中級講座実技(箱根長尾峠~展望公園)
山行情報
日時:2023/12/09 ~ 2023/12/10 天候:晴れランク:B-B-3:00 参加:52名
山行担当:CL3409 SL3205, 3271, 2654, 3131, 3129, 3562, 3253, 3637, 3304, 3687, 3718, 3722, 3685, 3736
記録担当:文責:3869, 3901, 3875, 3847, 3868 写真:3409, 3805, 3637, 3718, 3722, 3901, 3875, 3847, 3868, 3785
コースタイム
1日目
13:00 芦ノ湖キャンプ村多目的ホール
13:00~13:10 ガイダンス
13:10~13:30 ロープワークデモ
13:40~15:00 ロープワーク実習
15:00~16:30 テント・ツェルト設営訓練
2日目
6:45 集合
7:00~11:40 長尾峠地図読み山行
(芦ノ湖キャンプ村7:15…8:15長尾峠分岐8:28…9:03長尾峠(茶店前)9:21…9:31外輪山尾根9:32…10:11 1044.9ピーク10:12…10:20富士見ケ丘公園10:36…10:54展望所10:59…11:20砂浜11:35…11:40芦ノ湖キャンプ村)
12:15~13:15 修了式
コースマップ
記録日:2023/12/10最高点の標高: 1062 m
最低点の標高: 691 m
山行記
ロープワーク
3回にわたる中級講座も、いよいよ最終回を迎えた。「12月の箱根は寒いよー」と聞いていたので、とにかく着込んで会場のキャンプ場に到着したものの、12月とは思えない陽気。しかもキャンプ場の雰囲気はすごくいい。楽しい2日間になる予感がした。
講座はロープワークから始まった。たびたび、「ロープワークは登山の必須スキル」と耳にするので、これまでも勉強しようとしたことはある。ただ、不器用な私は毎回挫折していた。実際に山で使ったことがないので、いまいちピンときていない部分もあった。
そんな私にとって、今回はとてもいい勉強になった。内容は「登山道が崩壊している」という想定で、参加者がCL・SLとして3本の立ち木に支点構築やビレイをし、最後にロープを回収するというもの。これを、会山行の規定装備のみを使って行う。場面によってロープは複数の結び方が求められるし、カラビナも安全環があるものとないものを使い分けなければならないし、お互いの声がけも欠かせない。
なかなか苦労したが、いざという時の対応を体験でき、非常にいい学びになった。リーダーや普段からクライミングをしている参加者のスムーズな動きを見るのも参考になった。今回は、昨年までとは内容を変え、より実践的なものにしたという。教育部の皆さまは、講座を開催するだけでも大変だろうが、試行錯誤して内容をブラッシュアップしていただき、本当に感謝。(文責:3869)
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テント・ツェルト設営訓練
2023年度のテント泊山行入門の門下生でもあり、個人山行でも今年はたくさん経験したテント張りだ。テント設営に関して、自分は問題ないだろうと高を括っていた。
作業に入るとすぐにリーダーから基本的な指導が入る。「テント本体にポールをゆっくり押しながら通すように」「布地に傷がつかないように注意して!」と。また、別のリーダーからも「ポールを通すときは、テント本体を地面から浮かさずに置いたまま!」と基本的な指導が入る。全部その通りである。その基本的作業ができていなかったのだから、大いに反省しないといけない。
次にツェルト張りだ。ツェルトのお世話になったことや練習を含め設営したことは、これまで人生一度も経験が無い。それどころかツェルトを所有さえしていない。そんな状況であり、今般、非常に高い関心を持って実習に臨んだ。僕自身にとっては、中級講座実技の核心部と言ってもいいくらいだ。いつでも、どこでも、一人で素早く設営できる技術――早く身につけておきたい、と。
他の班の作業を前もって見ることができたので、ひと通り観察。指導リーダーの説明も聞いて、だいたいの作業行程を頭に叩き込む。2パターンあるようだ。木々の間に張ったロープに吊るすような張り方と、ツェルトの両端に立てたストックをロープと細引きを使って自立させた支柱として利用する張り方。もちろん、後者が難易度高め。
我が班は、ストックを利用した設営に挑戦した。夕方の時間帯で風も吹き始めたころで、時折ツェルトがあおられる。寒さで指もかじかむ。難度が増すなか、リーダーのサポートをいただきながら、なんとか完成に漕ぎつける。ペグ打ちでは、落ちている枝を代用するなど工夫も見られた。
今回は、受講生みんなの協力によって設営することができたが、果たして一人でも迅速な対応がとれるだろうか、と自問。個人での練習が必要だと実感した。と同時に、山行本番でツェルトが活躍する場面を作り出さない『リスクマネジメント』が最も大切であるということも、僕らは先の座学で学んだ。『自立した登山者』を目指して。(文責:3901)
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ケビン泊
普段から山小屋泊の私は中級講座もケビン泊。ケビンは、吹き抜けで開放感のあるダイニングキッチン、二段ベッドとシングルベッドの寝室が2部屋、ウォシュレットトイレ付きの充実した施設でした。
夕食は地鶏塩ちゃんこ鍋で、白菜、ネギ、豆腐、しらたき、うすあげ等を手ごろな大きさに切って入れます。ここに、奮発した高座豚バラ肉とさつま鶏つくね(ムネとモモの合いびき、塩コショウ、酒、片栗粉でつくる超簡単レシピ)を丸めて入れるだけでできあがり!奮発した甲斐もあり、みなさまとても美味しいと喜んでいました。自分たちで作った鍋はやっぱり美味しい。
鍋は準備が簡単なので17時前からビール、ワイン、下町のナポレオンいいちこ、ジン、ジンジャーエール、コーラ等で宴会開始。宴会ではいろいろな話が出ましたが、I.I.さんの捻挫しても北鎌尾根から槍ヶ岳を登頂した武勇伝と、T.I.さんの「鳥も通わぬ」と言われる滝谷ドームがとても楽しかった、と涼しげに話されたことがとっても印象に残っています。クライマーと普通の登山者とのスキルの違いを強く感じました。
朝食は鍋の残り汁を利用したうどん、昼食は昨夜炊いた白米で作った具材たっぷりおにぎりと、鎌倉ハムたっぷりロールサンド。全部が100点満点!外でみんなと一緒に食べる食事は最高です。
1泊だけでしたが、準備も含めて6名が一体になった楽しいケビン泊でした。またどこかの山行でご一緒できれば、と思っています。なお、M.M.さん(私ではないです)は前職が旅行会社の営業だったとのことで、ツアー作成などはお手のものらしいです。みろくでもバスツアー等作ってもらいたなあと話したことを思い出しましたので、最後にちょこっと記載して私の寄稿を終了します。(文責:3875)
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テント泊
事前に皆で食料計画を練った。調理が簡単な鍋を大前提としたが、いざ自分たちで作るとなると、何をどのくらい用意したらよいか、皆目分からない。結局、無難に「寄せ鍋の素」の標準レシピに従い具材の調達・加工を分担。後日、妻の「工夫がないねぇ!」という一言で、鶏肉に加えて鶏団子、豚肉を入れるというアレンジを追加。ちなみに他のテント泊班のメニューは1班:寄せ鍋、2班:中華とんこつ魚介鍋(どんな味?)、3班:スパムミルフィーユ鍋(手間は?)、5班:キムチ鍋であった。
われわれ4班は、予定より早く16時から炊事・夕食の準備に入った。といってもコッヘルに水、寄せ鍋の素を入れ、具材を順番に投入するだけ。できあがったところでテントに移動し、夕食タイム。男4人がテントの四角に座り、真ん中の鍋を囲む。班長のS氏から「美味い!」の一言をいただき、ほっとした。
皆で鍋をつつけば、お酒も進む。班長持参のどぶろくのほか赤・白ワインを飲みながら楽しい懇親会。豆腐と油揚げを入れるのを忘れ途中追加するという凡ミス、加えて“五目御飯”は満腹で作らずという事態(食料計画の重要性を再認識)となったが大満足の山飯となった。時間は、あっという間に21時。各自が寝支度をすると密着度が急上昇。翌朝4時45分起床として就寝。
今回、男4人で一つテントに泊まった。私はソロが好みだが、山では有り得る状況。ケビンより快適度は劣るものの、自然との一体感を感じる非日常的な状況の中で、仲間意識が自然と高まるテント泊は、やっぱり良かった。(文責:3847)
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長尾峠地図読み山行
初めての4人テント泊は意外とぐっすり眠れて、すっきりと目覚めた。今日は実技山行の2日目、中級講座の最終日だ。キャンプ村から長尾峠を通る周回コースを歩く。早朝からテント泊の班はせわしない。出発までに朝食を終えてテントを撤収しなければならないからだ。
山行ではケビン泊の班は反時計回り、テント泊の班は時計回りに歩く。さらに各班は出発時間をずらす。地図読み(ルートファインディングと山座同定)の実践練習を兼ねているため、他の班のコース取りを見えないようにする配慮だ。
僕の班は7時15分ごろにスタート。地図とコンパスを頼りに時計回りのルートを探してゆく。展望が開けたところでは、見えている山を特定する。本講座の第3課で学んだはずだが、地図やコンパスの持ち方から学び直しになった。つくづくスマートフォンのGPS地図アプリの便利さを実感する。しかし、繰り返し演習してゆくうちに、地図読みの原理、「コンパスに方角を記憶する」の意味が解ってくる。見える山を地図上で特定するのが快感になっていた。
スタート時は寒さを感じたが、透き通る冬晴れの空の下、とても気持ちの良い山行だった。長尾峠の手前で反時計回りの班とハイタッチ。富士山も長い稜線を見せてくれて、その雄大さに改めて感動した。
キャンプ村に戻ってアイゼン歩行訓練を終えて昼食。そして修了式へ。修了式では、参加メンバー一人ずつ、本講座を通じた感想を皆に共有した。教えていただいたことを実践するだけでなく、教えられる側から教える側にならなければならないことをひしひしと感じた。そのための知識を多く学べたことの充実感を残して、キャンプ村をあとにした。(文責:3868)
【CL追記】
これは、みろくの会員の方が受講できる学習山行です。
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