石尊沢左岸尾根~唐沢川(ヤブ)

大山から北尾根を下る

山行情報

日時:2024/11/27 天候:晴
ランク:C-C-7:30 参加:12名
山行担当:CL3389 SL3465, 3686
記録担当:文責:4081 写真:3465, 3686, 3740

コースタイム

ヤビツ峠9:25…10:20 25丁目10:25…10:36大山山頂10:45…11:01石尊沢左岸尾根…11:23尾根途中11:28…11:52唐沢川(昼食)12:18…12:50杉ノ沢出合…13:51山神様…14:53小唐沢橋14:57…15:26物見峠入口15:29…15:52物見峠煤ヶ谷分岐15:58…17:05清川村役場前BS 行動時間:7時間40分

コースマップ

記録日:2024/11/27
合計距離: 15965 m
最高点の標高: 1248 m
最低点の標高: 134 m

山行記

急登の尾根を登るのが好きな私は、いつかはネクタイ尾根を登ってみたいと思っていた。 

ネクタイ尾根が、石尊沢左尾根だったことを知ったのが山行の2日前。行程を再度見返すと、あの転げ落ちそうな急坂を下るコースになっていた。登りではなく下るのか…。ちょっと憂鬱になった。ネクタイはあるのかな、などといろいろと考えているうちにヤビツ峠に着いた。

もろもろ準備をし、大山に向かい軽快に歩き始めた。途中で先頭を歩かせてもらい、前に人がいない気持ち良さが後押ししてか、25丁目までいっきに登った。大山山頂北側の、風が当たらないところで軽く休憩し、次に行く北尾根からのバリエーションに備え、ヘルメットを装着した。柵を超え、落ち葉の積もったやわらかい尾根を進むと、右手にモノレールの分岐が見えてきた。あそこからいよいよ激下りが始まるのだ。

先頭のスピードは速く、皆、蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。私は、転倒しないよう注意深く進み、立木と持ってきたストックに頼りながら、重心をできるだけ落として、足はエッジを効かせるように歩き、乗り越えた。このヤブ山行は、自分で安全と思われる箇所を選びながら歩かせてもらえるので、特に集中して歩く必要がある場所では、本当にありがたく思った。先頭も常にリーダーではなく、参加者が交代で変わり、ルートファインディングして自由に歩くのが楽しく、途中、山を一人で歩いているような錯覚に陥りとても気に入った。

すっきりと晴れた青い空の下、唐沢川の河原での昼食後、長い長い沢下りへ。右岸へ左岸へと沢を渡りながらどんどん下ってゆくと、かつての旧道なのか、ところどころ歩きやすい場所もあり、しばし紅葉を眺めながらハイキングの気分に。複数回の徒渉や高巻きもあって、沢歩きは面白い。

が、ちょっとびっくりしたのは、頭上から直径6㎝くらいのずっしりとした枯れ枝が落ちてきて、CLの頭に当たり、私の目の前に落下したときは、CLが「頭にあたった!ヘルメット被っていてよかった!!」と叫ばれていたこと。折れたのではなく、折れた枯れ枝が木に引っかかっていて、その下を通る際、木の枝に身体がかすり、その振動で枝が動き落ちてきたようだった。一般登山道とは違うところを行く時は、装備と頭上その他、山の状態全てに注意を払い歩くようにしないといけない、と改めて思った。

沢の徒渉も、ひょいと勢いで行くようなところもあり、あやまって沢に落ちないよう神経を使い続けることに後半ちょっと飽きてきてしまい、沢靴を持っていればなんてことないのにと、正直思ってしまった。下流の最後の徒渉は、上流と違い水流が速く、ストックも足も持っていかれそうになったため、靴を脱いで渡ってみた。冷たい沢の水はとても気持ち良く、ちょっと気分を盛り返し元気が戻ってきた。

その後、小唐沢橋までは徒渉もなく、沢水でリフレッシュした足は軽くなり、アスファルトの林道をスタスタ歩き、本日、最後の物見峠への登り返しと三峰の登山道からバス停への下りも、途中ヘッデンを着けたが、止まることなくテクテク歩き、無事17時過ぎには煤ケ谷バス停に。バスの時間までまだあったので、トイレのあるその先の清川村役場前バス停まで歩き、ゴールとなった。

登りはヤビツから大山のたった50分のみ。後の6時間は全て下りというこの山行は、私にとって冨士山に次ぐ忘れられない思い出となった。 

【CL追記】

唐沢川は紅葉が綺麗だと聞いたので、ヤブ山行として初めて計画してみました。山行当日の早朝まで雨が降っていましたが、朝からは晴れる予報だったので実施としました。雨で唐沢川の水量が多くなっているのでは?と心配しましたが、参加者が上手にルーファイして何とか徒渉もクリアできました。

唐沢川はほとんど人がいない静かな所なので、私達だけで自然を満喫できます。次回は唐沢川を下るのではなく、逆コースで計画したいと思っています。



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