剣ヶ峰大沢 (濡れない沢④)

ワイワイ言いながらのボルダリング大会

山行情報

日時:2024/03/16 天候:快晴
ランク:C-C-5:00 参加:13名
山行担当:CL3623 SL3389, 3730
記録担当:文責:3697 写真:3389, 3623, 3774, 3977

コースタイム

新松田駅南口07:05≡08:50朝霧霊園駐車場09:07…10:00 923m地点・入渓(沢装備)10:10…14:00 1250m脱渓点 14:20…15:00 朝霧霊園駐車場
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コースマップ

記録日:
合計距離: 11146 m
最高点の標高: 1263 m
最低点の標高: 721 m

山行記

濡れない沢山行として、この時期、水のない涸れた沢を選ぶという企画。今回は、富士山の麓の朝霧霊園の近くから入渓するもので、CLの事前案内では、つるつるの滝が多いため、フェルトの沢靴は不向きでラバーの沢靴を推奨、フリクションの効くアプローチシューズでも可、クライミングシューズは任意ということで、思案した結果、とりあえずひと通り持参した。 

7時に新松田駅から2台の車で現地に向かう途中、富士山スカイラインでは道路脇の林にたくさんの残雪があり、不安がよぎるも、西に行くにつれ積雪がなくなり、ホッとして霊園に到着。 

林道をしばらく登ったところから入渓点に下りる。溶岩流が固まってできた独特の地形、幅5mくらいのゴルジュが狭まってくると、小さい滝が次々に現れてくるという、とても不思議な光景。いわゆる滝というよりも「壁」。そして、水がないはずなのに雪解けで少し水が流れている‼大半の滝は、高さはないものの表面がつるつるなので、とにかく滑る。沢底には砂があって靴底にくっつくので、払いながら登るのも難儀。細いクラックがあっても足がかからない。手がかりがないところも多く、自力だけで登るのが難しい。だから、軸足を下から押して支えてもらう、お尻を押し上げてもらう、リーダーの立膝を台にして登る、それでも登れないときはロープで引きずり上げてもらう。ときにはザックを台にして登り、あとからザックを引きあげるなど、とにかく、各々が持っている、様々な「沢テクニック?」を駆使して突破する。

開けた場所で昼食をとるが、左右は崩落で削り取られていて、地震などがあれば、さらに大きく崩れ落ちそう。途中にスラブ状の大岩があったので、みんなでフリクションを効かした登りの練習をして楽しむ。最後の方のいくつかの滝は、下が削り取られた大きなハングのため、高まきし、懸垂下降も活用して下りて、沢の最終点まで到達した後、戻りは光ケーブルに沿った山道で下山。 

今回のコースは、これまでに経験したのとは全く違うタイプの沢で、参加者が選んだ靴は、ラバー沢靴、アプローチシューズ、トレランシューズとまちまち。雪をかぶった富士山を間近に見ながら、自然が作り出す不思議な地形に遊ばせてもらうことができて、大変楽しい山行だった。 

CL追記】 

11月に下見した時には涸れ沢だったのが、3月ともなれば富士山に積もった雪が溶け出し少量ではあるが水流があった。結果、濡れない沢というふれこみは大ウソとなってしまった。濡れた靴底に付いた火山灰により登りは一ランク上になったが、かえって参加者のチャレンジ精神をかき立てたようだ。火山灰に削られた溶岩流のゴルジュは珍しい景観で大いに楽しめた。 



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