配は一番大きく、決して侮れないコースと言える。
登山口から大休場までは、約50分急登が続く。ここからは一部傾斜が緩やかなところがあるものの更に急登が続く。この間の所要時間は、昭文社の地図では1時間40分、山と渓谷社のガイドブックでは2時間15分となっている。
下りは木の根の露出とガレ場等で荒れたところがあり、足元を確認するように注意喚起し 随時、後方を確認しながら慎重な下山を促した。
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