白馬岳への登り

山行情報

日時:7月28日(日) ~ 8月2日(金)
天気:初日、雨のち曇り、2日目以降、晴れ時々曇り
ランク: C-D
参加者: 4 名
山行担当:CL 3465 SL 3080
文責:3564 
写真担当:3465

コースタイム

・7/29 坂田峠~栂海山荘 7時間35分
・7/30 泊地~朝日小屋  9時間15分
・7/31 泊地~白馬山荘  7時間15分
・8/1  泊地~祖母谷温泉 8時間35分
・8/2  泊地~欅平 30分

山行記

 海抜0mからの栂海新道は、大学時代に計画倒れになったコースで私にはちょっとした思い入れがあった。真夏のこのコースは、超過酷ルートということで坂田峠までタクシーを使うことになった。これは、少しながら残念な気もしたが、最終日の清水尾根を含めた後の長い行程を思えば、正しい選択だったと思う。
 CL、SL、O、Aの4名参加。

 1日目、雨のち曇り 「祖母谷温泉まで、頑張って歩ききるぞー。」と気合いを入れ歩き始めてすぐ、階段とロープの急登、おまけに雷雨が待ち受けていた。厳しいアップダウンを繰り返しながらも、雨のおかげで灼熱地獄からは免れた。美しいブナ林に心を癒され、やっとこさ栂海山荘に到着した。トイレは、一見の価値あり。

 2日目、晴れ時々曇り 栂海山荘からは、快適な尾根歩きが続いた。北又の水場の標識は、見つけづらいので注意を要する。水は、格別に美味しい。たくさんの花が出迎えてくれて、花の名前を教わりながら、ゆっくり歩いた。栂海新道は、親不知から吹上のコルまでと言われている。吹上のコルで栂海新道を歩ききった労を、皆でねぎらう。朝日小屋のおいしい山ごはんと居心地の良さを堪能し、9時間の行程の疲れを癒した。

 

 3日目、晴れ いよいよ白馬岳山頂を目指す。朝日小屋から水平道を歩いたが、分岐が確認できないまま、雪倉岳にむかう。大きな雪渓のトラバースでは、ちょっと怖くてドキドキ。残雪と、緑、空の青さがとても美しい。憧れの北アルプスに来たんだなあ、と実感する。白馬山荘は、日本最大級の山小屋で、800人を収容できるらしい。スカイラウンジでは、生ビールやケーキもあって、驚きだ。

 4日目、快晴 白馬山荘からの清水尾根は、左側に山並みが見え、お花畑の中を歩く楽しいルートだ。灌木帯の中に入り、不帰岳避難小屋を過ぎ、百貫の大下りに入ると、倒木あり、石はゴロゴロ、鎖場あり、急坂でとにかく歩きにくい。転倒続出で、あーもう嫌だと思った頃にやっと祖母谷温泉に到着した。川を見下ろす露天風呂は、ぬるめのお湯で、気分は最高だ。昨晩到着予定のパーティがまだ着いていないとのことで、程なく捜索ヘリが飛ぶ。清水尾根は、利用者も極端に少なく、決して甘くないルートだと痛感した。
 今回の山行は、私にとって挑戦であった。このコースを歩くに当たり、CLは、丹沢主稜を訓練山行として推奨した。私も何度か実践したが、とても有意義だったと思う。
実際の山行も長く厳しい行程だったが、高山植物や雷鳥、美しい風景、そして何より、メンバーの存在が心の糧となった。

CL追記

・当初計画は、真夏には過酷すぎるとの評判がある栂海新道に白馬山荘からは百貫の大下りを祖母谷温泉まで下るコースも取り込んだ積極果敢な計画。だが各小屋管理人からの余りにも無謀との意見を踏まえ、栂海新道の親不知から坂田峠間はタクシー利用に変更。それでも流石は栂海新道、とくに白鳥小屋から栂海山荘の間はアップダウンが連続し、その厳しさを実感するとともにここで使った足には最後の百貫の大下りがこたえる山行となった。
・栂海新道は厳しいが予想外に花が豊富、とくにアヤメ平近辺では疲れた気持ちをなごませてくれた
・栂海新道踏破の成否は次の3点。

① 天候-我々の場合は初日雨曇りで暑さに苦しむことはほとんどなかったが、新道前半は標高が低いこともあって、蒸し暑さは想像を絶すると言われている、

② ザックの軽量化-アップダウンの歩行時間が長いので軽量化は必須で、ポイントは水。
今回の水場の状況は、シキ割:チョロチョロで大量確保は困難、黄蓮の水場:豊富、北股の水場:豊富で旨い、黒岩の水場:沢で清潔感は?マーク

③ 事前の訓練山行-蒸し暑い中、長時間重いザックを背負っての山行となるので、同環境下での10時間程度の事前訓練は必須。今回山行に際しては6月、7月に丹沢主稜、ザック12㎏以上で実施。丹沢主稜は訓練コースとして最適と思われる。

・なお、昭文社の地図のコースタイムはかなり実態と相違する箇所があるので要注意