嵐山渡月橋をバックに集合写真

山行情報

日時:2019/10/29 ~ 2019/11/01 天候:1日目:雨のち曇、2~4日目:晴れ ランク:B-B-8:30 参加:みろく山の会10名 西宮明昭山の会29名(宿泊15名)
山行担当:CL2805 SL2782、3080
記録担当:文責:3101、3483 写真:2805

コースタイム

1日目 京都市営地下鉄蹴上駅9:00…10:20大文字山四つ辻…11:30哲学の道…11:55大山祇神社…14:50ケーブル比叡駅15:10…15:50大比叡(山頂) …16:50延暦寺会館(泊)

2日目 宿8:00…9:30玉体杉…10:10横川…11:15仰木峠…12:10大原戸寺…13:15大原三千院…14:20寂光院…15:00大原山荘(泊)

3日目 宿7:00=二ノ瀬7:25…8:15夜泣峠…10:40氷室神社…11:20山の家はせがわ…13:00沢ノ池…13:40高雄白雲橋…14:30神護寺…15:20高雄観光ホテル(泊)

4日目 宿7:50…9:30六丁峠…9:45鳥居本…11:30渡月橋…嵐山12:00…12:50松尾山…13:40苔寺谷…阪急嵐山線上桂駅14:19

山行記

1日目

4回目となる西宮明昭山の会の方々との交流山行は、京都一周トレイルの蹴上駅~比叡山ルートで行われた(昨年は箱根湯坂路~金時山)。

その後2日目~4日目はみろく山の会単独で、比叡山~大原~高雄~嵐山へと最終上桂駅まで歩いた。(4日間累計距離:約60㎞、時間:約33時間、累計登り:3,829m、累計下り:3,765m)

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蹴上駅集合、再会を喜ぶ。あいにく朝から雨。インクラインの広場で、メンバー紹介、ストレッチ、行程説明のあと、東山コース32番からさっそく大文字山をめざし登り始める。

西宮明昭山の会14名、みろく山の会10名、大隊列であるが、すれ違う人もなく快調なピッチでスムーズに歩を進めた。眺望が望めないため、大文字山山頂は諦め四つ辻から、一旦哲学の道へ下ったあと、瓜生山を経て比叡山への本格的な登りに取り掛かった。

急坂の険路に戸惑いながらも、やっとケーブル比叡駅までたどり着くと、数十名を超える西宮明昭山の会別動隊の方々の歓待を受け、ふたたび再会を喜んだ。雨もいつの間にか上がり、果物などの手厚いおもてなしに癒され、39名の大集合写真と大いに盛り上がった。

そのあと大比叡(848m)まで登り比叡山頂を確認したあと、根本中堂まで下り、延暦寺会館に投宿した。宿坊とはいえそのデラックスさに気持ちも安らぎ、大浴場からは琵琶湖が一望、大食事会も精進料理ながら品数豊富で、ビールもあり、大いに親交を深めあうことができた。楽しい時間はあっという間に過ぎ、お互いの会の発展と再会を祈念してお開きとなった。



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2日目

快晴。6時30分根本中堂にて朝のお勤めに参加したあと、西宮明昭山の会の鄭重な見送りを受け、大原を目指して東塔エリアを出発した。

森閑とした中を回峰行者の修行に思いを馳せながら、西塔エリアを経て行者がここで止まり御所に向かって玉体加持をするという玉体杉で休憩、京都市内の街並みを眺め楽しんだ。

横高山、水井山へは通行止めのため、東海自然歩道を横川エリアへ迂回し、向かいの尾根の仰木峠まで、一旦沢まで下りさらに登り返し、喘ぎながらようやく本ルートに戻った。

峠を過ぎ、急なボーイスカウト道を下ると、視界が急に開け大原の里に出た。野菜畑が広がる広場でのんびり昼食をとりながら、たわわになる柿やすだちなどを目で楽しみ、秋の深まりを感じた。

その後、もみじ祭りの始まったばかりの三千院を見学し、庭園を巡ったが、紅葉はこれからというところで、まだまだ緑が見事であった。さらに寂光院に参拝し、大原山荘の温泉で疲れを癒し、眠りについた。



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3日目

宿を7時半に出発、行程、時間の都合で鞍馬は割愛しタクシーで二ノ瀬まで行く。駅近くの守谷神社でストレッチ後出発、夜泣峠へは呼び名にふさわしく急登である。行きかう人もおらず、静寂に満ちた北山杉の中もくもくと歩く。

トレイル道は去年の台風被害で倒木が多く、立て続けに腰をかがめて行く。倒木が複雑に絡み合って短い足を延ばしながら、丹沢・鎌倉や三浦アルプスの状況が頭をよぎる。

氷室神社に到着後は、里山ののどかな風景が広がる。上ノ水峠で昼食。秋の柔らかい日差しを浴びていつもの山行と違い、メンバーもリラックスして昼食を楽しむ。

長い舗装道路歩きにうんざりした頃、静まりかえった手つかずの沢ノ池が突然出現する。先着は犬連れの青年一人、なぜか柿の実が手の届かない湖側のみ残されている。柿が甘いか渋いか検証のためチャレンジ精神旺盛な昔の青年が食するが、、、。

コース上には、ガイドマップと対応する標識番号が設置されている。コースの荒廃箇所には、迂回路が掲示されていて安心だ。

14時過ぎ紅葉で名高い高雄に入り、清滝川沿いを歩き宿に到着、女将さんに出迎えられ宿の裏手にある神護寺に寄ることを勧められる。物凄い階段数だったと思うが、神護寺愛にあふれたおかみさんの許しが出そうもないので、リュックを下ろして出発。やはり、行けども行けども急な階段!!

到着した神護寺は広大な敷地に荘厳な構えであり息を切らせた価値はあった。帰りの階段で真っ黒な見たこともない蛇(カラス蛇=シマヘビの黒化体?)が舌をチョロチョロ出し、我々の参拝をねぎらってくれた。

宿の料理は京都らしい湯豆腐や湯葉・京野菜が薄味だが、おだしがしっかり効いて美味しく頂く。当会だけの部屋が用意されよく飲み、食べ・笑い心も胃袋も大満足であった。



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4日目

宿を7時50分に出発。清滝川の渓谷沿い歩きを堪能する。川は澄み大きな魚影の姿やアオサギが佇み、知らない京都に出会う。六丁峠を過ぎ愛宕神社・鳥居本から化野(あだしの)の伝統的建造物構造群保存地区に入ると道は掃き清められ、茅葺屋根の街並みが美しい。

 嵯峨野の寂庵(瀬戸内寂聴)が近いことが判り寄る。月に一度の写経の会が開催されており、ご本人の読経と質疑応答の時間に遭遇できた。なんとラッキーなことであった。

嵐山に近づくにつれ、観光客がごった返し迷子にならないように注意が必要で静寂なイメージのある竹林よりも人の数が多いのではないかと思った。

 渡月橋で昼食をとり今までの喧騒が嘘のような松尾山に向かう。300m弱の標高だが美味しい食事をした後には堪える。北山杉ではない雑木林の中を苔寺谷に向かって歩く。阪急嵐山線上桂駅に14時20分到着。

 京都と言えば、観光地の顔しか知らなかったが、北山杉の美しい林と川のせせらぎを聞きながらのどかな里山を秋の風に吹かれ、山に入れば京都の街並みや取り囲んだ比叡山等の山々が見渡せトレイルの魅力満載であった。出発前は鎌倉アルプスをイメージして軽い気持ちで参加したが、予想を裏切るタフさであった。

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【CL追記】

 ロングトレイル山行の候補として京都一周を提唱したが、古都観光としての経験しかなく頼りは「京都一周トレイルコース公式ガイドマップ」であった。当初3日間で踏破可能と漠然と予想したが、60㎞を超える全長は4日が必要と判明。市街地ではなくルート上に3泊の宿を確保することが計画のスタートとなった。

 初日は西宮明昭山の会との交流山行とすることが以前から合意されており、計画当初から連絡を取りスムーズな予約につながった。また、当日の山行には大勢の会員の参加があり、温かい歓迎を受け山行、宿泊を通じ大いに交流が深まったことを実感できた。

 予想よりタフな歩きで、かつコースの随所に歴史を感じることができる印象に残る山行となったのは、メンバーに共通する思いであったと勝手に推察し、CL冥利を感じている。

 多少残念だったことは、紅葉の時期を外したことでCLの判断ミスであった。

 



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