2024沢合宿 源次郎沢

F5。乾いたカンテに一つだけハーケンがある

山行情報

日時:2024/05/18 天候:晴れ
ランク:D-D-7:00 参加:8名
山行担当:CL3629 SL3668, 3697
記録担当:文責:3847 写真:3284, 3629, 3847

コースタイム

新茅山荘前P 8:00…8:15戸沢山荘8:40…8:50源次郎沢入渓…F1~F10…13:50源次郎尾根…14:50河原…14:55戸沢山荘15:15…15:25新茅山荘前P

コースマップ

記録日:2024/05/18
合計距離: 4572 m
最高点の標高: 1179 m
最低点の標高: 511 m

山行記

岩沢関係のリーダーが多く参加される沢合宿は、沢新人にとっては好機。何としても参加したく沢教室修了前に「源次郎沢コース」に申し込む。沢教室修了後は、沢の下調べやロープワークの復習などをしながら山行当日を迎える。 

戸沢の出合登山口の手前で沢装備を整えると、“いよいよ始まるなぁ”と私の中のワクワク感が高まる。堰堤を越えた辺りで入渓。CLから「じゃ、先頭で行ってみて!」と指示が出る。「無理せず、あまり濡れないようにいくか、それとも攻めていくか?」と悩みながら、少し中途半端に遡上。序盤、落差の大きな滝はないが、2~3m程度の滝でもルーファイしながらの登りは楽しい。

26mF2では、CLがお手本登攀し全員が続いていく。210mF5では、CLがリードで登りロープセット。アッセンダーをセットし2番手で挑む。まず滝芯左岸のカンテ部分を登り、中間の岩がせり出している箇所で少しシャワーを浴びる。シャワークライミングとまではいかないが、沢登りしているという実感を得る。

F7以降は水が涸れ、チョックストーン10mのF9とF10は岩登りそのもの。F10を登りきり沢の遡上は終了したが、源次郎尾根へツメあげるのが本日の核心だった。フカフカの土が堆積した急斜面で足を置くとズルズル崩れ、頑丈な手掛かりもない。なんとか手掛かりになる木まで辿り着き、後続にスリングを垂らしサポートする。最終的にはCL判断でロープを出すことに。ツメあげると見晴らしの良い草原に出る。そこから源次郎尾根を下り、ワクワク感満載の初沢山行が終了。 

宿舎に到着すると女性陣の指揮のもと夕食作り。沢登りでも炊事でもメンバー8名のチームワークは最高。主食のお好み焼き、焼きそばのほか、副菜2種があっという間に完成。他のコースの状況やリーダーの皆さんの貴重な話を聞けた全体懇談会後は、事前の注意もあり会場や調理室の後片付けを特に入念におこなった 

翌日は希望者5名でダルマ沢(右俣)に。左俣と右俣の分岐までの区間は小さな滝が連続する。タカノス沢橋を過ぎると37mの滝が。中段から上段への登り部分は、ぬめりもあり難易度が上がる。ロープなしで登れる滝がほとんどだが、時々ロープがあった方が安心な滝が現れ、CL曰く“小粒でもピリリとした”初心者向きの沢と。ツメた後は登山道をダルマ沢ノ頭まで歩き、そこから林道に向けGPSを頼りに尾根を下るヤブ山行。 

今回、源次郎沢とダルマ沢を登り、沢の魅力を存分に味わうことができた。次の山行では躊躇せずシャワークライミングに挑んでいきたい。沢は最高だ!!

【CL追記】

源次郎沢は初級の沢だが、クライミング力が必要とされる。事前に下見の様子を伝えて少し脅しておいたのが功を奏したのか、参加者はテンションをかけることなく全てクリア。宿舎での炊事はまるで中学校の調理実習のようで、男性陣もフライパンを振ったり、包丁を握ったりと大活躍。 

2日目のダルマ沢、誰も行ったことがないルート。皆でルートを読みながら、こわいところはロープを出して、とても自由に遡行できた。 



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