西上州・大津~三ッ岩岳とシラケ山(プチバリ)

西上州の岩山に映えるアカヤシオ

山行情報

日時:2022/04/17 ~ 2022/04/18 天候:晴れのち曇り時々雨
ランク:C-C-5:40  参加:9名
山行担当:CL3418 SL3155
記録担当:文責:3824 写真:3060 3155 3418 3623 3824

コースタイム

4月17日(日):大仁田ダム10:15―11:18大津分岐11:20―12:20稜線鞍部12:40―14:40三ツ岩岳分岐―15:10大仁田ダム

4月18日(月):天狗岩登山口7:10―8:10天狗岩見晴台8:15―8:25シラケ山-9:40烏帽子10:00―11:35天狗岩登山口

山行記

4月17日(日) 

今回のプチバリのテーマ「岩稜登山とアカヤシオを楽しもう」に惹かれて参加をしました。季節的に西上州は青葉の茂れる時期と思っていたが、登山口から眺め上げる山肌は赤茶けて殺伐としていた。しかしながら赤茶けた稜線上に出でてみると、そこにはピンク色のアカヤシオの花が咲き乱れ、とても感動的な山行でした。 

 3台に分乗の9人は高坂SAで合流。登山口の大仁田ダムに9時半ごろ到着。路肩まで車が一杯で、駐車スペースを探すのに苦労した。途中で他のパーティと会うことは無かったが、アカヤシオを眺めに来る人が多いのには驚いた。  

1015分に駐車場を出発。曇りか雨の天気予報であったが、空は晴れで冷気が走りとても肌寒い。今回は小生にとって初の“みろく山行”であり、歩き始めは大変緊張が走ったのを覚えている。大仁田ダムの堰堤を渡り、きれいな沢沿いを歩く。新緑がチラホラ吹き始めてはいるが広葉樹は未だ葉を着けていないので、谷は明るくて気持ちが良い。約1時間で大津(1053m)分岐に到着。  

比較的広い谷筋から稜線鞍部を目指し、大津、三ツ岩岳が本日の予定。早めに枝尾根に取り付いたので鞍部の上に辿り着いた。鞍部までの岩稜超えは危険そうで、南側に懸垂下降をして巻いた。ルート確認と懸垂下降で約1時間を費やしたが、1220分昼食。このあとも岩稜が続いた。  

大津に近づくにつれアカヤシオの花が増えてきて、とてもきれいだ。昼過ぎから雲が出始め、雨が降り始め、虹が出た。途中からドローンが1台、空の上から我々に付き纏ってきた。大津の下りで懸垂下降のロープを出していると、ドローンが我々のすぐ近くまで下りて来て、ジッとこちらの様子を伺っている。皆でV字指のピースサインを返したりしていたが、雨が強めになったら、ドローンは勝手にダムの方に下りて行った。   

雨はすぐ止んだが、岩が濡れて神経を使いクライムダウンの場所が結構あった。1440分ごろ三ツ岩岳への分岐にやっと着いた。ここからは一般ルートだが、CL判断で、天候と時間をみて三ツ岩岳登頂は諦めて下山した。パーキングに1510分着。道の駅に車で移動して、近くでテント泊。 



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4月18日(月) 

5時起床、6時過ぎに車で天狗山登山口に移動。湯ノ沢トンネルを抜け、天狗岩登山口の駐車場に到着。トイレあり。本日の天気予報は曇り、気温は相変わらず低い。下山まで雨の降らないことを祈りつつ710分出発。 

 登り口からは小さな沢に沿って道が続く。滑がきれいな沢であった。天狗岩の手前に廃屋があり、ここから稜線に取り付いた。天狗岩までは岩稜だが、ほどなく到着。天狗岩には鉄橋が架かった展望台がある。これから行く烏帽子岳までは(地形図ではすぐ近だが)岩稜の上下が続き、ホンマカヨと思うくらい遠くに見えた。天気は既に小雨交じりの曇り。 

 天狗岩からシラケ山、マルまでは小さなピークと足場の悪いリッジが続く。緊張の連続でシラケ山、マルと小ピークを越え、烏帽子岳手前のコルに到着した。稜線巻き道と大仁田ダムからのルートがここで合流し、この先の要所にはロープが張られていた。烏帽子岳で食事休憩をとり、下山開始。下山は横道を辿り、途中お籠り岩を巡礼。大きな岩穴の中に石の祠があり、ここに修行者が籠っていたのだろうか。1135分に駐車場に無事下山した。 

 この2日間は、小生にとって初めての“みろく山行”で、ハードなコースの連続でした。また、先輩方の頼もしいアドバイスや陽気な話により楽しく歩く事が出来き、充実した山行を体験させて頂きました。 

【CL追記】 

西上州のアカヤシオは当たり年のようで岩山に奇麗なピンクのお花がたくさん咲いていました。大津~三ッ岩岳では満開、シラケ山の方では蕾も多く見られました。途中雨も降り濡れた岩稜歩きはヒヤヒヤしましたが、プチバリエーションルートを楽しむことが出来ました。 



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