戸隠西岳(プチバリ)
山行情報
日時:2020/10/06 ~ 2020/10/08 天候:曇りランク:D-C-11 参加:7
山行担当:CL2984 SL2900,3060
記録担当:文責:3418 写真:2984ほか
コースタイム
1日目 東戸塚駅8:00-戸隠キャンプ場15:00
2日目 戸隠キャンプ場04:30-鏡池駐車場05:09-天狗平06:15-望岳台06:57-熊の遊び場08:20-無念の峰09:02-ハシゴ(危険個所)09:10-蟻の塔渡09:20-不帰ノ嶮09:25-第1峰(P1)10:09-西岳10:52-西岳キレット11:35-本院岳11:50-八方睨14:25-剣の刃渡14:40-蟻の塔渡14:45-百間長屋15:45-奥の院登山口16:47-隋神門17:05-鏡池駐車場17:35
3日目 戸隠キャンプ場08:30-東戸塚駅14:30
コースマップ
西岳本院周回山行記
2020年10月7日
秋の戸隠。紅葉を愛でながらの山行だが厳しい鎖場が続く破線ルートを行く。鏡池から第1峰(P1)、西岳、本院岳を通り八方睨から蟻の塔渡を下る周回コース。
朝3時半起床。鏡池へ移動して5時出発。CLから「熊に注意、切れ落ちている斜面に注意」と指示が出る。熊避けに笛を鳴らしながら先ず200m下る。沢沿いを歩き3度の渡渉は難なくクリア出来た。天狗平を過ぎるといよいよP1尾根の取り付き。急登に喘ぎながら登って行くと所々できつい獣臭が漂う。するとトグロを巻いたホヤホヤの大きな落とし物が!慌てて笛を吹き先へ進む。
望岳台からは鎖場と痩せ尾根の急登の連続。鎖は頑丈で太くて重い。時たま行く方向を見失うが鎖に導かれる。無念の峰の先で5mの垂壁を下る。P1尾根の核心部だ。2mトラバースした先に梯子があるが、そこまでの足場が乏しく難しい。メンバーの一人が足を滑らして鎖に宙ぶらりんとなったが、確保器を鎖に繋いでいたので事なきを得た。地図に危険マークの箇所。ここが一番怖かった。続いてすぐに蟻の塔渡。ちょうどガスも湧いてきて高度感もなく通過。またすぐに20mの垂壁、不帰ノ儉が立ちはだかる。ここは足場が効いていて慎重に登れた。
ようやくP1到着。ここからは稜線歩き。しばし緊張がほぐれ綺麗な紅葉に癒される。西岳を越えるとキレットの下りが始まる。ほぼ垂直で足元が見えにくい。一歩一歩慎重に下りる。本院岳から八方睨までは300m下って200mの登り返し。登山道は笹薮が茂って滑りやすく気を使うため体力を消耗する。
見晴らしの良い八方睨で休憩。眼下にはこれから行く蟻の塔渡の全容が見渡せる。チムニーを下り剣の刃渡へ。ここは恐る恐る馬乗りになって突破。続いて蟻の塔渡、こちらは迷わずエスケープルートへ。ここまで9時間、難所を幾つも越えて来てヘトヘトだ。安全第一。
この先の下りも息つく暇もないほど鎖場が続き、ただ黙々と慎重にひたすら下る。静かな奥社でお参りして17時半に鏡池に戻る。とても充実した長い長い1日だった。
写真をクリックするとスライドショーになります。
- 計画は奥社~西岳(反時計回り)のルートだったが、逆ルート(時計回りに変更した)
- 西岳登山口(前日撮影)当日は5:15頃に真暗な中ヘッドランプを付けて下って行く
- 晴れていれば、戸隠山が鏡池に映る姿が見れるのに、雲がかかっていて残念
- ヘッドランプを付けて3回の渡渉
- 天狗平に着いたときは明るくなりヘッドランプは不要になった
- 望岳台を過ぎる鎖場と痩せ尾根の連続
- P1尾根の10mの鎖を登る。左側は切れ落ちている
- 西岳からの下り(キレット)も難関だ
- 足場の乏しい岩場を右へトラーバースしてハシゴを降りる
- キレットを降り切って、本院岳への登り
- まだまだ鎖は続く
- 本院岳でしばし紅葉を愛でる
- 本院岳からの下りも長い鎖場がある。逆回りの単独行女性と遭う
- ゴールの鏡池が見え始めた
- ガスが晴れて八歩睨みがくっきり見える
- 八方睨みはもうすぐだ
- 八方睨みから見た蟻の戸渡
- 八方睨みからは、蟻の塔渡とゴールの鏡池が見える
- 最難所の剣の刃渡り
- 刃渡りから蟻の塔渡へ向かう
- 蟻の塔渡の巻道へ下る鎖を降りる
- 蟻の塔渡を過ぎて、八方睨みを振り返る
- 蟻の塔渡を過ぎると斜度70°の胸突き岩の長い鎖
- 尖った山が本院岳(2030m)その先が西岳(2053m)で一番手前が八方睨み(1900m)
- 百閒長屋
- 奥社登山口に到着。後は神社の参道と鏡池の遊歩道を行くだけ
- 奥社に無事下山のお礼
CL追記
戸隠連峰の紅葉は始まったばかりで、盛りは10日程先のようでした。それでもP1~八方睨みの稜線歩きは紅葉に浸るような絶景でした。晴れていたらもっと紅葉が映えて綺麗だったはずです。