第21期幕岩教室実技④広沢寺:弁天岩

上から見るとかなりの高度感!

山行情報

日時:2019/11/09 天候:晴天
ランク:D-C 参加:29名
山行担当:CL3217 SL3271、2247、2575、2860、2993、3060、3224、3339、3418
記録担当:文責:3586 写真:2860、3339、3217

山行記

11月9日(土)第4回幕岩教室。伊勢原駅に集合後、タクシーに乗り広沢寺へ。曇り空の林道を歩くこと5分、右手に岩が現れ川を渡り見上げるとスケールの大きな一枚岩に驚きました。本日の実技の岩場「弁天岩」です。

そこには既にロープが3本用意されており、早朝から準備してくださる講師の方々に感謝の気持ちと前回までの内容が自分に出来ているか、気が引き締まる思いになります。

A班は一番左の小ハングルートから始まり午後はプレゼントファイブ、クラックルートのクライミングとビレイ、懸垂下降の練習でした。

練習の合間に「前回は雨上がりでヒルが多かったね。今回は寒いから出てこれないんじゃない?」と話をしていた矢先に受講生の顎あたりに何やら動くものが!まさかのヒルに声を上げてしまいました。血を吸われることもなく昼前の事件にならずホッ(笑)

懸垂下降の練習ではロープダウンをスラブの時にするのは初めてでした。投げ方もアンダースローがいいと教わり、一回目はまぐれで成功。2回目はでロープが途中で止まりヒヤヒヤ。講師に登ってロープを降ろしてもらう始末に。木や岩に引っかかったりする事も。その度に外野が賑わい楽しそうでした。

また、下降器のセットが上手くいかない事も。「幕岩教室が終わったら講師が上で見てくれる事はないんだよ。」との講師の言葉に自分の安全を守れなければ相手の安全も守れない責任の重大さを改めて痛感しました。

練習がいつも本番という姿勢で緊張感を持ちつつも冷静に丁寧に講師の方々のアドバイスを頭に思い浮かべながら取り組んでいきたいと思います。貴重な時間をご指導いただきありがとうございました。これからも岩仲間と一緒に練習を重ねステップアップしていきたいです。(3586)

その他A班の受講生一部の方から感想をいただきました。

薄曇りのお天気で時々冷たい風が吹く中、上着を着たり脱いだりしながらの練習でした。前回、川の水が増水して行けなかった弁天岩のルートでの練習です!真横にいるメンバーの顔をヒルが歩いていた、なんてハプニングがあり、すごく気になりながらも、私はビレイ中だったのでそちらには目もくれず、最後まで真剣にビレイを行いました!弁天岩のルートを三箇所移動し、懸垂下降の練習を繰り返し行いました。指導者から「作業中に指導されるようじゃダメ。スムーズに出来るように。本番では誰も見ていてくれないのだから、自分の責任でしっかり確認するしかない。懸垂下降中の事故は多い」と、ご指導頂きました。

高い場所で1人、冷静に正確に作業し、安全に降りなければいけません。気が引き締まります。そんな緊張した練習のなか、ロープダウンがなかなかうまく行かず、岩に引っかかったり、木に引っかかったり。みんなで大笑いしながら、指導者が何度も登ったり降りたりしてロープをとりにいってくださいました!うまくいかないことも色々考えるために必要です。カラビナをハーネスにかける向きなども、自分がよりスムーズにできるよう試行錯誤しながら練習させていただきました。限られた時間の中、じゃんけんで岩を登る順番を決めたり、わいわい楽しみながらも緊張感のある楽しい講習でした。

指導者の方々には朝早くからロープを張って登る準備をしていただき、事故のないように気を配りながら色々とご指導頂き本当に感謝です。ありがとうございました。(3584)

 

68歳にして憧れのフリークライミングに取り組むことができました。登るのは難易度が高いのでビレーの名人を目指したいと思います。(3613)

クライミングは5年前にはじめました。ただトレランや縦走登山の合間に年に数回程度の頻度でしかやってませんでした。

回数を増やしはじめた頃に仲間が転職により時間が取れなくなってクライミングができなくなってしまいました。2年半のブランクがあり今また幕岩教室で再開しています。当時やっていたことの間違いやこうした方が安全だということに気づくこともできました。

また、コーチの方にはお忙しい中時間を割いて頂き毎回の準備やご指導をして頂いていることにとても感謝しています。幕岩教室での大きな収穫は、同期の仲間が出来たこと、そしてたくさんの経験豊富なコーチに巡り合えたことです。これからもよろしくお願いします。(3626)

私は2週間振りの本番だったので、少々緊張しつつも懸垂下降のセットでは案の定いつもの個所で注意されながらもコールし、下降。2本目は、少し小さいホールドを選びながら登り、懸垂下降の手順ではノーチェック。 講師の方が1本でも多く登れる機会を作ってくださったおかげで、三本のルートを全て体験できました。懸垂下降のセット時には、下降機やプルージックのセット以外に、セルフを取るときのロープへの干渉や、ロープダウンのやり方など、多くの事を学びました。

私たち受講生のために、講師の方々に、貴重な一日を費やしていただき、本当に感謝しております。次の幕岩では、幕岩教室卒業が認められるよう精一杯頑張ります。また、Aチームの皆さん、最後までお付き合いよろしくお願いします。(3629)

 

【CL追記】

前回はアプローチ途中の川が増水していて行けなかった弁天岩でのトレーニング。

同じ広沢寺にあっても藤岩とは対照的に明るくて広い弁天岩のスラブで、受講生の皆さんものびのびとトレーニングに励んでいました。



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