生涯登山を目指し、オールラウンドの山行を実施しています。

安全登山のすすめ


楽しく安全に山を登りましょう。

Ⅰ.安全十訓

当会では安全に山を登るために「安全十訓」を定めています。

1.登山ルートは、事前に必ず確認する
どこから登ってどこに下山するのか事前によく調べましょう。リーダーだけではなく参加者全員がルートを良く調べ、遭難事故で最も多い道迷いを防ぎましょう。また危険情報を事前に確認して事故や遭難を回避しましょう。

2.耐候性の雨具・ヘッドランプ゚は必携品
山の天気は変わりやすく、ついさっきまで晴れていたのに急に雨に降られることがあります。また明るいうちに下山できると思っていたのに、道迷いや、メンバーのケガなどにより暗くなってしまう場合があります。雨具とヘッドランプはいつもザックに入れておきましょう。予備電池も持参しましょう。

3.進路確認用の地図・コンパスは、必携品
登山中、現在地がわからず道迷いになる原因は、地図・コンパスを持たないで入山したり、あるいはその使い方を知らないことが大きな要因の一つです。当会では地図読み山行を行って、実地に地図読みやコンパスの使い方などを学習することができます。

4.緊急用具は、必携品 スリング・カラビナ・笛・レスキューシート・非常食
危険な岩稜帯を通過するときなどにスリングやカラビラがあると、簡易ハーネスが作れたり安全を確保しながら通過できる場合があります。スリングを繋げるとロープにもなります。笛があると合図などに使え、声が届かない場合でも有効です。レスキューシートはいざという時の、保温・防寒用や防水や防風対策に効果があります。非常食は予定通り下山できなくなった時に必要になります。
また装備の手入れも必要です。レスキューシートを使おうと思って取り出したところボロボロになっていて使い物にならなかったということもありますので定期的にチェックしましょう。

5.体調不良が起きたらすぐリーダーに伝える
「体調が悪い」「足がつりそう」「靴ずれができそう」。そうしたときは、遠慮しないで早めにリーダーに申し出て、すぐ手当をするようにしましょう。動けなくなってからでは大変です。

6.自分の現在位置は常に把握
自分の現在位置は常に把握しながら歩きましょう。特に登山道や沢の分岐では、必ず位置を確認しましょう。

7.道迷いは、分岐まで戻れ。下まで降りない
道迷いやルートから外れた場合は、引き返して分岐まで戻りましょう。沢筋に入り込まず必ず稜線に向かうようにしましょう。また道を探すときは、必ず2人で行いましょう。

8.隊列は整然と。前後のメンバーに気を配る
パーティーは、整然と隊列を組み、前後のメンバーに気を配り、お互いに声を掛け合いバラバラにならないようにしましょう。特に視界不良の中を進む場合は、メンバーがはぐれてしまう危険がありお互いに確認しながら歩きましょう。

9.列から外れるときは、リーダーに断ってから
用たし(お花摘み、雉打ち)などでパーティーから離れるときはリーダーに断ってから行いましょう。

10.午後2時前後は摩の時間。足元に注意
事故の発生時刻は、日帰りでは午後2時前後にピークを迎え、宿泊では午前9時前後が多くなっています。疲労が蓄積する4分の3行程あたりは、疲労からくる集中力が低下する時間帯でもあります。この時間帯は、下山時に当たることも要因の一つと思われます。下山は上りより高度な歩く技術が必要で、脚力にも負担がかかり踏ん張りがきかなくなり滑落・転倒が多くなります。

Ⅱ.四季折々の注意事項

日本の山は四季を通じて楽しめます。シーズンごとの注意点をまとめました。

1.春山では

昔から「春に三日の晴なし」といわれるように、春はほかの季節に比べ天気の変化が速いのが特徴です。高速度でやってくる低気圧は日本付近で発達し、大荒れの天気になります。
残雪の山を楽しむ季節ですが、雪崩やクレパスへの転落、雪庇での滑落やアイスバーンでのスリップなどが発生しやすくなりますので注意しましょう。
また低山でも春先の北側斜面や北側には雪が氷となって残っていたり、落ち葉の下が凍っていたり、思わぬところに危険が潜んでいます。低山だからとあなどらず、軽アイゼンを携行しましょう。北斜面のトラバースや下りは、ゆっくり足元を確かめながら歩きましょう。

2.夏山

1)雷
夏山は梅雨明け10日の安定した時期後、雷のなる日が多くなります。夏の雷は、急に発生することが多く、登山者にとって対処しにくい危険要因です。
雷は午後になると発生しやすくなるので、午後2時ごろまでに小屋に到着するようにしましょう。
雷が近づいたら山頂や尾根筋は危険です。建物の中に避難して雷の通過を待ちましょう。建物の軒下や大木の下での雨宿りは危険です。木から離れて、かたまらないでできるだけ姿勢を低くして対応しましょう。

2)熱中症
日本の山は高温多湿です。夏山登山では、高温の下で重い荷を担ぎ、長時間直射日光を浴びることがあります。熱中症の危険性があります。日射がなくても、蒸し暑い日に風通しの悪い樹林帯を登るときも要注意です。
熱中症を防ぐには、つば広の帽子をかぶり、熱を放出しやすい衣服を着用します。水分の補給と塩分の補給も大切です。

3)低体温症
夏山でも高山では低体温症になることがあります。2009年7月北海道のトムラウシ山で10名の死者が出ました。朝から風雨が強く、一時風速は25mに達しており、多くの人はずぶ濡れ状態だったと伝えられています。このような極度の悪条件では1~2時間で低体温症におちいるといわれ、通常の悪天候でも5~6時間で低体温症になるといわれています。
予防法としてウエアに最善の注意を配慮しましょう。下着とアウターは速乾性と保温性のあるものを着ます。寒く感じたら、早めに重ね着をします。重ね着は空気の層が何層にもできて体を温めます。首筋、頭、手なども防寒具で温めます。ダウンジャケットやチョッキは、濡れると保温性が低下するので、
雨や霧の時に一番外に着てはいけません。
食べ物をこまめにとり、体内の熱源を維持します。震えて発熱できるパワーを、体内にためておくことです。すぐにエネルギーになる糖(炭水化物)を取ります。おむすび、パン、キャンディ、チョコレートなどです。
仲間の体調に注意を払い、低体温症の症状が見られないか、相互にチェックしましょう。

3.秋

1)寒さ対策
秋は身体が寒さに慣れていない上、装備も夏山の延長で考えてしまい、寒さ対策がおろそかになり勝ちです。10、11月の山は冬山に入るつもりで準備する心構えが大切です。低山でも耳を覆える帽子や、毛糸の手袋を持つようにしましょう。
北海道、東北、日本アルプスの3000m級の山々の山頂や稜線では、10月初旬~中旬には降雪があり、かなりの積雪となることもあります。防寒対策をおろそかにすると遭難の危険を招く場合もあります。

2)スズメバチ
秋のスズメバチに要注意です。夏には巣をつついたりしなければ、巣のそばを通っても攻撃しませんが、秋になると巣のそばを通るだけでも攻撃してきます。赤・黄・黒の帽子や衣服には敏感に反応し、白い帽子や衣服には反応しません。
決して蜂を追っ払ったり殺そうとしないで、一刻も早くそこから立ち去りましょう。

4.冬山登山

冬山登山は、ほかのシーズンと比較すると自然条件が厳しくなるため、より周到な準備が求められます。安全に冬山登山を楽しむためには、いろいろなリスクについて知り、それらについての対処を万全にして臨む必要があります。当会では、初心者から経験者向けに山行が組まれていますので、自分に合った冬山登山を段階的にレベルアップしながら安全に楽しむことができます。

1)雪山を始めたい方
雪山入門教室を開催し、雪山基本訓練を行っています。雪山で必要な装備とその使用方法、雪山での歩き方や滑落停止法、雪洞堀り、雪山での自炊テント泊を体験できます。

2)丹沢山や奥多摩から南八ヶ岳や北アルプスまで
初心者には丹沢、大菩薩、中央沿線の山々。初級者には北八ヶ岳、奥秩父、上越の山々。経験者には北アルプス、南八ヶ岳、上越の山々の山行が組まれます。自分に合った冬山を楽しむことができます。

3)冬山の主なリスク
冬山でいちばん怖いのは、悪天候に見舞われたときです。悪天候下では、転滑落、ルートミス、低体温症、凍傷、雪崩など、さまざまなリスクに遭遇する可能性が格段に高くなります。実際、冬山での過去の大きな遭難事故のほとんどは、悪天候のときに起きています。
プランニングの段階では1週間ぐらい前から天気予報をチェックし、山行当日に天気が悪くなりそうだったら、計画を延期・中止するのが賢明です。とくに西高東低の冬型の気圧配置が強まるときや低気圧の通過時には、山々は大荒れの天候となりますので充分注意する必要があります。日本海側の山岳地では悪天候が1週間以上続くこともあり、それを見越したうえで計画を立てる必要があります。万一悪天候に見舞われたことを想定し、エスケープルートや進退の判断を下すポイントも決めておくべきです。行動中も天気の変化には充分注意を払い、悪化しそうなときは無理せず計画の変更を決断しましょう。
低気圧の接近時などに一時的に天候が回復する擬似好天には騙されないようにしましょう。長期の山行では天気図のチェックが必要不可欠です。

4)近郊の冬山登山の注意事項
(1)雪道の歩行
①靴は革製が良い。布製のコンビネーションの靴は柔らかいのでアイゼンのバンドの締め付け過ぎ
になり、足の血行が悪くなる場合がある。
②アイゼンは必須 6本または8本爪。アンチスノープレート付き。12本爪は、初心者は避けた方がよい。アンチスノー付きでない場合は、厚手のビニール(米袋)を靴の裏に刺し、ハサミで形を整えて使用する。)
③アイゼンを購入したら実際に山で使用する前に、自宅で事前に装着して、アイゼンの幅や後ろの引っかける紐の長さなどを調整すること。アイゼンは新聞紙を敷けば、部屋の中でも履くことができる
④歩き方は靴の裏を全面地面に付け、全面地面から離す(フラットフッティング)。がに股気味に歩く。そうしないと自分の足のスパッツなどに引っかけて転倒の可能性あり。
⑤雪が薄くて岩に直接アイゼンが当たると、滑って転び、負傷の可能性あり。気を付けること。
⑥雪崩には気を付ける。傾斜が25-40度の斜面の側を通るときには、注意。特に沢筋を歩くときは注意。
⑦アイゼンは山小屋に着いたら小屋に入る前にはずすのがマナー。アイゼンを付けたまま山小屋に入らない。

(2)寒さ対策
①なるたけ直接皮膚を大気に触れないようにする。手袋、帽子、耳当て等、目ダシ帽までは不要
②服装は重ね着をし、暑くなれば脱ぐ、寒くなれば着る。こまめに着たり、脱いだりする。冬山での汗は大敵。歩行中に次の休憩では脱ぐとか、あらかじめ考えて歩くこと。
③雨とみぞれで体が濡れると、体が非常に消耗する。完全防水の雨具を準備する。
④冷たい飲み物はなるたけ取らない。冷たい飲み物はエネルギーを無駄に消費する

(3)凍結した山道
①雪・霜柱は日中融けて夜間凍結する。凍結したところは黒っぽく見え、氷とは見えないので注意が必要。落ち葉の下が凍っている場合が間々ある。凍結しているように見えない場合でも凍結を常に頭の中に入れて歩く。特に北斜面は凍結している可能性が大

(4)ビバーク
①冬の日暮れは早い、ちょっとした道迷いなどでも暗くなり、ビバークの可能性がある。ツェルト、ガス/コンロ、コッヘル、飲料用水/湯は必須である。ツェルトの中で座れば4人は大丈夫、人数に応じてあらかじめパーティーで共同装備として準備する。ビバークする場合は、着る物はすべて来て、一夜を明かす。新聞紙なども必須。

(5)天気
①天気の悪い場合、悪くなる可能性があれば山に登らない。これが大原則である。事前に天気予報を十分注意して聞くこと。

[冬山の楽しさ]
①空気が澄んでいるので遠くまでよく見える。山座同定がし易い
②動物(の足跡)が夏は見えなくても冬は見える。いたち、うさぎ、たぬき、狐、おこじょ等の足跡を雪面に見ることができアニマルウォッチングを楽しむことができる。
③新雪の上を歩くのは爽快である。
④霧氷を見ることができる。10時前までに高いところへ着いていなくてはならない。大倉を7時前には出発すると花立付近で見ることが出来ることもある。しかし天気が晴れて空が青いときれいだが曇っているときれいには見えない。

Ⅲ 安全歩行について

(1)疲れにくく
・登り始めの1時間はユックリ・ユックリ(息がハアハアしないように)歩きましょう。下りもユックリ歩き(ユックリ歩くと筋肉を傷めません)、30分毎に5分程度の休憩を取りましょう。
・食事(特に朝食はシッカリ食べましょう)と水分と夜の睡眠は十分にとりましょう。

(2)安定した歩き方
・歩き方は足裏全体で地面へフラットに、音を立てないように着地することが基本です。
・歩幅は狭く(半歩ぐらい)、左右は肩幅ぐらい開いて上体を立てて歩きましょう。
・靴擦れしそうな個所にあらかじめ、紙製ガムテープか、テーピングテープを貼ると予防ができます。
・足がツリそうになったら、少し休みをとり、腰から下(下肢)のストレッチ運動をしましょう
(完全に攣ってからでは手遅れとなり、行動予定が狂います)。

(3)ケガをしないために
・高齢者は、転倒してはなりません。転倒は骨折に直結します。
・危険個所はゆっくりと歩き、段差は飛び降りたりしないようにしましょう。
・滑りやすいところは、避けるようにして、足元はしっかり見るようにしましょう。
・ザックはできるだけ軽量化し、各自の体力に合った重さにしましょう。

2016.9.14


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