天城山~伊豆山稜線

雨後でしっとりとしたブナ林。若葉が美しい。

山行情報

日時:2022/05/14 ~ 2022/05/15 天候:初日/雨のち曇 二日目/曇時々晴
ランク:B-C-8:00 参加:27名
山行担当:CL2459 SL1890、2249、2679、2997、3409
記録担当:文責:3535(初日)、2679(二日目) 写真:2679

コースタイム

【初日】
伊東駅07:50-08:55天城縦走路入口09:14 … 09:33四辻09:41 … 10:55万二郎岳11:05 … 11:15馬の背11:23 … 11:44石楠立 … 12:18万三郎岳12:29 … 12:35万三郎岳下分岐点 … 12:48片瀬峠 … 12:59小岳 … 13:03ヘビブナ … 13:34戸塚峠 … 14:04白田峠 … 14:50八丁池 … 14:58八丁池トイレ15:07 … 16:31向峠16:34 … 17:06天城峠 … 17:19旧天城トンネル北口園地 … 17:29天城峠バス停17:35=18:10踊子荘  (山行7時間22分 休憩47分 合計8時間9分 )

【二日目】
踊子荘05:55=06:20天城峠バス停06:32 … 06:41旧天城トンネル北口園地06:45 … 07:04天城峠07:05 … 07:44古峠 … 08:18二本杉峠(旧天城峠)08:24 … 08:52滑沢峠08:56 … 09:29三蓋山09:41 … 09:48三蓋山の山名標識 … 10:08ツゲ峠 … 11:11猫越峠 … 11:23水?頭 … 11:37猫越岳 … 11:44猫越岳山頂の池11:46 … 11:49猫越岳展望台12:22 … 12:42後藤山 … 12:58仁科峠展望台13:05 … 13:08仁科峠 … 13:31風早峠13:45=14:58立ち寄り温泉ほたる15:15=15:32修善寺駅 (山行5時間53分 休憩1時間6分 合計6時間59分 )

… 徒歩 -公共バス = チャーターしたバス  

コースマップ

初日:天城山縦走路

二日目:伊豆山稜線歩道

山行記

初日:天城山

「今夜は激しい雷雨。明日午前中に曇り」と出発前夜の予報。それは有名な一文を私に思い出させた。「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追って来た。」川端康成の『伊豆の踊子』冒頭と同じ雨と思うと感慨深い。

当日、登山口で体操をしていると雨が止む。杉・檜の林を進み「四辻」へ。まもなく雨で増水した川が現れ、渡渉する。深い所は膝下まで水位があったと思われる。リーダーのメールにバリエーションがある山行になる、とあったのはこれだったのか。男性陣に助けられて、全員無事に五回の渡渉を終えることができた。渡渉が初めての人も「面白かった」と言い、みんなが今日の山行を楽しんでいる。

新緑が美しいヒメシャラやブナの林で緑の風を深呼吸しながら進んでいくと、富士山も見えた。天気は快復。万二郎岳を目指し、ここで天城縦走路に入る。石楠立(はなだて)に入るとアマギシャクナゲがたくさん咲いていて感激。そして伊豆の最高峰万三郎岳に到着。ここまでで今日のコース四分の一。先は長い。3つの峠を超え、八丁池では天然記念物モリアオカエルのオタマジャクシにも出会う。そして4つめの峠「向峠」を超えると、今日の終着点「天城峠」に着いた。



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二日目:伊豆山稜線

5時半朝食、5時50分出発。昨日下った天城峠からその先の伊豆山稜線を歩く。その前に定番の旧天城トンネル前での記念撮影。

昨日の沢の渡渉とは打って変わって、尾根筋の路は風も通り気持ちよい。ピークはほとんど巻いて峠と峠をつなぐ、ゆったりとしたルートだ。とはいえ、沢筋を越える場所ではザレている場所もあって、慎重に通過する必要がある。

このルートには、ヒメシャラの混じるブナ林が広がっている。歪んだ幹や枝が、生きてきた年月を感じさせる。樹齢300年を超えるような巨木にそっと手を当てて、生きるパワーのお裾分けをいただく。

唯一のピークといってもいい猫越岳。「ねっこだけ」と読む。二等三角点がある。ちなみに、天城山(万三郎岳)は一等三角点だ。その先の見晴台で、西伊豆の海岸線を眺めながら昼食。

満腹になったところで、ゴールの風早峠までのんびり下る。待っていてくれたバスに乗り込み、途中で温泉に寄ってから修善寺駅に到着。お疲れ様でした。

今回の山行では、キヨスミミツバツツジ、ドウダンツツジ、ヤマツツジ、カマツカ、ツルアジサイなどを見ることが出来た。特にアマギシャクナゲは、ピンクのグラデーションが素晴らしく感激。また来年も来てみたくなった。



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