高岩・裏妙義周遊(プチバリ)

丁須の頭までもう少し

山行情報

日時:2024/11/04 ~ 2024/11/05 天候:晴れ/晴れ
ランク:D-C-6:00 参加:8名
山行担当:CL3722 SL3271, 3785
記録担当:文責:3847, 3757 写真:3722, 3785, 3740, 3847

コースタイム

1日目
高岩・南側登山口9:28…10:00高岩のコル10:05…11:13高岩(雄岳)11:50…13:00高岩のコル13:05…雌岳P1…13:25雌岳P4…13:40雌岳P3 13:50…雌岳P1…14:00高岩のコル14:05…14:30高岩・南側登山口14:45≡15:35裏妙義国民宿舎跡(泊) 行動時間:5時間02分
2日目
泊地6:30…7:47炭焼き窯…8:40丁須の頭9:05…10:39赤岩…11:13烏帽子岩…11:24風穴尾根の頭…11:39三方境…12:19もみじ谷…12:58裏妙義国民宿舎跡 行動時間:6時間28分
※≡ マイカー

コースマップ

記録日:2024/11/04
合計距離: 3899 m
最高点の標高: 1069 m
最低点の標高: 771 m


記録日:2024/11/05
合計距離: 9573 m
最高点の標高: 1076 m
最低点の標高: 432 m

山行記

1日目

ラッキーにも2週前の西上州・立岩/大岩~碧岩に引き続き、高岩・裏妙義周遊の山行に参加できることに。海老名駅西口ロータリーに全員集合後、車2台に分乗して登山口へ向かう。

駐車場でハーネス、ATC、アッセンダー等を装着すると、“いよいよ始まるなぁ!”と身が引き締まる。初日の高岩は、碓井軽井沢IC近くの高岩トンネルの真上に聳える、雄岳と雌岳からなる双耳峰。見るからに登攀意欲が駆り立てられる岩峰。

南側登山口から、杉の落葉に覆われたふかふかの登山道を登っていくと広葉樹林帯に変わり、ところどころに大きな岩が現れ、ほどなく高岩のコルに到着。登山口から僅か30分程度のアプローチで岩稜の取り付きに。少しトラバースすると、見上げてもエンドが見えない本日の核心(メインディッシュ)である鎖が設置された垂直のチムニーが現れる。その高さ30mは想像以上。先ずはCLがリードで登り、ロープを設置。アッセンダーをセットし垂直のチムニーの前に立つと、“登れるかなぁ?”という不安と同時に、私の中のわくわく感が高まる。近づいてみると狭いチムニーには、しっかりした岩の突起もあり、少しほっとする。なるべく鎖に頼らず、ステミングやステップを慎重に踏みながら登り切る。なんとも言えない達成感。

チムニーの上部から少し登り、雄岳の頂に立つ。快晴の空のもと遠くに浅間山、表妙義の岩峰、そして眼下に広がる紅葉を存分に楽しむ。次は30mの懸垂下降だ。一瞬、空中懸垂を思わせる瞬間もあるが、楽しい下降は一瞬で終わってしまう。

一旦、コル部まで戻り、雌岳のP1~P4をピストン。途中、写真撮影に最適なP3の頂に。スリル満点の絶壁と絶景を堪能した後、コル部から下山し、プチバリ感満載の5時間の山行を無事終える。

その後、宿泊場所の裏妙義国民宿舎跡に移動。早速、宿舎跡前に共同テントを3張設営後、お約束の楽しい懇親会。夕食は共同食のおでんに手作りのかいわれとわかめのサラダ。実に美味しかった。山談義は尽きないが、翌朝6時30分スタートと決め、楽しい宴を切り上げ就寝する。【文責:3847】



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2日目

出発の6時半に向けて5時にセットされた目覚ましの音で目が覚める。昨日が三連休の最終日だったからか、狙っていた場所に幕営でき、よく眠れた。朝食、テントの撤収、装備を装着し、駐車場で準備体操。CLから、今日のルートの注意点など説明がある。トラバースに気をつける箇所…の言葉に緊張とワクワク感。

歩き始めはふわふわした落ち葉や腐葉土の上。沢の音を聴きながら気持ちよく歩く。『丁須の頭』の道標が何箇所もあって、「道に迷いようがないね」と参加者の1人が言う。歩き始めから1時間の休憩地点までの間に渡渉が8回、鎖が2回。楽しくて仕方ない。その後も鎖場がたくさんあり、もう途中で数えるのはやめてしまった。

「丁」の文字に似ている岩峰『丁須の頭』が見えてきた!丁の字の2画目の足元まで登って行く。青空と紅葉と高度感のある絶景!満面の笑顔で記念撮影。バリエーション豊かなルートで楽しいね、と皆絶賛。「繋げて続けていってね!」とリーダーが言う。リーダーはロープを担いで登山、懸垂下降のセット、皆の安全に配慮しながら登攀。まだまだ私には難しそうだ。改めてリーダーに感謝する。

今回は丁の一画目の上には登らなかったので、懸垂下降は鎖の下がったチムニーのすぐ脇の1箇所、約20メートル。昨日に比べ、距離も短く恐怖心も薄らいではいるが、緊張感を持って下降する。

その後も三方境までは鎖のあるトラバース箇所が多数。もうお腹いっぱい!の声も聞こえるほどの連続だったが、晴天で足元は滑るところも少なく、景色も楽しめた。紅葉と高度感のある絶景に、「カレンダーの中を歩いているみたいだ」と呟いた方がいたほど美しい景観だった。

1人では挑戦することができないこのような山行に参加させていただき、会とリーダーに感謝を深めた2日間だった。【文責:3757】

【CL追記】

2日間に渡っての秋の裏妙義編は好天に恵まれ、味わいの深いルートを堪能できました。紅葉の時期はスリルだけでなく楽しさも倍増しますね。



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