奥穂高岳~前穂高岳(夏山定例)

絵の様な雲と山!  あまりの美しさにまたウルウルしてしまいました。

山行情報

日時:2020/09/12 ~ 2020/09/14 天候:1日目:曇り 2日目:雨のち晴れ 3日目:晴れ
ランク:C 参加:11名
山行担当:CL3205 SL3478、3459、3131
記録担当:文責:3535 写真:3205

コースタイム

1日目 上高地-徳沢ロッジ(14:15)-横尾山荘(泊)
2日目 横尾山荘(6:30)-涸沢ヒュッテ(11:20)-ザイテングラード(13:00)-穂高岳山荘(15:00)
3日目 穂高岳山荘(5:30)-奥穂高(7:05)-吊尾根(7:45)-紀美子平(デポ)-前穂(11:00)-紀美子平(15:20)-岳沢ヒュッテ-河童橋-松本駅

山行記

9月12日~14日

出発前にリーダーから「秋梅雨入り、と天気予報が伝えていますが、予定通り実施します」とメールが届く。1日1万歩くことを目指している私は、たとえ雨天でも大自然の中を歩きたくて参加する。 

上高地に到着すると予想外の青空。河童橋で記念撮影をして、期待しながら嬉しい思いで横尾に向かって出発。梓川の瀬音を聞きながら上高地の風に吹かれて白樺や唐松林を歩くのは、爽やかで気持ちがいい。徳沢ではソフトクリームも食べた。 

横尾山荘に到着し、外でくつろいでいると山鳩がいる。「このハト『お手』をするよ」とリーダー。え~!ほんとだ! 

翌朝は小雨の中を出発。横尾大橋から梓川に沿って歩く。左手対岸の屏風岩を回り込んで歩いているが、ガスっていて屏風岩は下の方しか見えない。本谷橋、Sガレを越えると涸沢ヒュッテだ。雨が強くなり、雷も鳴っている。しかし間もなく前線が通過して晴れてくる!」リーダーは言うまさにその通り。雷の後、間もなく雨が止み、涸沢小屋に行くと、屏風岩、前穂北尾根の六峰から三峰まで姿を現し、涸沢カールにいることを実感した。 

ここからルート最後まで気を許せない岩稜帯がずっと続く。でも晴れているのでザイテングラードも頑張れる、と笑顔で全員ヘルメットを装着し、穂高岳山荘を目指して歩き始めた。まずは、ザイテングラードの取り付きへ。いよいよここから岩稜帯の急登になる。穂高岳山荘までの標高差は330m。注意しながら登っていくと、ガスの晴れ間から眼下に涸沢カール、遠くには常念岳・大天井岳・燕岳すら見えている。そして、無事に穂高岳山荘に到着。夕日の輝き、3000m峰々の岩稜、壮大な眺めを堪能。 

翌日、テラスからご来光を迎えて今回のメインルートへ出発。まず右手の梯子を登る。高度感のある岩場、砂礫の道、岩場急登と気が抜けない。しかし今日の天気は晴快晴!穂高の番兵ジャンダルムも大きく姿を現した。落石、滑落に注意しながら進み、3190mの奥穂高岳山頂に到着。馬ノ背状の稜線の先にはジャダルム、右に笠ケ岳。右手前には涸沢岳、北穂高岳、槍ヶ岳が続いている。素晴らしい展望だ。岩溝の長い鎖場を下りながら吊尾根を経て、紀美子平でザックをデポ。前穂高岳山頂からも抜群の展望に歓声があがる。 

紀美子平からの下り重太郎新道。出だしは急な逆層スラブの1枚岩で長い鎖場が続き、気を引き締めて慎重に下っていく。鞍部に出ると梯子で登り返す。岩稜帯ならではの下りで鎖場も長い梯子も次々と現れた。ようやく岳沢ヒュッテに到着。この後も鎖場、梯子、岩場は続いていく。土の登山道が恋しいと思えた。ようやく着いた岳沢登山口の標識に安堵。普通の道を歩くと、不思議に疲れた足が癒やされていった。岩稜帯ルート穂高に身を置いて、充実した3日間となった。



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CL追記

寒冷前線の影響で一時的に降られる事を覚悟して決行した夏山定例山行。 
覚悟していたとは言え、涸沢ヒュッテに着くころが雨のピーク(7ミリ/時)
ヒュッテで1時間余前線の通過を待った後は、一切雨とは無縁の快適山行。最終日は絶好の山日和!穂高岳山荘もいつもの3人分のスペースが利用できて、超快適でした!