第8回六甲全山縦走

六甲縦走 馬ノ背

山行情報

日時:2022/03/13 天候:曇り
ランク:B-C-13:00 参加:21名
山行担当:CL 3465 SL 2956、3198、3561、3630、3304
記録担当:文責:3645 、3736 、3716  写真:3465他

コースタイム

(1班)須磨浦公園 5:44…鉢伏山6:12…横尾山7:08…8:26高取山8:36…9:14鵯越駅 9:16…10:04菊水山 10:20…11:03鍋蓋山11:06…12:54摩耶山12:55 …13:15掬星台13:17…14:55 六甲ガーデンテラス15:14… 15:51 六甲山15:53… 一軒茶屋15:56 …大平山17:06…18:02塩尾寺18:05…18:50宝塚駅

山行記

1班:山歩きって楽しい!

「六甲全山縦走」、幾つもの山を登って下りて、距離が長く住宅地も歩くという山行に私はあまり興味がなかった。しかし毎年何千人もの人が参加する大会で、食べ物や飲み物の接待があったり、町の人が応援してくれたりという話を聞き、経験者からの「楽しいから一度やってみたらいいよ」という言葉で参加を決めた。

本番に向けての訓練山行が大山、沼津、三浦合わせて11回。終わってみて思ったのはこの訓練山行がまさに理にかなっていたという事だ。初めての大山訓練では、あまりのスピードについていけず、長い急登では全く足が動かなかった。三浦訓練は39㎞という未知の距離だったが、荷物を10㎏でというリーダーからの指令で無謀にも負荷をかけて挑んだが1時間ほどで断念。水を捨て軽くしてもついていくのがやっとだった。辛くても仲間と一緒だったから頑張れた。そして回を重ねるごとに楽しく歩けるようになった。大山での長い急登、三浦での長距離の訓練が、六甲の本番で生かされたと思う。

六甲本番は今年もコロナの影響で大会は中止。会山行での実施となった。全体を通して、神戸の街と瀬戸内海の眺めがすばらしく気持ちの良いコースだが、一番テンションが上がったのは須磨アルプス馬の背。痩せ尾根の岩場は想像以上の景観で楽しかった。菊水山の登りは一番辛かったが、明昭山の会の方が果物と飲み物を用意してくださっていたのが有難く、気持ちも新たに気合が入った。

明石大橋に上る朝日、明かりが灯り始めた夜景も見ることができた。六甲全山縦走の魅力は、訓練山行、本番を通して築いた仲間との連帯感、そして45㎞を歩き通した達成感だ。山歩きって楽しい!を実感した山行だった。 (文責:3645)



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2班:初めての六甲縦走 

ロングコースを歩いてみたいと申し込み、訓練山行(みろくのライザップと噂のハードな山行)11回のうち8回に参加。 

本番当日の天候は曇り、5時50分26名須磨浦公園を出発した。 今回は労山さんのサポートなし。皆で道を確認しつつ進む。途中で地元の方が道案内をしてくれたりと有難かった。また菊水山の登りはきつかったが、明昭山の会の方が待っていてくれ飲み物や果物の差し入れがあり元気をもらった。 

確かに距離が半端ない! やっと六甲山に到着し後は下山。しかし後13㎞の標識を見てぞっとする。その後神戸中央山の会の会長さんと会い豚汁をいただいた。山登りの仲間っていいなとほっこりする。 途中足つりや膝痛などのトラブルがあり、時間は予定よりかなり遅れている様子。 それから宝塚駅まではヘッドランプをつけ時々夜景を楽しみ、なんとか全員宝塚駅に到着した。完走証もいただき記念になった。 

六甲全山縦走、約2ヶ月間の訓練で以前より体力がついたこと、今まで接点のなかった方々と知り合えたこと、参加して得られたものはいろいろあった。体力をもっとつけ再チャレンジしたい。 (文責:3736)



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3班:「完走証」頂きました。

六甲全山縦走の参加の動機は、子供の頃育った場所の近くで六甲山に遠足に行った記憶があり、出来る物なら参加したいという安易な思いからでした。ところが会山行4回、個人山行7回のハードなトレーニングが計画され、参加の山行では膝痛や体力不足で何度か予定通り完走出来ず不安ながら参加させて頂いた次第です。 

当日、薄明かりの中、5:50に須磨浦公園をスタート。3班リーダーのゆっくりですが確実な足取りについて行きます。馬の背の絶景に感動しながら足下注意。第一番目の急登である菊水山で「明昭山の会」の皆様から飲み物、フルーツのご接待を受け感激。特に塩をいっぱい付けたトマトが美味しかった。まだまだ先が長いと気を引き締め歩きます。途中気温も上がり脱水予防の水分補給が重要。途中の自販機で購入します。 

14:45摩耶山に到着。訓練の成果か今日は足が軽く感じられますが残り約半分の距離と教えてもらい愕然。後はひたすら歩くのみ。六甲ガーデンテラスを過ぎ一路宝塚駅へ。途中1班は18:50に宝塚駅到着と教えてもらいましたが我々はヘッデン付けて山道を下ります。夜景が綺麗です。なんとか3班一体となり21:15宝塚駅到着。万歳! 

「完走証」を頂きました。今回の山行でお世話になったリーダの皆様。ご参加の皆様、大変有り難うございました。是非今後の山行に今回の経験をいかせればと思います。 (文責:3716)



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【CL追記】第8回六甲全山縦走(総括)

六甲全山縦走とは、神戸の背後に延々と繋がる六甲山地、総距離45㎞(須磨浦公園~宝塚駅、累積標高差(登)3100mを所用時間1315時間かけて歩く山行である。山に興味ある者にとって、また健脚者にとって一度は挑戦したくなる山行ではなかろうか。 

みろくでは同山行をこれまで兵庫労山主催の同縦走大会(これまで53回実施)に参加する形で7回実施してきたが、一昨年、昨年に続き今年もコロナの影響で中止となったため、今年はみろく独自の山行として3年ぶりに実施。事前の2か月半にわたる11回の訓練山行を経て313日に本番に臨み、スピードによって分けた3つの班、それぞれの所要時間は違うものの、参加者21名のほぼ全員が完走できた。感無量である。 

この山行の魅力は、第一に何と言っても辛い訓練を克服し本番の長丁場をクリアした時の達成感と満足感、加えて自信がつくことであろう。この時に味わう感覚は歩いたものでなければわからない。第二に仲間と同じ目標を持ち、長期にわたって互いに励ましあい行動する過程で生じる連帯感と人との関係の深まりは、1回限りの山行では決して得られないものだ。第三に現地で他の山の会の方々と触れ合い、交流できることである。今年はお祭り要素のある大会ではなかったが、明昭山の会の方々の想定外のおもてなしに感動し、偶然にも神戸中央山の会の方々との新たな接点もできた。何物にも代えがたい喜びである。 

このように六甲全山縦走は、ちょっと他の山行では味わえない魅力ある山行である。今後もみろくの目玉山行として継続していってもらえればと切に願うばかりである。