蝶ヶ岳
山行情報
日時:2024/05/18 ~ 2024/05/20 天候:晴れ/曇りのち雨/雨のち曇りランク:C-C-6:30 参加:17名
山行担当:CL3782 SL3338, 3094, 2569
記録担当:文責:3611, 3792, 4009 写真:2569, 3094, 3713、3782, 3802, 4063
コースタイム
1日目
大正池BS12:45…14:05河童橋14:25…14:40散策路内の「展望ポイント」14:45…15:30 嘉門次小屋(泊)
2日目
嘉門次小屋07:20…07:30明神館07:35…08:32徳沢08:38…09:34横尾 09:49…10:22槍見台10:27…13:25雪田13:35…13:30分岐13:35…14:00蝶槍14:08…14:25横尾分岐14:30…15:00蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)
3日目
蝶ヶ岳ヒュッテ07:00…07:03蝶ヶ岳07:08…07:12雪田(アイゼン着)07:20…07:30妖精の池07:30…08:15長塀山(ながかべやま)08:30…11:15徳沢11:45…12:30明神12:35…13:15小梨平
コースマップ
記録日:2024/05/18~2024/05/20最高点の標高: 2670 m
最低点の標高: 1488 m
山行記
1日目
松本駅に9時50分に集合し、アルピコ交通で上高地に向かいます。今回の山行の出発地の大正池バス停に降り立つと、雲一つない快晴の下、雪と岩のコントラスが素晴らしい奥穂・前穂などの山々が出迎えてくれました。皆から感嘆の声が上がります。
湖畔を散策したのち、梓川の左岸に沿って進みます。常に穂高の山などを眺めて、何となく観光気分で楽しいハイキングの一日です。やがて河童橋に到着すると、土曜日で観光客が大勢います。ここにしかないソフトクリームをいただきます。そして、河童橋を渡り梓川右岸に沿って宿泊地に向かいます。
小屋はウェストンの山案内人・上條嘉門次が明神池の畔に建てた趣のある所。小屋では思っていなかった入浴。その後、さっそく飲み会が始まります。時間がたち、肌寒くなって小屋に入ります。そこには懐かしい囲炉裏があり、火を眺めながらの語らいは心和むものでした。囲炉裏ではイワナが焼れていて、それは夕食に。頭から尻尾までいただきました。また、ほかに天ぷらなども美味しく、大満足の一日でした。(文責:3611)
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2日目
6時。今日の始まりは小鳥のさえずりと穂高神社奥宮の太鼓の音です。なんだか得した気分。これも嘉門次小屋泊の恩恵です。15時ごろからの雨予報もあり早めのスタート。歩き出しの道は昨日に続いて森の奥までニリンソウが広かります。エンレイソウ、ツバメオモト、サンカヨウ等々。中でも前を行く二人組に教えていただいた緑色のニリンソウとイチョウランに感激。ニリンソウの群落は横尾の蝶ヶ岳への登山口を入ってからも続き、本当に素敵でした。
登山口から30分ほど登り、槍見台で小休止。曇天ながら槍の眺望はバッチリです。ここを過ぎるとお花もなくなり、木々のすき間から見える槍ヶ岳に励まされながらせっせと登ります。そうこうするうちに雪道が始まります。登りはアイゼンなしでということで、踏み抜きに注意しながら前を行く人の足跡をたどり慎重に進みます。森林限界を越え、見晴らしの利くところに出ます。「あそこまで歩くわよー」とSLの声。登り切って視線を巡らせると、目の前に大迫力の槍ヶ岳・穂高連峰が。雪田からの眺めは格別です。大いに感動。
ここから分岐までのちょっとの登りが、雪道から解放されてどっと疲れが出たのか、すごくたいへんでした。分岐に荷物を置いて蝶槍まで往復。帰路、サービス精神旺盛な雷鳥にも会いました。その後、なだらかな稜線を歩き蝶ヶ岳ヒュッテに到着。ジャスト15時。予報通り小雨も降りはじめました。アイゼン訓練以来の雪道で、参加する前は不安もありましたが何とか無事に登りきりホッとしたものの、夜半強まる雨に、明日のことを考えて不安な一夜を過ごすことになりましたが…。(文責:3792)
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3日目
一晩中、強い雨が小屋の屋根を打ち続けていた。3日目の午前の天気予報は100%雨だ。しかし、朝の出発の時点では雨は止んでいた。蝶ヶ岳の山頂からは、雨で見えないと思っていた穂高連峰がくっきりと見えた。東側を見下ろすと安雲野の平野の上に雲海が。遠く南には朝日を浴びる乗鞍岳、御岳が見えた。
雪田でアイゼンを着け、ザクザクと残雪の上を歩く。途中、ときどき誰かが残雪を踏み抜き、太ももまで雪に埋まる。そのたびに「ワー!」とか「キャー!」とか言いながらもメンバーに助けられ、笑いながら這い上がっていた。私も3回ほど落ちた。いつ踏み抜くか、少々のスリルを味わいながら長い長塀尾根(ながかべおね)を休憩を取りながら下りた。100%雨の予報は、ラッキーにも大はずれ。時々青空も見え、小鳥のさえずりを聞きながら、妖精の池を通り過ぎ、徳沢まで下りた。
徳沢からは上高地までの平らな道を、バスに間に合うようにスピードを上げて歩く。ニリンソウなどの花を愛でながら、小梨の花が咲く小梨平まで歩き、入浴組と帰宅組に分かれて無事解散となった。帰りの電車の中で、となり合わせたメンバーや先輩と、話に花が咲き、おかげ様で楽しい帰路となった。(文責:4009)
【CL追記】
会山行「蝶ヶ岳」は天候に恵まれ、また、ご参加の皆様とSLの方々とのご協力を得て、情報誌の副題のとおり「花・雪・景色」他、多くのものと出会う山行となりました。今回は天候に恵まれましたが、山では5月といえども「冬」になることがあります。それを忘れず、また準備して登りたいと思います。
私たちが「素敵な山行」に出会えますように…では…
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