岩場・沢でのセルフレスキュー訓練

鷹取公園でのセルフレスキュー訓練

山行情報

日時:2020/11/23 天候:晴れ時々曇り
ランク:D 参加:33
山行担当:CL2575 SL3632他岩沢世話役会メンバー22名
記録担当:文責:3586,3624 写真:2575,3060

コースタイム

追浜駅12:00…12:20鷹取山前浅間(昼食)13:00訓練開始~15:30訓練終了 鷹取山前浅間…16:00追浜駅

山行記

A&D班

事前に訓練の資料に目を通す。「私に出来るだろうか?」申し込んだことに少し後悔しつつ、気持ちを奮い立たせ当日を迎える。

今年は受講者が9名と少ない中、錚々たるコーチの顔ぶれに緊張感が更に増す。

3グループに分かれ、私のグループは先ずはⅮ班の「セルフレスキューに必要なロープワークを学ぶ」訓練だ。訓練内容がAからD班の4班に分かれ、50分のローテーションで回る。

基本のエイトノット、二重8の字、クローブヒッチにバタフライノット、ラビットノット等。コーチはいとも簡単に作っていく。その様はまるでマジシャンのよう。覚えが悪い私は「ゆっくりお願いします」何回おねだりしたことか。「代金はいらないよ!」冗談を言いながら動画も撮らせて頂き、永久保存版に。

次はA班「宙づりからの自己脱出」。前浅間で懸垂下降中にトラブル発生を想定。1つ1つ丁寧にコーチに教えて頂く。ロープに上側と足側にマッシャーをセットして脚を掛けるスリング着け、立ち込む。立ち込み方が難しく2回目は全体重を片足にかけると上手くいった。宙に浮いている! 更に脚のマッシャーを上にスライドして上側もスライド。どんどん高くなって景色が変わる。登り返すことが出来た。

その後はビレイからの脱出も学び、雨に降られず3時過ぎには終了。

岩場や沢ではいつも危険が隣り合わせ。こんな事態が起きないことを願うが、もしそうなった時に訓練が生きる。貴重な時間を割いて体験をさせて頂いたコーチ皆様に深く感謝。来年も是非参加したい。



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B&C班

私は主に、負傷したリード者をカウンタークライミングで安定したテラスにおろす方法とセカンドビレイのロック解除吊り降ろし法を学びました。

どちらもマルチピッチクライミング中に事故が発生した際に、事故者を安全な場所に降ろす技術でした。どちらの技術も手順が多く、事前に技術書を読みましたが、要領がわからず不安がありました。

しかし、当日はコーチの方々に丁寧に指導していただき、迷わずに実践することが出来ました。事故者を下ろす際のカウンタークライミングのスピードやクレムハイストの巻き方と取り付け位置等、机上では学べないことをたくさん経験出来たことが非常に良かったです。

今後は練習を継続し、非常事態でも冷静に対処出来るようになりたいと思います。



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CL追記

年1回のレスキュー訓練では到底自分のものにならない。受講生に教える指導する側のSLになることにより、実際の非常時に対応できるレスキュー内容が習得できると考えて、岩沢世話役会の希望者にSLを担当していただいている。

また、受講生の行く山行と訓練内容がマッチしていないことの是正を行ったやり方に変更して、今年で2回目今回からレスキュー内容に詳しいベテランがとりまとめ役に加わり、さらに来年は洗練した訓練になると思われる。