山行情報
日時:6月28日(金)~7月1日(月) 天候:曇り ランク:A‐A‐4:30 参加:19名
山行担当:CL2496 SL2546・2751・2997
記録担当:記録・文責・写真 2751
コースタイム
28日(金)小雨/曇り
東京駅 7:36ー10:54 八戸駅ー12:34 下北駅=13:15 恐山散策 14:30=15:30 下風呂温泉(泊)
29日(土)曇り
宿 8:00=9:20 縫道石山登山口 9:40…11:50 山頂 12:10…13:00 登山口 14:30=15:30 佐井(泊)
30日(日)曇り
宿 8:15…8:30 佐井港9:00-仏ヶ浦散策ー10:30 佐井港 12:30ー15:00 青森駅…JR青森駅 15:54ー16:18 浅虫温泉駅…16:30 浅虫温泉(泊)
7月1日(月)小雨のち薄曇り
宿 6:10…6:15 浅虫温泉駅 6:33ー八戸駅ー8:18 鮫駅…蕪島…種差海岸トレッキング (葦毛崎10:40) …13:50 種差海岸駅 14:08ー14:48 八戸駅
山行記
大人の休日倶楽部パス・15,000円のチケットで、下北半島まで出かけた。
本州最北の駅、下北駅からスタート。
コースは、恐山、縫道石山、仏ヶ浦、種差海岸と盛り沢山。
かねてから気になっていた恐山と仏ヶ浦。これは僥倖、渡りに舟と参加した。
梅雨の最中だったが、行動中は雨にも降られず幸いだった。
東北百名山の一つ、縫道石山は標高626Mほどだ。
その外観は、基岩がむき出しになったような姿で特異だ。
深いブナ林の中の緩やかな登りで始まる道のりは、山頂近くで岩壁を巻き急傾斜になって面白くなる。
異様な姿に似合わず、ここは花が多い。花好きのメンバーは次々と花を見つけた。
種差海岸の遊歩道も丁度花の盛りで、ニッコウキスゲの橙やノハナショウブの赤紫が緑に映える。
鮮やかな色合いの中に、淡い藤色のアサツキの小さな毬のような花穂が愛らしい。
磯に打ち付ける波の荒々しさと、花々のコントラストが印象的だ。
恐山の荒涼とした静けさも印象深く、また、仏ヶ浦の奇岩が織りなす景色も忘れがたい。
山の会としては少々異色の山行だが、青森初デビューの身としては満点の旅となった。
下北駅にあった表示 終点大湊が少し南下しているので、下北駅は本州最北の駅になる。
総門を抜け、山門から地蔵堂を望む。正式名称は恐山菩提寺と云う。
開基・慈覚大師堂を遠望。手前の石積みでは硫化水素が吹き出している。
宇曽利湖を望む。湖の北に位置する剣山の噴火によるカルデラ湖だ。
恐山の境内にある温泉。男女別棟で、誰でも入浴できる。
見上げれば、イカのモチーフ。下風呂温泉のある地域はイカ漁で賑わった。
2日目 縫道石山登山・登山口 クマ鈴の貸し出しが有る。ちゃんと返却しようね!
山頂を仰ぎ見る。ここには日本で唯一ここにだけ、氷河時代から生き残ったオオウラヒダイワタケがある。天然記念物でもある本種は、絶滅危惧種として保護されている。
ショウキランを見つけた! 予想外に多くの花に出会った山だった。
山腹が崩れ、岩肌が露出した箇所。ちょっとした岩場になっている。背後に山頂が見える。
山頂から津軽海峡と福浦の集落を望む。天気が良ければ北海道が見えるらしい。
料理自慢の宿の夕食。品数も多く、どれも美味! 佐井のウニが絶品!!
3日目 仏ヶ浦と青森までの乗船券を購入する。窓口の上の電光表示には気温・風速・風向等、航行に必要な情報が細かく表示されていた。
仏ヶ浦・岩龍岩 この岩、白緑色凝灰岩は日本海成立にも関連している岩だ。
双鶏門の岩場 ここは「精霊の守り人」のロケ地だったとか。ん~、そう言えば、確かに見覚えがあるぞ。
この船で仏ヶ浦に渡った。透き通った海の底には、ウニがゴロゴロ。
佐井村のねぶた。乗船場「アルサス」2階の資料展示場を見学した。佐井村は、かつて北前船で大繁栄した村だと知った。
青森までの高速船「シィライン」船内。船室のモニターには現在位置が示されている。
青森港に着いた。景色がすっかり人工的になって、何だか、離島から本土に戻ったような感覚になった。
青函連絡船「八甲田丸」 メモリアルシップとして展示されている。
かつて、青函連絡船には鉄道が乗り入れていた。線路が残されている。
4日目 種差海岸トレッキングは、鮫駅からスタート。
蕪島を遠望 ここも東北大震災の津波の被害を受けた。蕪島の下まで、波に洗われたそうだ。
ウミネコの乱舞。さながらヒッチコックの
「鳥」の如くだ。ここはウミネコの繁殖地になっている。
ここが「みちのく潮風トレイル」のスタート地点。ここから福島県相馬市まで、全長900K超に及ぶトレイルが続く。
早速、花のお出迎え。調べたが名前が分からない。園芸種か??
種差海岸沿岸は花が多い! ニッコウキスゲ・アサツキ・エゾフウロ・ノハナショウブ等々、目を楽しませてくれる。
「ミチノクヤマタバコ」希少植物との事だ。ここを整備している方が教えてくれた。
種差海岸までの道標。見えるのは、大須賀海岸。2Kに及ぶ長い砂浜。この海岸もトレイルの一部。
種差天然芝生地 これは自然の芝生だ。 ここでカメラの電池切れ。海と岩場と水際まで接している芝生の「風光明美な景色」は心の中に保存した。