沖ノ源次郎沢(濡れない沢③)
山行情報
日時:2025/01/11 天候:晴れランク:D-D-7:00 参加:5名
山行担当:CL3774 SL3623
記録担当:文責:3959 写真:3774, 3420, 3959
コースタイム
渋沢駅南口7:15≡8:00戸沢山荘8:15…9:15沖ノ源次郎沢(F1取り付き)…沖ノ源次郎沢(F2通過)10:48…12:30源次郎尾根見晴場…13:52戸沢山荘≡14:50渋沢駅南口
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山行記
7時15分集合。渋沢駅南口ターミナルから5名、車1台で戸沢山荘に向けて出発。最初は一般道で快適なドライブだったが、山岳スポーツセンターを過ぎて戸沢林道に入ると未舗装となり、かなりな悪路。慎重に進路を選んで最徐行するも、愛車ミニバン車底をガンガンぶつけながら何とか無事到着。
車を降りて空を見上げると、雲一つない快晴。風もほぼなく、最高の沢歩き日和。沢ベテラン揃いで、さっさと沢装備を装着して出発。最初は緩やかで歩きやすかったが、書策新道との分岐を過ぎてから右側が切れ落ちていて、少し慎重になる箇所がいくつかあった。また、スケールは小さいが何個か氷柱を見ることができた。そうこうしているうちに、約1時間で本日のお楽しみであるF1・F2に到着。沖ノ源次郎沢は、水が流れていないせいか岩間に枯草がびっしりついている。20メートル級の滝が2段連続している眺めは、迫力がありテンションアップ。
いよいよF1・F2に着手。F1はハーケンが複数打ってあり、リーダーが張ってくれたロープにアッセンダーをセットしながら、全員ノーテンションで難なくクリア。続くF2は1ピンしかなく、その後はリーダーがカムをセットしながらロープを張ってくれた。F2は、いきなり核心部分である高さ約1.5メートルの「乗っ越し」が立ちはだかる。(持ちやすい)手も(乗りやすい)足も無いため、リーダーが1ピンに掛けてくれたクイックドローを持ちながら立ち込み、奥の方の岩のホールドに手をグッと伸ばしてつかむ。何とか全員クリア。今回、登攀時の靴選択はアプローチシューズ・クライミングシューズと皆まちまちだった。私はF1アプローチシューズ・F2クライミングシューズを使い分けてみて、改めてクライミングシューズのありがたさを実感した。
F1・F2のメインイベントが終わり、少しテンションダウンしていたが、その後も小さいが手ごたえある滝やチムニー等もあり、楽しみながら登れた。源次郎尾根に出るまでの最後の詰めは、夏場ならザレていて登りにくそうな場所であったが、今回は冬場で表土凍結によりカチカチだったため、登りやすくて助かった。
最後の詰めを終え、笹の生える樹林帯を過ぎると、目の前の視界がパッと開けた。右手には真鶴半島や新島、正面には大島、左には湘南海岸線や江の島の素晴らしい景色が一望できた。最後の下りは、整備された源次郎尾根を楽しくおしゃべりしながら下りたため、あっという間に戸沢山荘に到着。
夏場で濡れながらジャブジャブ水の中を進んで行く沢も楽しいが、濡れない沢(枯れてる沢)も地形が剝き出しになっている沢を歩くなどの別の楽しみがあることを再認識できた山行となった。
【CL追記】
昨年は雪がついていたため、滝の登攀にも時間がかかり、脱渓のルートも状況判断が必要だったことを振り返ると、今回は天候にも恵まれコンディションもよく、比較的早く下山ができた。沢は総合力。都度現れる滝をどう制覇するかを考えるのは冒険チックで楽しい。崩れやすい岩場やザレ場歩き、地形や地図読みなど学びも多いので、冬でも沢に行ってほしいと思う。
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